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葛藤は知性を育む、について。【島前ふるさと魅力化財団(島根県隠岐郡海士町)】

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分
【株式会社藤田屋様】100年企業の事業承継。HONEの言行一致の姿勢に信頼を感じた。

9/2〜3にて島根県隠岐郡海士町へ行ってきました。


海士町は、島根県の町。隠岐郡に属しています。日本海に浮かぶ隠岐諸島の島前にあり、中ノ島を主島とする1島1町の自治体です。人口はおよそ2300人。


「日本で最も美しい村」連合に加盟しており、同連合で認定された登録地域資源は、「小泉八雲の愛でた『菱浦湾』の景観」、および「隠岐島前神楽」があります。


隠岐の島への道中
松江からフェリーでおよそ3時間。

大人の島留学について島前ふるさと魅力化財団


大人の島留学とは、島前ふるさと魅力化財団が運営母体となり、全国各地の若者たちが島根県、隠岐島前地域(海士町、西ノ島町、知夫村)で暮らし、働くことができる制度です。 これまでの5年間で、約500名の社会人や学生が参画しています。


大人の島留学について

(大人の島留学ホームページより) 大人の島留学制度の魅力は、島で暮らし、働くことを通して、最前線の現場で島のまちづくりを担えるところにあります。 あなたは参加者ではなく、圧倒的な当事者意識を持って島のまちづくりを担う、参画者になります。本制度の舞台、隠岐島前地域は、人口約5,700人の課題先進地です。特に、人手不足、担い手不足が大きな課題となっています。このような環境だからこそ、島に飛び込むあなたには挑戦の機会があります。参加者ではなく、1人の「参画者」として。あなたらしい発想で、本気で動き、考え、また動く。隠岐島前地域は、あなたの挑戦を歓迎します。

弊社が今回お邪魔したのは、島留学期間で、極めたいこと・深めたいことに本気で取り組みたい人へ向けた“トライ!”をサポートする、伴走型研修プログラム「ROOTS」のカリキュラム策定の監修、講義のサポートを行っており、その講義のためにお邪魔しました。


パーティーレイン藤田屋にて、デザイナーズコラボ商品など特徴的な傘をご紹介いただきました。
海士町の内海はいつ眺めても穏やかで美しい


葛藤は知性を育んでくれる


留学生の皆さんとお話をしていると、「メインストリームから外れることの不安」を感じている人が一定数いました。メインストリームとは何か?という、良い大学・名のある会社・それなりの稼ぎ・幸せな家庭などです。

離島に行く、という選択肢はある種のメインストリームから外れる不安を持っているんだろうと感じました。また、島は資本主義からは少し距離がある場所です。ハイブランドは売っていません。必要不可欠な仕事、生き方があるため、暮らしを綺麗に着飾ることもないと思っています。

だからこそ、他のみんなと違っていいのだろうか、このまま置いていかれたりしないだろうか、という想いを抱えているんだろうと察しました。


ROOTの講義風景。25名の参加がありました
ROOTの講義風景。25名の参加がありました

ジブリ作品の「耳をすませば」の雫のお父さんが劇中にこんなセリフがあります。

「よし、雫、自分の信じる通りやってごらん。 でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。 何が起きても誰のせいにも出来ないからね。」

漫画・アニメ、「チ。-地球の運動について-」のヨレンタさんはこのように言っています。

「迷って。迷いの中に倫理がある。」

倫理とは社会や集団における人々の行動の基準となる決まりごとや、人が守るべき普遍的な規範のことを指します。つまり、迷って悩んで考える過程にこそ、自分ありの問いがあるということだと思っています。

だからこそ、迷うこと・悩むこと・葛藤することは決して無駄ではない。むしろ自分なりの倫理を形成するために不可欠な時間であると私は信じています。

私自身もメインストリームから外れた一員として(笑)、これからも地方に向き合っていきたいと思います。


HONE / 桜井貴斗

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