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ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を事例をもとに「より深く」理解する。

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 2024年8月12日
  • 読了時間: 16分

更新日:3月30日


ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を事例をもとに「より深く」理解する。

企業の基盤となる「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」の理解は、事業・組織の成長や社員のモチベーション向上に欠かせないものとなっています。


本記事ではミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の事例(ディズニー・スターバックス・桃太郎)、MVVの作り方や組織への浸透のポイントに触れ、より深く理解することを目的としています。





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資料


目次



ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)とは何か?


MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは、企業や組織がその存在意義や目指す未来、そして行動指針を明確にするためのフレームワークです。


具体的には、ミッション(Mission)は企業の存在意義や目的を示し、ビジョン(Vision)は将来的に達成したい目標や理想の姿を描きます。そして、バリュー(Value)は企業が大切にする価値観や行動基準を定義します。


MVVは企業の文化や戦略に深く根ざしており、組織全体の意思決定や行動に影響を与えます。これにより、社員は自らの役割を理解し、企業の目指す方向に向かって一丸となって取り組むスタートを切ることが可能になります。さらに、MVVが明確であればあるほど、外部のステークホルダーに対しても企業の姿勢や価値観を伝えやすくなり、信頼関係の構築にも寄与します。



ミッション、ビジョン、バリューの定義


まず、ミッションとは、企業が存在する目的や使命を示すものです。これは、企業が何を成し遂げたいのか、どのような価値を社会に提供するのかを明確にするものであり、組織の活動の指針となります。


次に、ビジョンは、企業が将来的に達成したい理想の姿を描いたものです。ビジョンは、組織の長期的な目標や夢を具体化し、社員やステークホルダーに対して共通の目標を提供します。


最後に、バリューは、企業が大切にする価値観や行動基準を示します。バリューは、社員が日々の業務を遂行する際の指針となり、企業文化を形成する要素でもあります。


ミッション、ビジョン、バリューはそれぞれ異なる役割を持ちながらも、相互に関連し合い、企業の成長や発展に寄与する重要な要素となっています。


ミッション、ビジョン、バリューの定義


MVVが外部にもたらす影響


MVVが企業にもたらす影響は多岐にわたります。


MVVは企業のブランド価値にも影響を与えます。顧客や取引先は、企業のミッションやビジョンに共感することで、その企業との関係を深める傾向があります。特に、社会的責任や持続可能性が重視される現代において、明確なMVVを持つ企業は、競争優位性を確保しやすくなります。MVVは企業の成長や発展に不可欠な要素であり、組織全体の活力を引き出す原動力となるのです。


また、採用力向上にも寄与するはずです。明確なミッションやビジョンがあることで、応募してくれた方が入社し、自分の仕事がどのようにして組織や社会に貢献できるのかを理解しやすくなり、仕事に対する意義を感じやすくなります。



MVVが組織にもたらす効果


ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)は、企業の文化や戦略に深く根ざした要素であり、組織全体に多くのポジティブな影響をもたらします。MVVは社員の行動指針となり、日々の業務において一貫性を持たせる役割を果たします。社員は自分の仕事が企業の大きな目的にどのように貢献しているのかを理解しやすくなり、モチベーションの向上につながります。


また、MVVは組織内のコミュニケーションを円滑にし、チームワークを強化する働きがあります。共通の目標や価値観を持つことで、社員同士の連携が強まり、より効果的な協力体制が築かれます。結果として、事業成長や業務の効率化が期待できるのです。


このように、MVVは単なるスローガンや理念にとどまらず、組織全体に深い影響を与える重要な要素であることがわかります。企業が持続的に成長し、社員が活き活きと働くためには、MVVの理解と浸透が不可欠です。



事例:MVVの具体的事例


それでは次にMVVの具体的な事例を紹介していきます。


ここでは、「ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社のミッション」、「スターバックスのビジョン」、「桃太郎のバリュー」について解説をしていきます。



ディズニー普遍の「ミッション」


ウォルト・ディズニー・カンパニーのミッションは、「世界中の人々を楽しませ、知的好奇心を満たし、ひらめきと感動をお届けすること。」です。


https://www.disney.co.jp/corporate/about
参考:https://www.disney.co.jp/corporate/about

HPには「象徴的なブランド、クリエイティブな精神、革新的な技術を生かして比類なきストーリーテリングの力を発揮し世界最高峰のエンターテイメント企業であり続けます」

あり、これは同社の全ての事業活動の根底にある理念です。


このミッションは、エンターテインメントを通じて人々に感動や楽しさを届けることを目指しており、ディズニーの映画やテーマパーク、商品など、あらゆるサービスに反映されています。


ディズニーのミッションは企業の方向性を明確にし、全社員が共通の目標に向かって進むための指針となっています。これにより、ディズニーは長年にわたり、世界中で愛されるブランドとしての地位を確立してきました。


このミッションを通じて、社員のモチベーションを高め、組織全体の一体感を醸成しています。



スターバックスの「10年ビジョン」


スターバックスは、企業の成長と持続可能性を追求する中で、明確な「10年ビジョン」を掲げています。


スターバックス10年ビジョン
流用:https://www.starbucks.co.jp/recruit/vision/

このビジョンは、単なる売上目標や市場シェアの拡大にとどまらず、社会的責任や環境への配慮を含む広範な視点から構築されています。


このビジョンは、スターバックスのミッションである「この一杯から広がる心かよわせる瞬間。それぞれのコミュニティとともにー。人と人とのつながりが生みだす無限の可能性を信じ、育みます」の理念と深く結びついています。


顧客や従業員、地域社会との関係を重視し、持続可能なビジネスモデルを追求することで、企業としての信頼性を高めています。また、スターバックスはこのビジョンを実現するために、具体的な行動計画を策定し、定期的に進捗を評価しています。


このようにスターバックスの「10年ビジョン」は、社員のエンゲージメントを高める要素ともなっています。従業員は自らの仕事が社会に与える影響を理解し、企業の目標に貢献することに誇りを持つようになります。


流用:スターバックス ミッション
流用:スターバックス ミッション


桃太郎の結束力を高める「バリュー」


桃太郎は日本の伝統的な民話ですが、単なる子供向けの話にとどまらず、企業や組織におけるミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の重要性を教えてくれる貴重な教訓を含んでいます。


この物語の中で、桃太郎は鬼退治という明確な目的を持ち、仲間たちと共に困難に立ち向かう姿が描かれています。この目的意識は、企業におけるミッションの重要性を象徴しています。


桃太郎の物語には、仲間との結束力を高める「バリュー」が色濃く表れています。


桃太郎は、犬、猿、キジという異なる特性を持つ仲間たちを集め、共通の目的である鬼退治に向かいます。この過程で、彼らはそれぞれの強みを活かし、協力し合うことで困難を乗り越えていきます。このような協力の精神は、企業におけるバリューの重要性を示す良い例です。


企業においても、バリューは組織の文化や行動規範を形成する要素として機能します。桃太郎の物語における仲間たちのように、企業のメンバーが共通の価値観を持つことで、チームワークが強化され、目標達成に向けた一体感が生まれます。特に、異なるバックグラウンドを持つメンバーが集まる現代の職場においては、バリューがその結束力を高める鍵となります。


また、桃太郎が仲間たちに対して示したリーダーシップも、企業におけるバリューの浸透において重要な要素です。リーダーが明確なビジョンを持ち、メンバーに対してその価値を伝えることで、組織全体が同じ方向に進むことが可能になります。このように、桃太郎の物語から学べるバリューの重要性は、企業の成長や社員のモチベーション向上に寄与するものとして、非常に示唆に富んでいます。


流用:岡山観光WEB
流用:岡山観光WEB


MVVの策定方法


MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を策定することは、企業の方向性を明確にし、全従業員が共通の目標に向かって進むために非常に重要です。


ここでは、ミッション、ビジョン、バリューそれぞれの策定方法について詳しく解説していきます。以下の記事でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。


MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは?MVVの定義・事例・依頼する際の費用を解説


ミッションの策定方法


ミッションは、企業の存在意義や目的を明確にするものであり、企業の方向性を示す重要な要素です。ミッションを策定する際には、以下のステップを踏むことが推奨されています。


1. 「企業の価値を明確にする」

まず、企業が提供する価値やサービスが何であるかを明確にします。顧客に対してどのような利益を提供するのか、社会にどのような影響を与えたいのかを考えることが含まれます。


2. 「ステークホルダーの意見を取り入れる」

 従業員、顧客、取引先など、企業に関わる全てのステークホルダーの意見を取り入れることが重要です。結果として、多様な視点から企業の存在意義を捉えることができます。


3. 「簡潔で覚えやすい表現にする」

ミッションは短く、覚えやすいものであることが理想です。複雑な言葉や専門用語を避け、誰にでも理解できるシンプルな表現を心がけましょう。


4. 「企業の文化や理念と一致させる」

ミッションは企業の文化や理念と一致している必要があります。結果として、全従業員が共通の目的に向かって一丸となることができます。


5. 「定期的に見直す」

ミッションは一度策定したら終わりではなく、定期的に見直しを行うことが重要です。企業の成長や市場の変化に応じて、ミッションを柔軟に更新することで、常に現状に適した方向性を示すことができます。


5つのステップを踏むことで、企業の存在意義を明確にし、全従業員が共通の目標に向かって進むための強力な指針を策定することができます。


ミッションの策定方法


ビジョンの策定方法


ビジョンは、企業が将来的に達成したい目標や理想の姿を描くものであり、長期的な方向性を示す重要な要素です。ビジョンを策定する際には、以下のステップを参考にすると効果的です。


1.「未来の姿を具体的に描く」

まず、企業が将来的にどのような姿になりたいのかを具体的に描きます。企業の成長や市場での位置づけ、社会的な影響などを考慮することが含まれます。


2. 「現実的かつ挑戦的な目標を設定する」

ビジョンは現実的でありながらも、企業が挑戦する価値のある目標であることが重要です。達成可能な範囲内でありつつも、従業員が意欲を持って取り組めるような目標を設定しましょう。


3. 「ステークホルダーの期待を反映する」

顧客、従業員、取引先など、企業に関わる全てのステークホルダーの期待やニーズを反映させることが大切です。結果として、ビジョンが広く受け入れられ、共感を得ることができます。


4. 「インスピレーションを与える表現にする」

ビジョンは企業の未来を描くものであるため、インスピレーションを与える表現が求められます。ポジティブで力強い言葉を用いて、従業員やステークホルダーに希望とやる気を与えるようにしましょう。


5. 「企業のミッションと整合性を保つ」

ビジョンはミッションと整合性を保つ必要があります。ミッションが企業の存在意義を示すものであるのに対し、ビジョンはその存在意義を実現するための未来の姿を描くものです。両者が矛盾しないように注意しましょう。


6. 「定期的に見直す」

ビジョンもミッションと同様に、定期的に見直しを行うことが重要です。市場環境や企業の成長に応じて、ビジョンを柔軟に更新することで、常に現実に即した方向性を示すことができます。


6つのステップを踏むことで、企業の長期的な目標を明確にし、全従業員が共通の未来像に向かって努力するための強力な指針を策定することができます。


ビジョンの策定方法


バリューの策定方法


バリュー(価値観)は、企業が日々の活動や意思決定において何を重視するかを示す重要な要素です。バリューを策定する際には、以下のステップを踏んでいきます。


1. 「企業の歴史と文化を振り返る」

企業の成り立ちやこれまでの歩みを振り返り、どのような価値観が根付いているのかを確認します。結果として、企業のアイデンティティを再認識することができます。


2. 「従業員の意見を取り入れる」

バリューはトップダウンで決めるものではなく、従業員全体の意見を反映させることが重要です。アンケートやワークショップを通じて、従業員が大切にしている価値観を集めましょう。


3. 「競合他社のバリューを分析する」

同業他社のバリューを調査し、自社の強みや独自性を際立たせるための参考にします。他社との差別化を図るためのヒントを得ることができます。


4. 「具体的な行動指針を設定する」

抽象的な言葉だけでなく、具体的な行動指針を設定することで、従業員が日常業務でバリューを実践しやすくなります。例えば、「顧客第一主義」を掲げるなら、「顧客の声を最優先に考える」といった具体的な行動を示します。


5. 「定期的に見直す」

バリューは一度策定したら終わりではありません。企業の成長や市場の変化に応じて、定期的に見直しを行い、必要に応じて修正することが大切です。


5つのステップを踏むことで、企業全体が共有する価値観を明確にし、日々の活動に一貫性を持たせることができます。


バリューの策定方法



MVVと人材マネジメントの関係性


採用においてもミッション・ビジョン・バリュー(MVV)は重要な役割を果たします。


MVVは企業の方向性や価値観を示すものであり、求職者に対して企業の文化や目指すべき姿を明確に伝える手段となるからです。ここでは新規採用、従業員のモチベーション、人材育成の3点に絞って解説していきます。



新規採用とMVVの関係性


新規採用時には、候補者が企業のMVVにどれだけ共感できるかを見極めることがとても重要です。面接や選考プロセスにおいて、MVVに関連する質問を投げかけることで、候補者の価値観や考え方を探ることができます。


例えば、「仕事において、あなたが最も大切にしている価値観は何ですか?」や「どのような企業文化で働きたいと考えていますか?」といった質問を通じて、候補者が自社のMVVとどれだけ合致しているかを見極めることができます。


MVVを採用プロセスに組み込むことでより良いマッチングが生まれ、入社後の定着率も向上する可能性があります。MVVを基にした採用戦略は、企業の成長に寄与する重要な要素となります。



従業員のモチベーション向上とMVVの関係性


従業員にとって明確なミッションは、自分たちの仕事がどのように社会に貢献しているのか?を理解してもらうことにつながり、仕事への意義を感じてもらう役割を果たします。これにより、日々の業務に対する情熱や責任感が高まり、結果として生産性の向上につながります。


ビジョンにおいても、企業が目指す方向性や目標が明確であれば、従業員はそのビジョンに共感し、自らの成長と企業の成長を重ね合わせることができます。ビジョンから生まれた共感は、チームワークや協力を促進し、組織全体のエンゲージメントを高める要因となります。


最後にバリューは最も身近な指針となります。従業員がどのように行動すべきか?の行動原則となり、共通の価値観を持つことで、従業員同士の信頼関係が築かれ、職場環境がより良好になります。信頼関係が築かれることで従業員は安心して意見を述べたり、挑戦をしたりできるようになり、結果としてモチベーションが向上します。


このように、MVVは単なるスローガンではなく、従業員の心に響くために浸透をさせることが重要です。



人材育成とMVVの関係性


MVVを基にした人材育成は、社員一人ひとりが企業の目的や方向性を理解し、自らの役割を認識する手助けとなります。これにより、社員は自分の成長が企業の成長にどのように寄与するのかを実感しやすくなります。


具体的には、企業のミッションを基にした研修プログラムを設計することで、社員はその目的に沿ったスキルや知識を身につけることができます。


また、ビジョンを明確にすることで、事業部ごとの目標が定量化されたり、社員の個人目標を設定することができ、結果的にチームとしての結束力を高めることが可能です。


さらに、バリューを日常業務に組み込むことで、企業文化が育まれ、社員の行動基準が明確になります。


このように、MVVを人材育成に適用することは、社員のモチベーションを高めるだけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にも寄与します。企業が持つ価値観を理解し、実践することで、社員はより一層の成長を遂げ、企業の目指す方向に向かって共に進むことができるのです。


MVVが寄与する3つのポイント



まとめ


ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)は、企業の成長や組織文化の形成において非常に重要な要素であることを解説してきました。


企業が自らの存在意義を明確にし、将来の方向性を示すことで、社員のモチベーションを高め、顧客との信頼関係を築くことができます。ディズニーやスターバックス、桃太郎の事例からもわかるように、MVVは単なるスローガンではなく、実際の行動や意思決定に深く根ざしたものであるべきです。


MVVを策定し、組織全体に浸透させることは、企業の持続的な成長を支える基盤となります。これにより、社員は自らの役割を理解し、共通の目標に向かって協力することができるようになります。今後、MVVの重要性を再認識し、実践に移すことで、より強固な組織を築いていくことが求められます。




最後に(HONEのサービスについて)


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。

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