まちづくりを学ぶ第一歩!勉強会で実践的な知識を身につけよう
- 桜井 貴斗
- 4月28日
- 読了時間: 10分

まちづくりに興味がある学生にとって、最初の一歩はとても大切です。しかし、どこから始めればよいのか分からないという声も多く聞きます。
勉強会は、まちづくりの基本的な理論から実践的な方法までを学べる絶好の機会です。自分にとって身近な地域課題を理解し、具体的な解決策を考えるためのヒントやネットワーク作りができる場として、活用していきましょう。
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目次
まちづくりへの5つの観点
関心のある分野の勉強会に参加!専門団体を探すのが第一歩
セミナー形式
ハンズオン形式
ハッカソン形式
交流会形式
東京都品川区戸越銀座商店街×立正大学
東京都品川区・目黒区西小山商店街×中央大学
茨城県つくば市北条商店街×筑波大学
まちづくりの勉強会とは?
まちづくりの勉強会は、地域社会の発展や改善を目指す活動に関する知識やスキルを学ぶための集まりです。まちづくりに関する基本的な理論から、具体的な実践方法まで幅広くカバーされています。
勉強会は、さまざまな分野の専門家・実践者が主催しており、講義、グループディスカッション、ワークショップなど形式もいろいろあります。理論だけでなく、実際のプロジェクトに応用できる実践的な知識が身につく勉強会もあるでしょう。また、他の参加者との意見交換を通じて、ネットワークを広げることも期待できます。
まちづくりへの5つの観点

まちづくりは、複数の分野・テーマを包括する言葉です。ご自身の興味ある分野を見つけ出すときに、以下の観点からアプローチするとよいでしょう。すでにある事例から、それぞれの分野についてまとめてみました。
地場産業観点 | 地域に根付いた伝統産業を活用し、地域活性化を図る取り組み 岡山県倉敷市では繊維産業を活用し「児島ジーンズストリート」を整備 |
子育て観点 | 子育て支援策を充実させ、若い世代の定住を促す施策 千葉県流山市では、駅に送迎保育ステーションを設置し、子どもを預けると指定保育園までバスで送迎するサービスを提供 |
土地活用観点 | 空き家やシャッター商店街など、未活用の土地や建物を再生し、地域の活性化を図る取り組み 新潟市では閉店が相次いだ長屋を民間が改修しテナントミックスで再生 |
新規事業観点 | 地域に新たな産業や雇用を創出し、若者の定住や移住を促す施策 島根県江津市では、創業支援と移住促進を目的として、ビジネスプランコンテスト「Go-Con」の開催 |
観光観点 | 地域の自然、歴史、文化などを観光資源として活用し、外部からの人の流入と経済効果を狙う取り組み 神奈川県小田原市の「千年蔵構想」は、地域の観光資源を掘り起こして市街地の魅力を高めている |
【出典源】
地域産業観点:児島商工会議所「児島ジーンズストーリー」
子育て観点:流山市「送迎保育ステーション」
土地活用観点:新潟市「商店街再生プロジェクト」
観光観点:街歩きが 中心市街地再生に貢献
関心のある分野の勉強会に参加!専門団体を探すのが第一歩
まちづくりには上述のとおり、地域開発、環境保護、都市計画、コミュニティ活動など、多くの側面があります。
まちづくりの学びを深めるには、専門団体や研究機関が主催する勉強会への参加が効果的な第一歩です。多くの団体が定期的にセミナーやワークショップを開催しており、最新の情報や実践的なスキルを学ぶ機会を提供しています。インターネットやSNSを活用して地域の専門団体を調べたり、大学や専門学校の関連コースも確認するとよいでしょう。
勉強会では何を学べるのか?
勉強会では、参加者が実践的な知識を身につけるための多様な学びの形式が用意されています。これらの学びの形式を通じて、参加者はまちづくりに必要な知識とスキルを総合的に身につけることができるのです。ここでは形式別に紹介していきます。
セミナー形式
目的 | 専門家からまちづくりの知識や実践例を学ぶ |
内容 | 地域課題の解説、成功事例の紹介、具体的な解決策の提示 |
学びの効果 | 理論的理解の深化、実践的知識の習得 |
対話の機会 | 質疑応答の時間があり、講師に直接質問できる |
交流の場 | 参加者同士の意見交換・ネットワーク形成に役立つ |
開催時間 | 数時間〜1日程度、複数のセッションが行われる場合もあり |
学びの視点 | 多角的な視点からまちづくりを考える機会が得られる |
セミナー形式の勉強会は、理論と実践をバランスよく学びながら、講師や参加者との対話を通じて理解を深められる学びの場です。限られた時間の中でも多角的な視点を得られ、まちづくりへの関心や行動を広げる第一歩となります。
ハンズオン形式
目的 | 実践的な経験を通じて学ぶ、地域の課題解決に参加 |
内容 | 実際のプロジェクトに参加(例:イベント企画、空間改善提案など) |
学びの効果 | 実践的なスキルや課題解決能力の向上 |
対話の機会 | グループワークや住民・関係者との直接の対話を通じて学ぶ |
交流の場 | 参加者同士の意見交換・ネットワーク形成に役立つ |
開催時間 | 数時間から数日(プロジェクトごとに異なる) |
学びの視点 | 実際の課題に取り組みながら、地域に密着した学びを得る |
ハンズオン形式の勉強会は、参加者が実際のプロジェクトに関わりながら手を動かすことで、理論と実践をバランスよく身につけられる貴重な学習機会です。グループでの協働や地域住民との対話を通じて、まちづくりに必要な多様な視点とスキルを深めることができます。
ハッカソン形式
目的 | 短期間で集中的にアイデアを形にし、課題解決のプロトタイプを作成すること |
内容 | テーマに基づくアイデア出し(アイデアソン)、プラン策定、プロトタイプ作成、成果発表 |
学びの効果 | 発想力・実践力・企画力・問題解決力の向上 |
対話の機会 | アイデアソンやチーム内での議論、発表後のフィードバックを通じて深い対話が可能 |
交流の場 | 他分野の人との協働を通じてネットワーク形成、将来のコラボレーションにも発展 |
開催時間 | 半日〜2日程度の集中型イベント(泊まりがけのケースもあり) |
学びの視点 | 自由な発想で課題に取り組む柔軟な姿勢、多様な視点から解決策を考える経験が得られる |
ハッカソン形式の勉強会は、短期間でアイデアを形にするスピード感のある実践型イベントです。チームでのアイデア出しからプラン策定、プロトタイプ作成、発表までを一貫して行うことで、創造力と実行力を同時に鍛えられます。実際の課題をシミュレーションしながら問題解決に取り組むこの形式は、まちづくりに必要な発想力・協働力・柔軟な思考を育む貴重な場となります。
交流会形式
目的 | 参加者同士のネットワークづくり、情報共有、視野を広げる |
内容 | 自己紹介、グループディスカッション、地域課題に関する意見交換や事例共有など |
学びの効果 | 多様な視点の理解、共感力・発信力・傾聴力の向上 |
対話の機会 | 自由な会話やグループ活動を通じて、対等で深い対話が生まれる |
交流の場 | 将来の協働につながる出会いや情報交換、人脈づくりに最適 |
開催時間 | 1〜2時間程度が多く、勉強会やセミナーの後に開催されることも多い |
学びの視点 | 多様な価値観に触れ、地域課題を多角的に捉える姿勢が育まれる |
交流会形式の勉強会は、まちづくりに関心のある人同士がつながり、意見や経験を自由に共有できる貴重な場です。多様な背景を持つ参加者との対話を通じて、新たな視点やヒントを得られるだけでなく、人脈を広げる絶好のチャンスでもあります。
【学生主体事例】まちづくりの学びを“行動”に変える
まちづくりの勉強会では、理論だけでなく実践的な活動を通じて学びを深める姿勢が重要です。特に学生主体のプロジェクトは、学んだ知識を実際の地域課題に応用する絶好の機会となります。ここでは、いくつかの具体的な事例を、経済産業省発行の「まちづくりのための若者連携ヒント集」からピックアップしてみました。
東京都品川区戸越銀座商店街×立正大学
(引用)戸越銀座商店街(東京都品川区)では、立正大学経営学部との連携により「コロッケによるまちづくり」を進めています。連携をはじめて1年半ですが、商店街の新名物「戸越銀座コロッケ」を生み出し、全国的に知名度も高まっています。
【出典源】経済産業省 まちづくりのための若者連携ヒント集
東京都品川区・目黒区西小山商店街×中央大学
(引用)品川区と目黒区にまたがる西小山商店街は、これまで駅の両側が鉄道で分断されていたために、合同での取組はほとんどありませんでしたが、2008 年 4 月、鉄道の地下化を契機に区をまたいだまちづくりを考える「にぎわい再生プロジェクト研究会」を商店街関係者、地元住民、行政、鉄道事業者、大学、専門学校等により立ち上げました。その中で顧問として参加した中央大学教授との関係から学生と商店街の連携がはじまりました。
学生の企画・運営による商店街の活性化を考える「ワークショップ」の開催、及び地域一体
でのイベント「ミステリーツアー(謎解きをしながら街歩きを楽しむウォーキングイベント)」を実施しています。
【出典源】経済産業省 まちづくりのための若者連携ヒント集
茨城県つくば市北条商店街×筑波大学
つくば市北条地区は、筑波山への登山口であり、在郷商人街として栄えたまちです。約 90
店舗の商店が立ち並び、蔵造りの建物が点在するなど風情あるたたずまいが残っている地区です。当地区は、昭和 50 年代までは商店数も横ばいで推移していましたが、その後つくば研究学園地区への大規模商業施設の進出や事業者の高齢化、後継者問題等により、商店数の減少に直面していました。
2005 年 8 月のつくばエクスプレスの開業を契機に、筑波山等への観光客、来街者が増加したのに加え、筑波大学との交流の場への参加をきっかけに、大学研究室や意欲ある学生、地域住民と連携し、地域資源を活用したまちづくりを展開しています。
【出典源】経済産業省 まちづくりのための若者連携ヒント集
まとめ
まちづくりを学ぶための勉強会は、学生にとって非常に貴重な経験となります。地域の課題を理解し、具体的な解決策を考えるための基礎知識を身につけられるだけでなく、実際のプロジェクトへの参加を通じて、理論を実践に活かす機会も得られます。セミナーやハンズオン、ハッカソン、交流会など、多様な形式の勉強会が存在するため、自分の興味やニーズに合ったものを選ぶ姿勢が重要です。
さらに、専門団体や地域のネットワークを活用すると、より深い学びや人脈作りが可能になります。これらの経験は、将来のキャリアにおいても大いに役立つでしょう。まちづくりに興味がある学生は、ぜひ積極的に勉強会に参加し、学びを深めていってください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】

株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。
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