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「まちづくり、何から始める?」羅針盤を見つける3つの重要なこと

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 6月9日
  • 読了時間: 9分
「まちづくり、何から始める?」羅針盤を見つける3つの重要なこと

「まちづくり、何から手をつけていいか分からない……」。

目の前の課題に追われる中で、理想のまちの姿を見失いがちになることもあるかと思います。しかし、心配はいりません。


本記事では、あなたのまちに眠る可能性を最大限に引き出し、具体的な行動へとつなげる3つのポイントを紹介します。地域活性化させるための確かな一歩を踏み出せるはずです。一緒にまちの未来を切り開きましょう。





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目次



1.まちの「原点」と「未来像」を徹底的に掘り起こす


「何に力を入れるべきか」を考える前に、まずはあなたのまちの「原点」と「未来像」を徹底的に掘り下げましょう。



地域の資産を再発見する「原点」の深掘り


あなたのまちには、どんな歴史がありますか? どんな文化が息づいていますか?

豊かな自然、独特の産業、温かい人々…当たり前すぎて意識していなかった「地域の宝物」を、改めて見つめ直すのが大切です。


地域の資産を再発見する「原点」の深掘り

例えば、

  • 歴史的建造物や言い伝え: それらを軸にした観光ルート・イベントを企画できないか?

  • 伝統工芸や地場産業: 若者や移住者とのコラボレーションで新しい価値を生み出せないか?

  • 豊かな自然(山、川、海): エコツーリズムや健康増進の場として活用できないか?


これらの地域固有の資産こそが、他のまちにはない独自の魅力となり、まちづくりの強力な武器になります。



住民と共有する「未来像」の描き方


次に、理想のまちの姿を具体的に描きましょう。これは行政だけで決めるものではありません。地域住民一人ひとりの声に寄り添い、共に未来を創り上げる関係性を大切にすることが、持続可能なまちづくりには不可欠です。住民一人ひとりが「こんなまちに住みたい」と心から思える共通の未来像を創り上げる必要があります。


そのためには、住民参加型ワークショップ・意見交換会を企画し、幅広い世代や立場の人々の声、特に普段意見を表明しにくい立場の人々(高齢者、障がい者、外国籍住民など)の声にも丁寧に耳を傾け、誰もが参画できる機会を提供することがポイントです。


例えば、「子どもたちが安心して遊べる公園があるまち」「高齢者が生きがいを感じられるコミュニティがあるまち」など、具体的なシーンを想像させる言葉で未来像を言語化しましょう。



2. 「選択と集中」でまちづくりの核を見定める


地域の資産と未来像が見えてきたら、次は「選択と集中」です。

限られた予算と人員の中で、すべての課題を一度に解決することはできません。あなたのまちにとって「最も重要なこと」は何かを見極め、そこにリソースを集中させましょう。



ターゲットを明確にする


誰に、どんな価値を届けたいのか、ターゲット層を明確にすると、施策の方向性が驚くほど定まります。漠然とした「全住民のため」ではなく、具体的な対象を絞ることで、その層が本当に求めているニーズや課題が鮮明に見えてきます。


ターゲットを明確にする

1.子育て世代の転入促進を目指すなら

あなたのまちが若い世代に選ばれるためには、具体的な魅力が必要です。例えば、教育環境の充実(質の高い保育園・幼稚園、特色ある学校教育)、子育て支援制度の拡充(医療費助成、多様な一時預かりサービス)、公園や遊び場の整備(安全で魅力的な遊び場の確保)、そして安心できるコミュニティづくり(子育て世代同士の交流機会創出、地域での見守り体制)が重要になるでしょう。これらを重点的に強化し、子育てのしやすさをまちの大きな魅力として打ち出しましょう。


2.高齢者が生きがいを感じるまちを目指すなら

長寿化が進む現代において、高齢者が「ただ暮らす」だけでなく、「生きがいを感じながら活躍できる」まちは大きな価値を持ちます。そのためには、生涯学習の場の提供(趣味の講座、学び直し機会の提供)、地域活動への参加促進(ボランティア活動、地域団体との連携)、健康寿命の延伸を目的とした取り組み(健康教室、運動機会の創出)、そしてバリアフリー化の推進(公共施設、交通機関の改善)などが核となります。高齢者が積極的に社会と関わり、生き生きと暮らせる環境整備が重要です。


3.観光客を呼び込み地域経済を活性化させたいなら

観光は地域経済活性化の大きな力となります。そのためには、地域特産品開発体験型コンテンツの充実(農業体験、伝統文化体験、アウトドアアクティビティなど)、交通アクセスや宿泊施設の改善、そして効果的な情報発信の強化(SNSでの魅力発信、多言語対応)に力を入れるべきです。単なる通過点ではなく、目的を持って訪れてもらえるような体験をデザインするのが成功の鍵です。


ターゲットが明確になれば、施策の優先順位がつけやすくなり、より効果的な資源配分が可能になります。



重点分野を絞り込む


ターゲットのニーズと地域の資産を踏まえ、あなたのまちが「特に力を入れるべき分野」を絞り込みましょう。これは、まちの「顔」となるような、中長期的な視点での柱となる取り組みです。


例えば、

  • 子育て支援特化型: 安心して子育てができる環境を整備し、子育て世代が定住したくなるまち

  • 健康長寿特化型: 高齢者が生きがいを持ち、生涯にわたって活躍できるまち

  • 体験型観光特化型: 地域資源を活かした独自の体験プログラムで、国内外から人を呼び込むまち


重点分野の明確化により、予算配分や部署間の連携もスムーズとなり、施策の「点」が「線」となってつながっていきます。




3. 「小さな成功」を積み重ね、住民を巻き込む仕組みを作る


大きなビジョンを掲げても、最初からすべてを完璧に実行しようとする必要はありません。まずは「小さな成功」を積み重ねることで、住民の協力を引き出し、まちづくりを継続的な活動へと育てていきましょう。



住民参加を促す「仕組み」づくり


「まちづくりは行政がやるもの」という意識を変え、住民一人ひとりが「自分ごと」として関われる仕組みを作りましょう。


例えば、

  • ワークショップの開催: 住民がアイデアを出し合い、具体的な行動計画を立てる場を定期的に設ける。

  • 地域課題解決プロジェクト: 小規模な住民グループが主体となって、地域の課題解決に取り組むプロジェクトを支援する。

  • 情報発信の強化: まちづくりの進捗状況や成果を積極的に発信し、住民の関心と理解を深める。


住民が「自分たちの意見が反映されている」「自分たちもまちづくりの一員だ」と感じられるような仕組みを整えるのが必要です。



成功体験の共有と次への推進力


「小さな成功」は、住民のモチベーションを高めるだけでなく、次の行動への大きな推進力となります。成功事例を積極的に共有し、関わった人々の努力を称賛することで、まちづくりへの参加意欲はさらに高まるでしょう。


また、失敗を恐れず、改善点を洗い出して次に活かす姿勢も大切です。試行錯誤を繰り返しながら、住民と共にまちづくりを進めていくプロセス自体が、地域活性化へとつながっていきます。



「羅針盤」を手にした先にある、もう一歩先の悩み


ここまで読んでくださったあなたは、きっとご自身のまちづくりに明確な「羅針盤」を見出すヒントを得られたことでしょう。しかし、ここで1つ、「羅針盤」だけでは解決しきれない、もう一歩先の悩みに直面するかもしれません。


「羅針盤」を手にした先にある、もう一歩先の悩み

それは、

  • 「描いたビジョンを、どうやって効果的に地域の内外に発信していくか?」

  • 「ターゲットとなる層に、まちの魅力をどうすれば響かせることができるか?」

  • 「多様な住民や関係者の意見を、本当に『まちの未来』に落とし込める専門性があるか?」

  • 「限られた行政のリソース(予算、人員、情報)を、どうすれば最大限に活用し、効果的な施策へとつなげられるのか?」


といった、まさに「発信力」や「戦略的な広報」、そして「専門的な視点」、さらには「効率的なリソース活用」が問われるフェーズです。地域にどんなに素晴らしい資源やビジョンがあっても、それが正しく伝わらなければ、共感を生み、人を動かすのは難しいです。



まとめ


まちづくりは一朝一夕に成し遂げられるものではありませんが、正しいアプローチを取ることで、地域の可能性を引き出し、持続可能な発展へとつなげられます。本記事で紹介した「羅針盤」を手に入れることで、あなたのまちの原点を再発見し、未来像を描けるでしょう。


最後に、まちづくりのプロセスは常に進化し続けるものです。新たな課題や悩みが生じることもありますが、それこそが地域の成長の証です。あなたのまちの未来を切り開くために、ぜひこの「羅針盤」を活用し、共に歩んでいきましょう。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。


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