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静岡で芽吹く共創の拠点。想いが重なるコクリEXPO。【静岡県静岡市】

公開日:

2026年3月27日

最終更新日:

2026年3月27日

静岡で芽吹く共創の拠点。想いが重なるコクリEXPO。【静岡県静岡市】

静岡市の共創拠点「コクリ」で開催されたコクリEXPO2026。多様な背景を持つプレイヤーが集い、自らの活動を分かち合う現場には、数字や効率だけでは測れない活気に満ちていました。ひとりの想いが波紋のように広がり、まちの未来を形作っていく、その瑞々しい兆しを記録します。


共創フォーラム『コクリEXPO2026』とは


静岡市コ・クリエーションスペース(通称:コクリ)で活動する利用者・関係者が一堂に会する、年に一度の展示・交流イベントです。


ビジネス、地域づくり、教育、アートなど、多様な分野の挑戦が “見て・触って・体感できる” 形で並びます。来場者は、プロジェクトの裏側や想いを直接聞きながら、新しい出会いや協働のヒントを見つけることができます。


「静岡で何かを始めたい」「仲間とつながりたい」という方にもおすすめの、学びと刺激に満ちた共創の祭典です。


https://coc-shizuoka.jp/newsevent/kokuri_expo2026/ 




ひとりの熱源が周囲を動かす


コ・クリエーションスペース
会場の様子

会場に一歩足を踏み入れると、そこには整然としたビジネスの展示会とは異なる、楽しげで濃密な空気が流れていました。「あの人、なにやってるの?」という素朴な好奇心を入り口に、ブースを構える出展者たちの瞳は輝いていました。



まず目に飛び込んできたのは、日本中の美しい暮らしや工芸を取材するメディア「ニュー民藝」さんのブース。南部鉄器で丁寧にお湯を沸かし、静岡の抹茶を陶器でいただく体験をさせていただきました。その一杯は、慌ただしい日常を忘れさせ、古き良き日本を肌で感じるような贅沢な時間でした。


お抹茶
お抹茶

つくる人とつかう人、双方の物語を未来へ語り継ぎたいという切実な想いが、そこにはありました。


お隣のブースは、農業資材の流通を主事業とする「タタラ商店株式会社」さん。今回御披露目したのは、課題を希望に変える商品です。耕作放棄地になりつつある畑を再生し、そこで育てたレモンで作ったジュース。


牧之原レモンゼリ�ーとジュース
タタラ商店株式会社|https://www.tatara-shoten.com/

その一口は驚くほどすっきりと清々しく、失われゆく風景に新たな光を当てるひと筋の道のように感じられました。現場を知るからこそできる、誠実な課題解決の形です。

すごせる酒屋MUGI
すごせる酒屋MUGI|https://zoo.beer/

お店に伺ったこともある「すごせる酒屋MUGI」さんのブースでは、静岡の厳選されたクラフトビールと共に、新しく挑戦されている「ホップチョコレート」が目を引きました。苦味の強いホップ。


ホップチョコレート
ホップチョコレート

食べ物との組み合わせは至難の業だそうですが、同じ苦味を持つチョコレートなら調和するのではないかという逆転の発想から生まれたそうです。お酒を嗜む人だけでなく、もっと広い入り口を作りたいという柔軟な姿勢に、新しい文化が生まれる瞬間を感じます。


「しあわせ販促工房」さんのブース
しあわせ販促工房|https://teru-illust.com/

「しあわせ販促工房」さんのブースでは、似顔絵イラストや漫画を駆使したプロモーションが紹介されていました。ブースに並ぶ支援先の商品。


それらに添えられた可愛らしく、かつ本質を突いたイラストは、作り手の想いをそのまま消費者に届ける架け橋のようです。機能の説明だけでなく、その奥にある「らしさ」を可視化することの大切さを教わりました。



老舗傘屋さんの「株式会社藤田屋」さんは、新商品の折りたたみ傘をお披露目。驚くほど軽く丈夫で、最高クラスの防水性能を備えた一本。手に取ると声が出るほど軽く、そのあまりの機能美に、予約購入をお願いしていました。


新商品の傘
新商品の傘

また、雨傘はスタイリッシュで現代的なデザインです。傘がただの雨具ではなく、持つ人の背筋を伸ばし、足を長く見せるようなファッションの一部へと昇華されています。


伝統に甘んじず、今の時代を生きる人々の感性に寄り添う姿勢に、老舗の真髄を見た気がします。



そして、最も深く心を揺さぶられたのは「アルゴダンザジャパン」さんの展示でした。遺骨や遺髪から製作されるダイヤモンド。大学1年生の時に祖父を亡くし、死というものを身近に感じた時の記憶が蘇りました。


大切な人を失った悲しみは消えることはありません。けれど、その存在が煌びやかな輝きとなって手元にあることで、救われる心がある。技術が人の感情に寄り添うことの尊さを、展示されたリングやネックレスの輝きが静かに物語っていました。



未来の手触りを確かめる時間


「静岡で何かを始めたい」という想いを抱えながら、どこへ一歩踏み選べばいいか迷っていた方々にとって、この日は大きな勇気になったはずです。完成された成功事例を見るだけでなく、試行錯誤のプロセスを共有し合うことで、自分もこの輪に加わっていいのだという安心感が生まれていました。


会場の様子
会場の様子

共創とは、特別な誰かが行う魔法ではなく、目の前の人と丁寧に対話を重ね、小さな「やってみたい」を肯定し合う積み重ねに他なりません。


会場を去る人々の表情が、入場時よりも少しだけ明るく、何かに挑もうとする決意に満ちていたことが、このイベントの意義を物語っていました。ひとりの想いがまちの未来をつくる。その言葉が、決して綺麗事ではなく、確かな手触りを持って響いた一日でした。



あとがき


今回出会ったプロジェクトの一つひとつは、まだ小さな芽かもしれません。しかし、それらが地域という土壌にしっかりと根を張り、お互いに支え合うネットワークを築いていく様子を覗き見ることができたイベントになりました。


一人の「やりたい」が誰かの「助けたい」と出会い、共創の輪が広がっていく。その美しさを、これからも現場から届けていきたいと思います。


HONEインターン/ 森



ほねろぐとは


AIの急速な台頭により、私たちの世界は、目紛しい変化を遂げています。効率化が進むその影で、古きよき日本の文化や風景、人との繋がりが失われつつあるのも、悲しい現実です。


そんな時代だからこそ、我々株式会社HONEは地方に足を運び、先人たちが紡いできた伝統や、未来に残したい景色を記録します。


いつのまにか、地方の「ほんと」の姿が見えてくる。


町の暮らし。人々の想い。仕事の姿勢。

忙しない日常で忘れ去られた豊かさが、そこには息づいています。


気づけば、地方が近くなる。


現場でしか得られない骨太な体験を、お届けしていきます。



株式会社HONEについて


HONEの流儀
HONEの流儀

HONEでは、地方企業さまを中心に、マーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。

大切にしている価値観は「現場に足を運ぶこと」です。土地の空気にふれ、人の声に耳を傾けることから始めるのが、私たちのやり方です。


学びや知恵は、ためらわずに分かち合います。

自分の中だけで完結させず、誰かの力になるなら、惜しまず届けたいと思っています。

誰か一人の勝ちではなく、関わるすべての人にとって少しでも良い方向に向くべく、尽力します。地域の未来にとって、本当に意味のある選択をともに考え、かたちにしていきます。

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