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国産ジーンズ発祥の地・倉敷市児島の『ジーンズストリート』【岡山県倉敷市児島】

公開日:

2025年10月12日

最終更新日:

2025年11月8日

国産ジーンズ発祥の地・倉敷市児島の『ジーンズストリート』【岡山県倉敷市児島】

9月19日、岡山県倉敷市の南端に位置する「児島(こじま)」に行ってきました。

児島は、国産ジーンズ発祥の地として知られています。


まちの中心部には、ジーンズショップが立ち並ぶその名も「ジーンズストリート」があり、歩いているだけでデニムの世界にどっぷり浸かれる、まさに「ジーンズの聖地」。


自動販売機も、バスも、マンホールまでもがジーンズ風にラッピングされていました。



児島という地名の由来



「児島」という地名は、古くは『古事記』に「吉備の児島」と記され、神話の国生みにも登場します。かつて児島は瀬戸内海に浮かぶ島でした。


河川の土砂堆積や干拓事業が進むなかで、江戸時代中期以降に本州と地続きとなったと言われています。



繊維のまち


駅のデニム
JR児島駅の階段

児島が「ジーンズの街」になる以前から、この地域は織物・帆布・製塩業など、海運と結びついた産業で発展してきました。


江戸時代後期には塩田王・野崎武左衛門による大規模な塩田開発が行われ、帆布や綿製品が北前船を通じて全国へと運ばれました。


その後、明治期には綿紡績が盛んになり、「倉敷紡績所(クラボウ)」などの工場が誕生。 繊維の技術と文化がこの地に根を張っています。



なぜ児島がジーンズの街に?


児島駅
JR児島駅外観

戦後、児島では学生服や作業着の縫製業が盛んになり、高い縫製技術が培われていきました。 そこにアメリカから伝わった「ジーンズ」という新しい素材と文化が加わります。


1970年代、児島の職人たちはその技術を応用し、国産のジーンズ生産に成功。 以来、児島は「Made in Japan Denim」の聖地として知られるようになり、今も国内外からデニム愛好家が訪れる地となっています。



「ジーンズストリート」を歩く


ジーンズガーランド
ジーンズのガーランド

ジーンズ自販機
デニムラッピングの自動販売機

デニムストリートマンホール
ジーンズストリートのマンホール

児島駅から徒歩約15分。古い商店街を活用した「児島ジーンズストリート」には、約30以上のブランドやショップが集まります。


児島の楽しさは、店舗だけではありません。

通りには、ジーンズをガーランドのように吊るしたオブジェや、デニム生地を模した街灯、ベンチ、マンホール。


細部まで遊び心が詰まっていて、どこを切り取ってもジーンズな街並みに、思わず何度もシャッターを切ってしまいました。


倉敷のジーンズの青に染まった街並みをぜひ歩いてみてください。


児島駅

HONE/亀元

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