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函館の街に根づく愛。ラッキーピエロと地産地食の循環。【北海道函館市】

公開日:

2026年4月21日

最終更新日:

2026年4月21日

函館の街に根づく愛。ラッキーピエロと地産地食の循環。【北海道函館市】

函館の街に根付き、訪れる人の心を満たすハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」。そこには、北海道への愛と誇りが溢れていました。おいしさの裏側に隠された、地産地食の温かな循環を辿ります。 



ラッキーピエロとは


ラッキーピエロ五稜郭公園前店
ラッキーピエロ五稜郭公園前店

ラッキーピエロは、1987年に函館で創業したハンバーガーチェーン店です。函館市および道南エリアに17店舗を展開し、ご当地グルメとして確固たる地位を築いています。

最大の特徴は、一般的なチェーン店と異なり、店舗ごとに内装やメニュー、コンセプトが異なる点です。作り置きをせず、冷凍食材を極力避けて「できたて」を提供することにこだわり、地元の生産者と連携した「地産地食」を推進しています。全国チェーンを寄せ付けない圧倒的な地元支持率は、地域の食文化を大切にするその姿勢から生まれています。今回は、ラッキーピエロ五稜郭公園前店にお邪魔しました。


公式Webサイト https://luckypierrot.jp/shop/goryokaku/



個性豊かなお店


お土産コーナー
お土産コーナー

お店の扉を開けると、そこはハンバーガーショップという枠を超えた、”ピエロ”の名に相応しいテーマパークのような空間が広がっていました。イメージキャラクターの「ハイ!ラッキーくん」のグッズが並ぶ様子は、遊園地のお土産コーナーのようです。一般的なチェーン店のようにマニュアルで均一化されたお店とは、全く違う景色が待っています。



ラッキーピエロ入口
ラッキーピエロ入口

この独特な世界観について、地元の方に聞くと「ハンバーガーを食べに行くというより、ラッキーピエロに行くという感じですね。」と穏やかに話してくれました。ある店ではラーメンが名物だったり、また別の店ではカレーに力を入れていたりと、店舗ごとにメニューやテーマが異なるのだといいます。


まさに、その街に寄り添うような独自性こそが、訪れる人の心を捉えて離さないラッキーピエロの魅力なのだと、お話を通じて強く実感しました。ただの食事処ではなく、”函館にいる!”という記憶を刻む場所としての役割を、このお店は担っているようです。



函館の憩いの場


店内POP
店内POP

オムライス、カレー、ジンギスカンバーガー。豊富なメニューに迷った末、店員さんにおすすめを聞き、人気No.1のチャイニーズチキンバーガーを注文。運ばれてきた瞬間、その迫力にお腹がなりました。バンズからはみ出す大きな唐揚げ、そして溢れるレタス。500円ほどという価格からは想像できないほどのボリュームです。



チャイニーズチキンバーガー
チャイニーズチキンバーガー

一口頬張れば、作りたてのカリッカリの唐揚げが、口いっぱいに広がります。チェーン店であっても「冷凍ものは使わない」というこだわりが、このおいしさに直結しているのでしょう。


地元の方は「マクドナルドのようなハンバーガーも食べるけれど、ここは家族や友人とご飯を食べる憩いの場なんだ」と話します。効率やスピードよりも、食べる喜びや、その場にいる時間を大切にする。


そんな経営方針が、地元の人々の心とお腹を同時に満たしているのです。海外からの観光客の姿もありましたが、それ以上に地元の人々が日常的に利用し、ゆっくりと過ごす姿が印象的でした。



地産地食の広がり


店内装飾
店内装飾

ラッキーピエロが掲げる「地産地食」という言葉には、食文化を単に消費する以上の重みを感じます。道南・北海道産の食材を八割以上使用するというこだわりは、環境や景観の保全、そして地域の生産者とのつながりを大切にする姿勢そのものです。食事とは、本来、生産者と生活者が顔の見える関係を築くための営みであるはずです。



ハイ!ラッキーくん
ハイ!ラッキーくん

生産者の顔が見え、土地の恵みをその場でいただくことで、健康や安心が育まれていく。地域で採れた質の良い食材を、地域でいただく。そんなシンプルで温かな循環が、函館の街に活気と人々の絆を生み出しているのかもしれません。


「食は人を良くする」という言葉を体現するこの場所は、まさに地域の食文化の伝承と創造の拠点といえるのではないでしょうか。



あとがき


今回、ラッキーピエロを訪れて感じたのは、チェーンという形態であっても、「地域に根ざす」ことはできるということです。美味しいハンバーガーだけでなく、そこに流れる時間や人とのつながり。それらが重なり合うことで、街はもっと温かくなるのだと勉強になりました。


お土産
お土産

地方の現場で、地元の方が大切にしている場所を見つける。今回の経験は、私にとって大きな糧となりました。もし函館を訪れることがあれば、ぜひ一度足を運び、その土地の風を感じながら、地元の人と一緒に食事を楽しんでみてください。


きっと、お腹だけでなく心も満たされるはずです。これからも、食を通じた人と人とのあたたかな物語を探しに、また地方の街を歩いていきたいと思います。


HONEインターン/ 森



ほねろぐとは


AIの急速な台頭により、私たちの世界は、目紛しい変化を遂げています。効率化が進むその影で、古きよき日本の文化や風景、人との繋がりが失われつつあるのも、悲しい現実です。


そんな時代だからこそ、我々株式会社HONEは地方に足を運び、先人たちが紡いできた伝統や、未来に残したい景色を記録します。


いつのまにか、地方の「ほんと」の姿が見えてくる。


町の暮らし。人々の想い。仕事の姿勢。

忙しない日常で忘れ去られた豊かさが、そこには息づいています。


気づけば、地方が近くなる。


現場でしか得られない骨太な体験を、お届けしていきます。



株式会社HONEについて


HONEの流儀
HONEの流儀

HONEでは、地方企業さまを中心に、マーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。

大切にしている価値観は「現場に足を運ぶこと」です。土地の空気にふれ、人の声に耳を傾けることから始めるのが、私たちのやり方です。


学びや知恵は、ためらわずに分かち合います。

自分の中だけで完結させず、誰かの力になるなら、惜しまず届けたいと思っています。

誰か一人の勝ちではなく、関わるすべての人にとって少しでも良い方向に向くべく、尽力します。地域の未来にとって、本当に意味のある選択をともに考え、かたちにしていきます。

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