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言語化のその先へ。社員の誇を醸成するブランディング支援【株式会社マイステック様(茨城県日立市】

公開日:

2025年10月1日

最終更新日:

2025年10月1日

言語化のその先へ。社員の誇を醸成するブランディング支援【株式会社マイステック様(茨城県日立市】

高品質や短納期といった言葉だけでなく、もっと「自社ならではの伝え方」で価値を届けたい。自社の魅力をうまく言語化できずに悩む経営者様から多くのご相談をいただいています。

今回は、ホームページ制作を通じて企業の「軸」を明確にし、社員や地域にもポジティブな変化をもたらした株式会社マイステックの代表取締役・石川美菜子様に、その取り組みの裏側についてお話を伺いました。



「らしさを言葉にして伝えたい」その想いから始まった再構築


——マイステックさんの事業内容について教えてください。


石川さん:マイステックは、茨城県日立市にある精密機械加工部品メーカーです。1939年(昭和14年)に祖父が創業して以来、大切にしてきたのは「お客様の多様なニーズに、技術力で応える」という真摯な想いです。

私たちの強みである「多品種・小ロット・短納期」の対応力はまさにその想いの表れでして、たとえ1点の試作品からでも複雑な形状のものでも、お客様一人ひとりの「困った」に必ずお応えします。


株式会社マイステック
株式会社マイステックは、精密機械加工部品の多品種小ロット生産を得意とする、ものづくりのエキスパート集団

——ホームページをリニューアルしようと思われた背景について、改めて教えてください。


石川さん:実は、これまで使っていたホームページのサービスが終了してしまって、新しいものを作る必要が出てきたんです。ただ、そのタイミングで提案を受けた新サイトの案があまりにもテンプレート的で少しイメージと違っていまして。

それならばと一念発起して、自分たちらしい伝え方をしようと思ったんです。

しかし、私はもともと、言語化が得意なタイプではないし、自分で書こうとしても抽象的すぎて伝わらない。そんなとき、自社のコンサルをしてくださっている佐藤さん(株式会社かたわら)に相談したら、「それならぜひ紹介したい人がいる」とHONEさんを紹介していただいたのが始まりでした。


石川さん
株式会社マイステック 代表取締役の石川 美菜子さん

——改めて、どのようなことが課題だと感じていましたか?


石川さん:弊社は歴史ある製造業の会社ですが、業界ならではの課題も感じていました。製造業のサイトって、どこも似たようなキーワードが並ぶんですよね。「高品質・小ロット・短納期」って。うちの会社にはもっと違う価値があるはずなのに、それが全く伝わらないということに悩んでいました。

さらに、いざ「社長のあいさつを書いてください」と言われても、筆が進まない。「自分たちの良さを伝えたい」という想いは強いのに、それを表現できない。「自分だけでは無理だ」と痛感した瞬間でした。



言葉にできない思いや価値を丁寧にすくい上げる対話


——HONEとのやり取りはどのように進んでいったんでしょうか?


石川さん:最初は桜井さんと小宮さんに、私の話をとにかくたくさん聞いてもらう時間から始まりました。最初のうちは「こんなこと話して大丈夫かな」と不安になるぐらい、理想論や抽象的なことを言っていたと思います。でも、お二人ともまったく否定せず、丁寧に聞いてくれて。

たとえば、「会社を通じて最終的に何がしたいんですか?」と聞かれたときに、「世界平和です」ってつい口に出してしまったんです。でもそれも笑わずに受け止めてくださって、「じゃあそれをどう伝えていこうか」と一緒に整理してくださいました。思いのまま話していたら、それを汲み取り、言語に落とし込んでいただいた感覚です。いつの間にかできていました。


——HONEからは、具体的にどのような支援を受けましたか?


石川さん:言葉だけでなく、構成、写真、動画に至るまで、すべてが自分たちのらしさをベースに設計されていたことが印象的でした。ただ作るだけではなく、「この会社らしさってなんだろう?」という問いを常に中心に置いてくれて。



私たち自身が言葉にできない想いや価値を、丁寧にすくい上げて形にしてくれる。そのプロセスを経たからこそ、完成したサイトが社員や地域からも自然と受け入れられたんだと思います。



社内の喜びから、お客様の信頼へ。ホームページがつないだ好循環



——サイト制作において、大切にされたポイントはありますか?


石川さん:ホームページを作るといっても、それだけで営業につながるとは思っていませんでした。製造業はあくまで品質ありきなので、どんなにサイトが良くても、最終的には納品物を見て「良い」と思ってもらうかの世界なんです。

だからこそ、サイトに求めていたのは会社の考え方や人となりがにじみ出るような土台のような役割でした。実際にHONEさんにも「営業よりも社内のマインドづくりや採用にも使えるものにしたい」と相談していて、それがまさに形になったと感じています。


——社内や社員の皆さんからは、リニューアルに対してどんな反応があったのでしょうか?


石川さん:本当に驚くくらい反応が良かったです。特に動画や写真を含めて、みんなが「めちゃくちゃかっこいいじゃん」と口を揃えて言ってました。普段は何かやるたびに、みんながいいねとなるのは難しいことですが、今回はポジティブな声ばかりでした。自己肯定感がすごく上がった実感があります。


——社外からの反響もあったそうですね。


石川さん:はい。県内外の自治体や初めて来社された取引先から、「あのサイト見ました」と言っていただくことは増えました。中には、「マイステックさんのホームページ、本当に良いですね」と感想をくださる方もいます。ある企業さんのカレンダーにHONEさんが作ってくださった言葉を極意として掲載されるという嬉しい副産物もありました。


——ちなみに どんな言葉でしょう?


石川さん:「お客様の困ったを形にする」という言葉を拾ってくださいました。サイトにも書いている私たちの使命の部分です。実はこの言葉に繋がるようなエピソードが社内にたくさんあって、私たちが伝えきれていなかった部分を汲み取って、的確に表現してくださったのが本当にすごいなと思います。



言葉で、地域に眠る企業の価値を未来へつなぐ



ホームページお打ち合わせ

——今回のプロジェクトを振り返って、HONEの支援で印象に残ったことは?


石川さん:桜井さんは「熱い侍」という言葉がぴったりの方で、小宮さんは「包容力のある侍」。

二人とも、すごくロジカルに設計されているんだけど、決して理屈っぽさを見せない。理論に裏打ちされた言葉で、支えてくれるような安心感がありました。


——最後に、同じような課題を持つ企業に向けて、メッセージをいただけますか?


石川さん:地方で頑張っている企業さんの中で、本当は地域のためになることがしたいとか、社会に役立つことをやっていきたいという気持ちを持っていても、それをどう言葉にして伝えたらいいのかわからない方って、実はすごく多いと思うんです。

HONEさんは、そういった漠然とした想いを一緒に言葉にして、形にしてくれる。売上や利益が最優先というスタンスの会社ももちろん尊重されるべきだと思うけれど、それとは少し違う軸で会社をよくしていきたいと考えている方にこそ、届いてほしいなと思います。


地域にはまだまだ光っている企業がたくさんありますよね。でもそれが可視化されていないだけであって、HONEさんのような方が関わっていくことで、「こういう会社があるんだ」と地域にとっての誇りになっていくのではないかなと思います。


株式会社マイステック 代表取締役 石川 美菜子さん

HP https://meistek.co.jp/

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