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福岡県田川市で毎年開催されている「たがわ教育フェス」。
今年で4回目を迎えるこのイベントは、教育に関心を持つ地域の大人たちと子どもたちが集い、「これからの教育をどうつくるか」を語り合う場として、開催されています。
今回、11月22日〜23日に行われた第4回目に開催されたフェスに参加しました。
この記事では、フェスの雰囲気と背景、そしてなぜこの取り組みが愛されているのかを紹介します。
過去の報告書はこちら
「教育を本音で語る」第1回から続く理念
たがわ教育フェスは2022年11月の第1回から、一貫した理念を掲げています。
それが、「教育を本音で語る」という言葉です。
教育は誰もが関わった経験のあるテ ーマです。
しかし、「教育とは何か?」を立場を超えて真剣に語り合う機会は、少ないものです。
実行委員が出発点として抱えていたのは、
教員であっても教育の正体が分からなくなることがあると言うことだそうです。
だからこそ、フェスでは
教育に関心を持つ大人、子ども、学校、企業、行政、医療、学生など。
異なる立場の人が一堂に会することそのものを大切にされていると感じます。
異なる視点×異なる経験が混ざり合うことで、
これまでなかったアイデアや、互いの理解が生まれる。
その化学反応に期待して、教育の未来について考える文化は続いています。
第4回のプログラム(1日目)

1年間の活動紹介

最初に行われたのは、主宰の北先生による活動報告でした。 地域でどのような変化が生まれ、どんな動きが育ってきたのかが共有され、 「教育を良くしたい」という思いが単発ではなく、確かな連続性を持って積み重なっていることが伝わってきました。 取り組みが形となり、地域全体に広がりつつある様子が印象的でした。
Teacher Teacher代表・福田遼さんの講演

続いて行われた講演では、福田遼さんが登壇。教育の最新動向、不登校支援の現場で起きている課題、そして地域教育が持つ可能性が語られました。福田さんの言葉は現実に根ざしつつも、子どもたちの「学ぶ権利」をどう守るかという根源的な問いを構造の歴史を投げかけるもので、会場の空気が一気に引き締まる時間でした。
数字で見る不登校の実態、定量目標による弊害なども感じられました。
小中学生による「理想の学校」プレゼンテーション

次に、小中学生が自分たちの言葉で「理想の学校」を発表しました。 そこで挙げられたのは、 「居場所」「自由」「多様性」「挑戦」 といった、大人社会が向き合うべきキーワードばかりです。
ワークショップとグループ発表

「子ども達の理想を叶えるためには?」 をテーマにしたワークショップへ。
世代も立場も異なる参加者が一つのテーブルで語り合うことで、数時間のうちに距離が一気に縮まりました。つながりと理解を深める場であるということを感じました。「自分もこの地域の教育をつくる一人である」という当事者意識が芽生えていました。
理想を語った、その先にあるもの
今回フェスに参加して、私自身が感じたことは、理想を語ることは出発点であって、ゴールではない ということです。
大人側に前向きな「変化」が求められます。
具体的には、
大人自身の学びほぐし
当たり前をそのまま受け取らず、問い直す姿勢
行動に落とし込むネクストアクション
こうした前向きな動きと実現可能性のあるものにしていく行動が、土台になると思います。
そして問い直されるべきは、子どもたちの教育だけではありません。
「私たち大人は、どんな教育の中で育ち、何を正しいと信じてきたのか?」
こうした大人自身の学びの履歴との向き合い方が、未来の教育を考えるうえで避けて通れないと思います。
子どもたちが挙げた「向き合う」「認める」というキーワードは、
知らない誰かと簡単につながれる一方で、身近な関係ほど希薄になりやすい今のデジタル社会の課題のようにも感じました。
先生、家族、友人、地域の人など、すぐそばにいる相手との関係性を丁寧に見つめ直す大切さを教えてくれていました。
教育は学校現場だけの仕事ではなく、私たち一人ひとりが担っているという自覚が重要だと思います。
そして何より、フェスの最後に北先生が語った
「もっと田川の先生にも参加してほしい」
という言葉が心に残りました。
地域、近くの人へもっと関心を。
その想いを続けていること自体に大きな価値があると感じています。
HONE/亀元


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