会場は笑顔でいっぱい!柳川で開かれた「ツクルフェス2025」をレポート【福岡県柳川市株式会社乗富鉄工所】
公開日:
2025年9月30日
最終更新日:
2025年9月30日
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2025年9月28日(日)、福岡県柳川市に本社を構える 株式会社乗富鉄工所 主催のイベント「ツクルフェス2025」に行ってきました。 テーマは「ツクルに触れて・知って・楽しむ」。今回で2回目の開催となり、会場はたくさんの来場者で大いに賑わっていました。
ツクルフェス誕生の背景

主催するのは、創業77年を迎える県内最大規模の水門メーカー・株式会社乗富鉄工所。
河川や水路ごとにオーダーメイドで設計・製造される水門は、分業制を取らない熟練職人の技術と発想力によって支えられてきました。
しかし、同社もかつては深刻な人手不足に直面していました。
職人の高齢化や人材流出を前に、“業界の外に出ること”を選び、デザイナーや町工場、学生と協働。新たな商品開発に挑戦し、国内外のデザイン賞を受賞するなど成果を残しました。その結果、採用も好転し、次の世代へとバトンをつなぐ道筋が見えてきたそうです。
「ツクルフェス」は、こうした経験を原点に、“ツクルことの楽しさやかっこよさを多くの人に届けたい” という想いから生まれました。
仕掛け人は、入社1〜3年目の若手社員のみなさん。
フレッシュな発想で運営されているのも、このフェスの大 きな魅力です。
代表取締役・乘冨賢蔵さんは、
「AIやデジタルが進化する時代だからこそ、『つくるひと』『つかうひと』『つたえるひと』がつながることには大きな価値がある」
と発信されています。
ただ製品を作るだけでなく、社会と「ものづくりの現場」をつなげる。そんな姿勢がこのフェス全体から伝わってきました。
会場で見つけた素敵な工夫

会場には「バス停風の立札」が設 置されていました。実はこれも乗富鉄工所さんの手作り。
重厚な鉄工所のイメージとは一味違う、ポップでかわいらしいデザインが来場者の目を引き、会場を彩っていました。

さらに、ワークショップに出店の企業を取材した冊子も配布されていました。
マップとして使えるだけでなく、家に持ち帰っても楽しめる「ものづくりの図鑑」のような役割を果たしていて、参加者への細やかな心配りを感じました。
実際に体験!
たくさんのものづくりに触れることができました!
一挙にお写真でご紹介します。


お箸を削って色付けをする体験をしました。
持ち帰ってお家で使えるのも嬉しそうです。

自分でネジをつけ、ゴム鉄砲を作りました。
射的もできました。

芋掘りシーズンということで芋掘り軍手を購入。
網目が細かくしっかり伸びる素材の軍手はサイズもあって、これから重宝しそうです。
会場には、食べ物キッチンカーなども出店されていて、1日中楽しめるイベントでした。
つくることの未来
「ツクルフェス2025」は、企業の歴史と挑戦、そして若手のエネルギーが詰まった祭典でした。 ものづくりを「知る・触れる・楽しむ」ことができ、地域の子どもから大人まで、多くの人が笑顔になれる場になっていたのが印象的です。
柳川の地で、老舗鉄工所が発信するつくることの未来。来年以降の開催も楽しみです。
地域の企業が外へ開き、未来へ向けて発信していく。その象徴的な取り組みを体感できた一日でした。
HONE 亀元


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