地域の魅力を伝えるヒント 「ブランディングのはじめの一歩」
- 桜井 貴斗
- 5月12日
- 読了時間: 8分

地域ブランディングの基本的な考え方や、実際の成功事例を紹介しながら、地域の魅力や資源を見つめ直すヒントをご紹介します。
「自分のまちの良さって何だろう?」「誰に相談すればいいの?」そんな疑問を持つ方へ、はじめの一歩をお届けします。
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目次
「ブランディング」は地域にとってどんな意味があるの?
なぜ今、地域ブランディングが注目されているのか
まちの魅力って、どこにある?
住んでいる人こそ気づける「良さ」がある
まずは「知る・伝える・つながる」ことから
「知る・伝える・つなげる」ためのフレームワーク
ブランディングを支援してくれる団体や機関
仲間と出会える場・学べる場って?
地域ブランディングってなに?
地域ブランディングとは、特定の地域が持つ独自の魅力や資源を活かして、その地域のイメージを向上させ、訪問者や住民に対して魅力を伝えるための戦略です。これにより、地域の経済活性化やその土地への愛着を深めることを目指します。
「ブランディング」は地域にとってどんな意味があるの?
地域ブランディングは、その地域ならではの歴史・文化・自然・人の魅力を掘り起こし、それを「一貫したメッセージ」として整理・発信します。
この取り組みは、地域の歴史や文化、自然環境などの特性を再評価し、それを基にしたアイデンティティを築く必要があります。よって、住民自身が自分たちの地域の良さを再認識し、誇りが高まるでしょう。
住民の参加が進めば地域コミュニティの強化にもつながり、住民が主体的に地域の魅力を発信すると、地域内のつながりが深まり協力し合う関係が築かれます。地域全体が一体となってブランディング活動に取り組めて、持続可能な発展を実現するための基盤が整うのです。
なぜ今、地域ブランディングが注目されているのか
地域ブランディングが今注目されている理由は、都市化やグローバル化が進む中で、地域の独自性や魅力を再評価する必要性が高まっているからです。多くの人々が都市に移住し、各地で人口が減少し続ける中で、「ここに住みたい」「ここへ行きたい」と選ばれるためには、明確なブランド戦略が不可欠となっています。
観光業の復興、地域経済の活性化などへの期待から、地域ブランディングの注目度は高まっています。東日本大震災やコロナ禍による価値観の変化も後押しし、地方創生の動きは今後も続く可能性が高いことから、地域の独自性を見出し発信する地域ブランディングは今後も求められるでしょう。
私たちのまちにもできること
地域ブランディングは、決して大規模なプロジェクトだけではありません。ここでは、ブランディングの基本になるアプローチを使って、町の魅力を考えるヒントをお伝えします。
まちの魅力って、どこにある?

その土地特有の自然環境や歴史、文化に目を向けてみましょう。
例)
・豊かな自然景観や季節ごとの美しい風景
・歴史的な建物や遺跡
・伝統的な祭りやイベント
・地域住民の温かい人柄
・地元の食材を活かした料理
実際は、どのような人がよく訪れるのか、どんな体験ができるのかなど具体的に書き出してみると良いでしょう。さらに、地域の魅力を見つけるためには、住民自身がその価値への再認識が大切です。日常生活の中で当たり前に存在するものでも、外部の視点から見ると新たな発見があるかもしれません。まちの魅力は様々な角度から発見ができ、まずは周囲をよく観察し地域資源の再評価から始めましょう。
住んでいる人こそ気づける「良さ」がある
地域の魅力は、外から来た人々には見えにくいものですが、住んでいる人々にはその土地特有の価値や魅力が深く根付いています。
地域の魅力を再認識するためには、住民自身が日常生活の中で触れ合っている地元の伝統行事や特産品、歴史的背景を意識的に見つめ直す必要があります。周囲をよく観察し、地域の文化や自然、コミュニティの絆を再評価するのが第一歩です。
例)
・地元の祭りやイベントに参加し、地域の伝統や人々の温かさを再確認
・地域の歴史を学ぶことで現在の環境の価値を理解
・住民同士で魅力を話し合い、普段気づかない小さな魅力を発見
まずは「知る・伝える・つながる」ことから
地域ブランディングを始めるにあたり、最初に取り入れたいステップは「知る・伝える・つながる」の3つです。
1.知る:地域の魅力や特徴を理解する
地域の歴史、文化、自然資源、住民の声を深く理解する。
2.伝える:情報を発信する
地域のイベントやSNSを活用して、地域の魅力を広く伝える。住民自らが発信することで信頼性が高まり、魅力がリアルに伝わる。
3.つながる:つながりを築く
地域内の住民や外部の支援団体、他の地域とネットワークを築く。情報交換や協力を通じて、ブランディングの効果を高める。
「知る・伝える・つなげる」ためのフレームワーク

さらに、地域の魅力分析に使えるフレームワークとして、GHILフレーム=地域資源の「着眼」と「編集」を容易にするためのフレームワークを取り入れてみるとよいでしょう。
地理(Geography:G)
意味:地域の立地、気候、地形、交通など自然・環境的な条件。
特徴:その地域の「絶対的な条件」(自然環境など)に加え、他地域との位置関係といった「相対的な条件」も含む。
資源の捉え方:外とのつながり方やアクセスのしやすさが、その地域の特徴としての資源になる。
歴史(History:H)
意味:地域のこれまでの歴史から生まれた伝統や文化。
特徴:現在の社会構成(生活)とは異なり、歴史的背景から独自に形成された資源。
資源の捉え方:地域固有のストーリーや文化、風習などが歴史資源。
産業(Industry:I)
意味:農業・漁業などの一次産業から、製造・サービス・観光などの三次産業までを含む広い産業活動。
特徴:観光などは歴史・文化に根ざしているが、経済活動としての面を重視して産業資源とする。
資源の捉え方:人やお金、情報が動くことで地域にもたらされる経済的な力。
生活(Life:L)
意味:現在その地域で暮らす人々の暮らしや社会的特徴。
特徴:人口構成、教育、地域の雰囲気などの「今の地域の姿」。
資源の捉え方:リアルタイムな1次データの収集が重要。人々の生活から見える地域性が資源となる。
相談したいとき、頼れる機関まとめ
地域ブランディングを進める際には、専門的な知識や経験が求められます。特に、初めて取り組む場合や、着手の方向性に迷う場面では、外部からの支援が有効です。ブランディングを支援する団体や機関をご紹介します。
ブランディングを支援してくれる団体や機関
地域ブランディングを進める際には、専門的な知識や経験を持つ団体や機関の支援が非常に重要です。これらの支援機関は、地域の特性や課題を理解し、効果的なブランディング戦略を策定する手助けをしてくれるでしょう。
例えば、地域振興を目的としたNPOや自治体のブランディング担当部門、さらには大学の研究機関などが挙げられます。これらの団体は、ワークショップやセミナーを通じて地域住民や企業と連携し、ブランディングの基礎知識を提供したり、具体的なプロジェクトのアドバイスを行ったりします。地域ブランディングの取り組みを支援するための助成金や補助金を提供している機関も存在するのです。これらの資金援助の活用により大規模なプロジェクトの実施が可能となり、地域の魅力を広く発信するチャンスが増えます。地域のブランディングを進めたいと考えている方は、ぜひこれらの団体や機関への相談をおすすめします。
仲間と出会える場・学べる場
地域ブランディングを進めるにあたって、仲間と出会い、学び合うことは非常に重要です。特に、同じ目標を持つ人々とのつながりは、情報交換やアイデアの共有を通じて、ブランディング活動をより効果的に進める助けになります。
1.ワークショップやセミナーに参加 自治体や商工会議所が開催する講座で、基礎知識や成功事例を学べます。
2.NPOや市民団体の活動に関わる 地域での実践的なプロジェクトに参加しながら、仲間とともに発信の力を身につけましょう。
3.オンラインコミュニティを活用 SNSや地域ブランディングのグループで情報交換を行い、他地域の事例や新しい視点を得られます。
まとめ
地域ブランディングは、単なるマーケティング手法ではなく、地域の魅力を再発見し、それを広く伝えるための重要なプロセスです。自分たちのまちの良さを見つめ直し、地域の資源を活かすと、住民や訪問者にとってより魅力的な環境を創出できます。これまでの成功事例からもわかるように、地域の特性を理解し、それを基にしたブランディング戦略が効果を発揮します。また、地域ブランディングは一人では難しいものです。地域の魅力を知り、伝え、つなげるための活動を通じて、地域全体が一つになり、より強いブランドを築けるでしょう。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】

株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。
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