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事業計画書のコンセプトの書き方|目的別に比較

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 4月4日
  • 読了時間: 11分
事業計画書のコンセプトの書き方|目的別に比較します。

事業アイデアを成功させるためには、明確で魅力的なコンセプトが不可欠です。しかし、どのような手順で作成すればスムーズなのか悩む方も多いのではないでしょうか。


コンセプトづくりは、初めての方には難しく感じるかもしれません。しかし、基本的なプロセスや成功事例を学ぶことで、明確な方向性を見つけやすくなります。


この記事では、事業コンセプトの基本と作成手順を事例とともに解説します。


 


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目次



事業コンセプトとは?


事業コンセプトは事業の成功に欠かせない要素であり、しっかりとした理解と明確な表現が求められます。


ここでは、具体的な事業コンセプトの定義と役割、コンセプトがない場合のリスクについて詳しく見ていきましょう。


事業コンセプトとは

事業コンセプトの定義と役割


事業コンセプトとは、企業やプロジェクトが目指す方向性や価値を明確に示す、事業の「核」となる要素です。


単なるアイデアの集合体ではなく、具体的な戦略や行動計画に結びつくため非常に重要な役割を担います。事業コンセプトの役割は多岐にわたりますが、主に以下のような効果があります。


<内部への効果>

  • チームメンバーの共通目標として目線を揃えやすくなる

  • 各メンバーが自分の役割を理解し、効率的に業務を遂行できる


<外部への効果>

  • 投資家や顧客に対して事業の魅力を伝えるツールになる

  • 他社との差別化を図れる


このように、事業コンセプトは単なる出発点ではなく、事業全体の方向性を示す羅針盤として機能します。



コンセプトがないとどうなるのか?


明確なコンセプトが定まっていない企業やプロジェクトにはさまざまな問題があるようです。


チームワークに悪影響が出る

コンセプトが不明確なままだと、各メンバーが異なる目標に向かって動いてしまい、リソースの無駄遣いや時間の浪費が生じやすくなります。


外部へ魅力が伝わりづらくなる

顧客は、「何が提供されているのか」「どのような価値があるのか」を理解ができず、結果として興味を持たれにくくなります。


信頼を得られない恐れがある

資金調達の場では、明確なビジョンや戦略が不可欠です。これが欠けていると、投資家からの信頼を得られず、資金調達が難しくなります。その結果、事業の成長が妨げられ、最終的には事業の存続に影響する恐れがあります。


このように、事業コンセプトがない、もしくは不明確だと、内部・外部の両面でリスクを伴います。事業の成功に向け、明確なコンセプトを持ち、しっかりとした基盤を構築しましょう。



目的別、事業コンセプトの要素


事業コンセプトは、目的によってその内容や焦点が異なります。精度が高く伝わりやすい事業計画書は、目的に応じたコンセプト設定が重要です。


ここでは、異なる目的に応じたコンセプトの要素について詳しく見ていきましょう。



起業・新事業開発

新規事業

起業や新事業開発において、事業コンセプトは、提供する商品やサービスの「核」となる考え方です。


しっかりとしたコンセプトがあれば、ターゲット顧客に対して明確なメッセージを発信でき、ブランドの認知向上につながります。


投資家やパートナーに対しても、明確なビジョンを示せば、信頼獲得とともに資金調達や協力関係の構築がスムーズに進むでしょう。


このように、起業や新事業開発においては、事業コンセプトが成功への重要な鍵となります。



銀行融資

資金調達

銀行は融資を行う際に、事業の将来性や収益性を慎重に評価します。銀行融資を目指すならば、事業コンセプトをしっかりと練り上げ、具体的かつ説得力のある内容に仕上げる必要があります。


以下は、銀行融資を受けるための事業コンセプト作成のポイントです。


ターゲット市場と顧客ニーズの明確化

どのような顧客層に向けた事業か、その顧客が抱える課題やニーズを明確にしましょう。


競合との差別化

類似するサービスや事業が存在する中で、どのような独自性・優位性があるかを示すことが重要です。


収益モデルと資金使途の明確化

銀行は融資した資金がどのように使われ、どう利益につながるのかを重視します。収益モデルと資金使途を具体的に説明しましょう。


これらの点を踏まえて事業コンセプトを事業計画書に組み込むと、銀行からの融資がスムーズに進むでしょう。



ビジネスコンテスト

ビジネスコンテスト

ビジネスコンテストは、起業アイデアや新規事業の計画を審査員(各地域、業界の専門家)に評価してもらえるイベントです。


ここでも、事業コンセプトは、有識者にアイデアを理解してもらい、評価を得る上で非常に重要な要素となります。


以下の要素を盛り込み、魅力的で説得力のあるコンセプトを構築しましょう。


  • 課題解決: 社会課題や顧客ニーズを明確に示し、その課題に対してどのような解決策を提示するのかを示します。


  • 差別化: 競合他社と比べて、あなたのアイデアがどのように優れているのか、独自性をわかりやすく説明します。


  • 実現可能性: 事業計画、スケジュール、収益見込みなどを示し、「絵に描いた餅」で終わらない構想であることを伝えます。


  • 価値創造: 顧客や社会にどのような価値を提供できるのか、期待される成果やインパクトを明示しましょう。


ビジネスコンテストは、起業家や学生にとって、自身のアイデアを世に発表し、評価や支援を受ける貴重な場です。


入賞すれば、資金調達の道が開けるだけでなく、起業支援プログラムへの参加権や専門家からのメンタリングを受けられることもあります。しっかりと準備を行い、魅力的な提案を目指しましょう。



コンセプトづくりの基本ステップ


事業コンセプトを明確にするためには、いくつかの基本的なステップを踏むことが重要です。


これらのステップを通じて、あなたの事業がどのような価値を提供するのか、誰に向けているのかを具体的に考えることができます。


以下に、コンセプトづくりの基本的なステップを紹介します。



ターゲット顧客:誰に届けたいのか?


コンセプト設定の第一歩は、「ターゲット顧客」を明確にすることです。


ターゲット顧客とは、年齢、性別、職業、趣味などの共通の特徴を持ち、自社の製品やサービスを利用する可能性が高い特定のユーザー層を指します。


ブレないメッセージ訴求やプロモーション戦略を構築するために、ターゲット顧客の設定は欠かせない要素です。


ターゲット顧客を設定するには、市場調査、顧客インタビュー、データ分析などを活用します。 これらの方法を通じて、顧客の属性、ニーズ、行動パターンなどを分析し、より的確なターゲット顧客像を構築できるでしょう。


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いきなりSTP分析を使ってはいけない


提供価値:どんな課題を解決できるのか?


次に、自社が「どのような価値を顧客に提供するのか」を明確にします。ここで言う価値とは、単なる商品の特徴ではなく、「顧客の課題をどう解決するか」に根ざした実質的なメリットのことです。


<提供価値を見つける方法>

  • 顧客インタビュー: 顧客から直接課題やニーズを聞き取り、具体的な解決策を見出す

  • 市場調査: 他社製品やサービスと比較し、顧客が求める価値を把握

  • データ分析: 顧客行動や購買傾向をデータから潜在的なニーズを推定。


提供価値が明確になると、顧客に響くコンセプトを作りやすくなり、商品開発や営業活動にも一貫性が生まれます。



競合との差別化


競争の激しい市場では、他社との違いを明確にし、顧客に選ばれる理由を示すことが重要です。コンセプト設計での差別化は、機能、デザイン、価格、サービス、ブランドイメージなど、競合との違いを明確にします。


顧客のニーズに応える具体的な解決策や、競合にはない特徴を強調し、ブランドのアイデンティティを確立し差別化を図りましょう。


コンセプト設定において、差別化を意識すると、より明確で魅力的なコンセプト構築ができ、顧客に響くメッセージを発信できます。



事業コンセプト作成のポイントと注意点


事業コンセプトを作成する際に、以下のポイントを意識すると、より伝わりやすく実行可能なコンセプトが構築可能になります。


このフェーズでは、事業コンセプト作成におけるポイントと注意点について、以下にまとめました。


事業コンセプトの作成ポイントと注意点


シンプルで分かりやすい言葉で表現する


事業コンセプトは、専門用語や難解な表現を避け、誰にでも理解できる言葉を使い、シンプルで分かりやすい表現を心がけましょう。


事業計画書は、投資家や銀行の担当者だけでなく、社内のステークホルダーなど多様な立場の方が目にします。したがって、より多くの人々に伝わる言葉選びが求められます。


さらに、図やイラストなど視覚的要素を活用すると、言葉だけでは伝えきれない情報を補完し、印象に残りやすくなるでしょう。


シンプルでありながら視覚的にも魅力的なコンセプトは、記憶に残りやすく、他の事業計画書との差別化にもつながるのです。



顧客視点で考える


顧客の視点を取り入れると、顧客の生活やビジネスにどのように貢献できるか説得力のあるコンセプトになります。


顧客にとっての「価値」を探求するためには、顧客の悩みや課題に寄り添い、それをどう解決するかを軸に設計しましょう。彼らの課題や悩みを把握。そして、それを解決するための具体的な提案を考えます。


また、市場の変化や顧客のニーズは常に変動するため、定期的にコンセプトを見直し、改善する姿勢が必要です。顧客視点で考えると、事業コンセプトはより具体的で実現可能なものになります。



実現可能な範囲で設定する


理想的なビジョンを描くことは重要ですが、リソースやスキルと照らし合わせ、現実的な範囲に落とし込むことも求められます。


実現可能な範囲を設定するためには、自社のリソースを正確に把握する必要があります。人材、資金、技術など、利用できる資源を明確にし、それに基づいてコンセプトを構築しましょう。


また、達成可能な目標を掲げると、メンバーは具体的な成果を実感しやすくなり、モチベーションを維持しやすくなります。一方、非現実的な目標を設定すると、達成感を得られず、士気が下がることも。実現可能な目標設定は、チームワークにも大きく影響します。



継続的に見直す


事業コンセプトは、一度作成したら終わりではありません。環境や市場、顧客の変化に応じてアップデートすべきものです。


定期的にコンセプトを振り返ることで、事業の方向性が適切であるか、また新たな機会を逃していないかを確認できます。見直しのタイミングは以下が考えられます。


  • 四半期ごとのレビュー

  • 新しい市場データの入手時

  • 競合の動向を把握した際


コンセプトは変化とともに適応し、常に顧客にとって価値のあるものであり続けることが重要です。



まとめ

事業コンセプト 作成

事業計画書のコンセプト作成は、成功するビジネスの基盤を築く重要なプロセスです。この記事では、事業コンセプトの定義や役割、そしてその重要性について詳しく解説しました。


コンセプトづくりは一度きりの作業ではなく、継続的な見直しが重要です。市場の変化や顧客のニーズに応じて、柔軟にコンセプトを更新し、事業の成長を促進させましょう。


この記事を参考に、事業計画書のコンセプトをより具体的に、そして魅力的に仕上げていただければ幸いです。



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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。

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