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  • 執筆者の写真桜井 貴斗

「地方マーケティング」で独立して2年が経ち、現在求められていることを書いてみる。

更新日:5月6日


「地方マーケティング」で独立して2年が経ち、現在求められていることを書いてみる。

コロナ真っ只中の2021年2月に独立して丸2年が経ちました。独立してからこれまで、地方に根ざして地方マーケティング業務に従事してきましたが、この2年で私自身が感じたことをまとめてみたいと思います。




①:地方企業がマーケターに求めているものを理解する、ということ


地方企業はそもそも「マーケティング部」という部署がほとんどありません。販促部や企画部という名の部署がマーケティングを任されていることが多く、その実態は販促・キャンペーンを検討する実務・戦術的な側面だけを担っているため、マーケティングとはそもそも何か?を教わる機会もあまりないように見受けられます。


むしろ求められるのは「明日の売上」や「SNSフォロワーの増やし方」などの極めて近視眼的な目標なので、マーケティング=戦術的な側面を身近に感じることも仕方のないことだと感じています。


その中で「地方×マーケター」として求められる役割はなにか?というと、SNSの伸ばし方や、Webサイトの制作(補助金絡みでとても多い)、デジタルまわりの広告運用、動画制作、などの領域が多くなります。マーケターというよりは、Webマーケターの領域がほとんどなのですが、これらの実務は地方企業さんが今すぐにも相談したい部分なのではないでしょうか。


【要約】

今すぐに求められていることは戦術的・近視眼的な領域(SNS・広告・SEOなど)。しかし、それは根っこの問題ではない。



②:マーケティングの本懐とは組織課題に向き合う、ということ


では私自身が上記の戦術領域を担当しているか?というと領域外となっています(ディレクションに入ったり、メンバーをアサインすることはありますが、実務として手を動かすことはあまりありません)。


じゃあ何をやっているか?というと、多くは組織課題(広義の意味では経営課題)に向き合っていることが多いように感じています。


そもそもマーケティングとはどんな構造になっているか?というと、以下の通り4つに分かれていて、私は下の2つを中心にした業務を遂行しています。


骨太な全体構造、真理です(流用)

骨太な全体構造、真理です(流用


書籍や動画に出てくるようなマーケティングフレームや論理的思考をインプットしたところで、マーケティングを経営に活かすことはできません。


それらはあくまでもマーケのアプリ(上記の図の上から2つ目)の話であり、本当に必要なのは仕事のOS・マーケのOSである「教養/リベラルアーツ」「人間理解」が根底になければならないからです。


さらに上記の枠組みが「わかっている状態」と「実践できている状態」にも天と地ほどの差があります。もっというと「(クライアントから課題を与えられて)できる」と「(クライアントさえも気がついていない課題を自ら見つけて)できる」にも同じように天と地ほどの差があります。


概論として大筋が理解できたとしても、各企業が抱えている経営課題に概論を落とし込むことはとても難しい。わかっていてもできる、という領域まで踏み込むには多くの時間がかかると感じています(無論、私も修行中です)。


顧客の経営課題を解決するためにマーケティングを手段として活用する。その過程で組織にマーケティング思考の浸透及び戦略〜戦術の実装をする際に発生するエラーに向き合っていくことがマーケターとしての役目ではないのではないかと思っています。


【要約】

根っこの問題は経営課題・組織課題。そこに向き合えるかどうか。経営者の価値観やエゴにも踏み込むこともある。



③:地方マーケティングは「解決」ではなく「正しい問い」の設定が求められる、ということ


地方において、「正しい問い」を与えられている状態でスタートすることはほとんどなく、多くはとっ散らかったファクトを集め、問題・課題を見つけることからはじまります。


そのためにはまずは利害関係者と関係構築をしながら対話をする。その中から課題を見つけ、優先順位を絞り込み、双方の対話を通して合意形成をして方向感を定めていく、という一連の流れをとる必要がある。


マーケティングを経営に実装するとは単なるロジックの理解ではなく、高いコミュニケーションスキルが求められるとも言えます。(ちなみに私はコミュニケーションがとても得意なわけではないため、「約束を守る・いつも誠実でいる・忖度はしない」などのスタンスを保ち続け、言葉の信用を高めることで相手と良い関係が築けるよう心がけています)


【要約】

根っこの問題は棚ぼたのように落ちてこない。自分で探さなければならない。そのために必要なのは関係者と信用関係を築き、仲良くなること。



【まとめ】 「すぐにお金になること」よりも「根本改善」に向き合う気合と根性が求められる


地方でマーケターとして働く上で必要なことを挙げてみました。


正直、戦術・近視眼的な課題解決をした方がわかりやすいし、今すぐ求められるし、お金にはなりやすいと思っています。でもそれは根本的な改善ではない(対処療法)ため、また別の角度での問題が発生する可能性がある。いわゆるモグラ叩きのような状態ではないかと思っています。


だからこそ、問題を正しく見極めて課題設定をすることになるわけですが、問題は思ったよりも根深いところにある場合、



  • 組織の課題(MVVが浸透していない、従業員の向いている方向がバラバラ)

  • 事業モデルの課題(儲かりづらいモデルとなっている、業界として斜陽産業)

  • 経営者の課題(経営者の強い価値観があるが、時代に合っていない・偏屈になっている)

など、レイヤーがどんどん深くなってきます。


だからこそ、根本改善が必要になるわけですがここに向き合うにはロジックやナレッジだけでは足りない、気合と根性が求めれます。


そして最後は愛情。地方をよくしたいという愛情、マーケティングを浸透させていきたいという愛情、人が好き・人を変えていきたいという愛情です。


ここまで深掘りしていくぞ!という気持ちを持った人が地方のマーケティングに携わってくれるよう、私自身が人柱になっていきたいと思います。まずは私が結果を残せるよう精進します。



HONE社ではマーケティングと組織課題に向き合っています


以上が「セルフブランディングはブランドエクイティピラミッドをつくることから始めよう。」で印象に残ったポイントでした。


また弊社では地方企業さまを中心にマーケティング戦略の伴走支援を行なっています。

※事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。


私がこれまで会得してきた知識・経験を詰め込んだBrand Strategy Support planでは全5回でマーケティングの太刀筋を学べるものになっているため、ご興味ある方はご検討いただけたらと思います。


その他、マーケティング・ブランディングに関するお問い合わせはこちらまでお気軽にどうぞ!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

【記事を書いた人】


株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


以上、最後までお読みいただきありがとうございました。


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