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執筆者の写真桜井 貴斗

【新規事業】部署名ガイド!魅力的なネーミング事例と組織体制

更新日:9月20日

【新規事業】部署名ガイド!魅力的なネーミング事例と組織体制

部署名は、単なる呼び名ではなく、組織設計における重要な要素です。本記事では、新規事業の部署名を決める重要性を、社内外に与える影響やネーミング事例を交えながら解説します。

さらに、事業内容や組織体制に合わせた、効果的な部署名の決め方や、組織体制の構築方法、注意点についても具体的に紹介します。



目次




新規事業の部署名を決める重要性


新規事業を立ち上げる際、部署名をどのように決定するかという問題は、単なる名称決めにとどまらず、事業の成功を左右する重要な要素となります。適切な部署名は、社内外にポジティブな影響を与え、事業の推進力を高める原動力となりえます。ここでは、新規事業の部署名に込められた意図とその重要性について、具体的な事例を交えながら解説していきます。



部署名で社内外に与える影響とは?


部署名で社内外に与える影響とは?

①期待感を高め円滑な事業推進に貢献

新規事業のコンセプトやビジョンを明確に表現した部署名は、事業への期待感を高め、周囲の共感や支援を得るための有効な手段となります。 特に、新規事業は、既存事業と比べて、先行きが不透明で、リスクも高いため、社内外からの理解と支持が不可欠です。魅力的な部署名によって、事業に対する期待感を高めることは、円滑な事業推進に貢献するでしょう。


②メンバーのモチベーション向上

部署名は、そこで働くメンバーの意識やモチベーションにも影響を与えます。 「自分たちは、会社にとって重要なミッションを任されている」という自覚や責任感が芽生え、より一層、業務に邁進する意欲を高める効果も期待できます。

メンバーの挑戦意欲をかき立てるような、魅力的で誇りを持てる部署名は、組織全体のモチベーション向上に繋がると言えるでしょう。


③対外的な信用力やブランドイメージの構築

企業の顔となる部署名は、対外的な信用力やブランドイメージを形成する上でも重要な役割を担います。特に、新規事業においては、その事業内容やビジョンを明確に示すことで、顧客や取引先からの信頼獲得に繋がります。


このように、新規事業の部署名は、単なる組織の名称ではなく、事業の成功を左右する重要な要素となります。社内外に与える影響を考慮し、戦略的に部署名を決定することが重要です。



新規事業の部署名の決め方

ここでは、魅力的で効果的な部署名を決定するためのポイントを紹介します。



事業内容を明確に表現する


部署名は、その部署が何をしているのか、一目でわかるようにすることが重要です。事業内容を明確に表現することで、社内外の関係者に事業内容を理解してもらいやすくなるだけでなく、メンバーの帰属意識やモチベーション向上にも繋がります。例えば、「AIを活用したマーケティング事業」を行うのであれば、「AIマーケティング部」のように、具体的な事業内容を盛り込むと良いでしょう。



独自性や革新性を打ち出す


新規事業には、既存事業にはない新しい価値を生み出すことが求められます。部署名にも、その独自性や革新性を表現することで、社内外に強い印象を与えることができます。

例えば、「従来の常識を覆すような革新的な金融サービス」を提供するのであれば、「〇〇イノベーションラボ」のように、未来的なイメージの言葉を取り入れてみましょう。また、既存の概念にとらわれない、造語を組み合わせることも効果的です。



覚えやすさや親しみやすさを意識する


社内外の人々に覚えてもらいやすく、親しみを持ってもらえるような部署名も重要です。

短く、発音しやすい言葉を選ぶ、覚えやすいリズムや語呂を意識する、親しみやすい言葉やイメージしやすい言葉を取り入れるなどの工夫をすることで、部署名への愛着を高めることができます。


社内での浸透度を考慮する

部署名は、社内でのコミュニケーションにおいても重要な役割を果たします。そのため、社内での浸透度を考慮することも大切です。社内で親しまれやすい略称を検討したり、既存の部署名との整合性を考慮したりすることで、スムーズなコミュニケーションを促進することができます。


例えば、「新規事業開発部」という名称は一般的ですが、社内ですでに複数の「〇〇開発部」が存在する場合には、混乱を避けるために、事業内容をより具体的に示した名称にするなどの工夫が必要です。

観点

ポイント

具体例

事業内容

具体的な事業内容を盛り込む

例:AIマーケティング部、新規事業開発室

独自性・革新性

未来的なイメージの言葉、造語を組み合わせる

例:イノベーションラボ、〇〇フロンティア

覚えやすさ・親しみやすさ

短く発音しやすい言葉、覚えやすいリズムや語呂、親しみやすい言葉

例:〇〇チーム、〇〇スタジオ

社内での浸透度

社内で親しまれやすい略称、既存の部署名との整合性

例:新規事業部(新事業部)、〇〇プロジェクト


なお、部署名を決める際には、商標登録の確認も忘れずに行いましょう。競合他社が使用している名称や、すでに商標登録されている名称を使用してしまうと、後々トラブルに発展する可能性があります。



【業界別】新規事業の部署名!魅力的なネーミング事例3選


業界別に魅力的なネーミング事例を紹介し、その背景にある考え方やポイントを解説します。



IT・Web業界


IT・Web業界は、技術革新が速く、常に新しいサービスやビジネスモデルが生まれていることから、部署名にもそのスピード感や先進性を反映させることが求められます。また、グローバルな視点も重要です。

部署名

企業名

事業内容

ポイント

イノベーションデザイン

株式会社電通デジタル

デジタルマーケティング事業の創出・推進

「イノベーション」という言葉で新しい価値創造を強調し、先進的なイメージを打ち出している。



製造業界


製造業界では、高品質な製品やサービスを提供することで、顧客との長期的な信頼関係を築くことが重要視されます。部署名には、その企業理念やビジョンを反映させることが重要です。また、近年はIoTやAIなどの先端技術を活用した取り組みも進んでおり、その進化や変革を表現する部署名も増えています。


部署名

企業名

事業内容

ポイント

社会イノベーション事業

株式会社日立製作所

新規事業の創出・育成

「社会イノベーション」というストレートな表現で、企業の挑戦的な姿勢を示している。



小売業界


小売業界は、顧客のライフスタイルや価値観の多様化に対応していくことが求められます。新規事業においても、従来の枠にとらわれず、新しい顧客体験を提供していくことが重要です。部署名には、顧客視点やサービス精神を表現することが求められます。


部署名

企業名

事業内容

ポイント

ソーシャルグッド事業部

株式会社良品計画

顧客の生活に寄り添った商品開発、新業態開発

「ソーシャルグッド」という表現で、顧客の生活を豊かにする企業姿勢を表現している。



新規事業の組織体制の例


新規事業を立ち上げる際、その事業内容や規模、スピード感に合わせて適切な組織体制を構築することが重要です。ここでは、代表的な組織体制の例として、「独立型組織」「プロジェクト型組織」「マトリックス型組織」の3つを取り上げ、それぞれのメリット・デメリット、向いている事業内容などを詳しく解説します。



独立型組織


独立型組織とは、新規事業を既存の組織から完全に独立させて、独自の目標や責任、権限を持った組織として運営する形態です。新規事業に特化した専門性の高い人材を集め、迅速かつ自由度の高い意思決定を行うことができます。一方で、既存事業との連携が希薄になりやすく、コストがかかりやすいという側面もあります。


独立型組織

メリット

  • 意思決定が速い

  • 新規事業に集中しやすい環境

  • 専門性の高い人材を確保しやすい


デメリット

  • 既存事業との連携が取りにくい

  • 組織全体としてのコスト増加

  • 独立採算制の場合、収益化までの負担が大きい


向いている事業

  • 既存事業と全く異なる分野の新規事業

  • スピード感を持って事業を成長させる必要がある新規事業

  • 専門性の高い人材が必要な新規事業



プロジェクト型組織


プロジェクト型組織とは、新規事業を期間限定のプロジェクトとして位置づけ、必要なメンバーを既存の組織から集めてチームを編成する形態です。プロジェクトの目標達成に向けて、部門横断的に協力して業務を進めます。柔軟性が高く、限られた期間で成果を出しやすいというメリットがある一方、プロジェクト終了後のメンバーの帰属先が曖昧になる、などの課題も存在します。


プロジェクト型組織

メリット

  • 柔軟性が高く、状況変化に柔軟に対応できる

  • 部門横断的な連携がしやすい

  • 期間限定のため、コストを抑えやすい


デメリット

  • プロジェクト終了後のメンバーの帰属先が曖昧

  • プロジェクトメンバーのモチベーション維持が難しい場合がある

  • 既存業務との兼務になるため、負担が増加する可能性がある


向いている事業

  • 明確な目標と期限が設定されている新規事業

  • 既存事業の知見やノウハウを活用できる新規事業

  • 比較的短期間で成果が求められる新規事業



マトリックス型組織


マトリックス型組織とは、新規事業の担当者を、既存の組織に所属させつつ、新規事業のプロジェクトにも参加させる形態です。複数の組織に同時に所属するため、それぞれの組織の上司から指示や評価を受けることになります。既存事業との連携を保ちながら、新規事業にも取り組めるというメリットがある一方、複数の上司との関係調整が負担になるなど、複雑な側面もあります。


マトリックス型組織

メリット

  • 既存事業との連携を維持しながら、新規事業にも取り組める

  • 複数の専門性を活かせる

  • 人材育成に効果的


デメリット

  • 複数の上司との関係調整が負担になる場合がある

  • 責任や権限が曖昧になりやすい

  • 意思決定が遅くなる可能性がある


向いている事業

  • 既存事業と関連性の高い新規事業

  • 長期的な視点で育成が必要な新規事業

  • 複数の部門を横断して進める必要がある新規事業



選択のポイント


  • 事業内容:新規事業の内容や規模、必要な専門性、既存事業との関連性などを考慮

  • スピード感:どの程度のスピード感で事業を立ち上げ、成長させていく必要があるのか

  • コスト:組織体制によって発生するコスト(人件費、設備投資など)を考慮

  • 企業文化:自社の企業文化や風土に合った組織体制を選択


これらの要素を総合的に判断し、自社の状況に最適な組織体制を選択することが、新規事業の成功を大きく左右します。なお、組織体制は一度決めたら変更できないものではなく、事業の進捗状況や環境変化に応じて柔軟に見直していくことが重要です。



新規事業の部署名・組織体制構築の注意点


社内ルールとの整合性


新規事業の部署名や組織体制は、既存の社内ルールや文化との整合性を考慮することが重要です。あまりにも奇抜な名称や組織形態は、社内からの反発や混乱を招く可能性があります。例えば、既存の部署名と被らないように注意したり、組織体制変更に伴い、人事評価制度や報酬体系の見直しが必要になる場合もあります。これらの調整を怠ると、社内全体のモチベーション低下や事業推進の遅延に繋がる可能性があります。新規事業の部署名や組織体制を検討する際には、人事部など関係部署と事前に調整し、スムーズな導入を目指しましょう。


柔軟性と発展性


新規事業は、市場環境や顧客ニーズの変化に合わせて、柔軟に変化していくことが求められます。そのため、部署名や組織体制も、将来的な事業の成長や変化に対応できる柔軟性と発展性を持たせることが重要です。例えば、事業のピボットや拡大を視野に入れ、部署名を変更しやすいように工夫したり、組織体制も状況に応じて柔軟に変更できるような仕組みを構築しておくことが大切です。また、新規事業は、当初の計画通りに進まないことの方が多いです。市場の変化や競合の出現など、予期せぬ事態が発生することも想定し、状況に合わせて柔軟に対応できる体制を整えておくことが重要です。


立ち上げメンバーの選定


イノベーションを生み出すためには、多様なバックグラウンドやスキルを持った人材が集まることが重要です。多様な視点を積極的に取り入れることで、より革新的なアイデアが生まれやすくなります。また、ビジネスやマーケティングの教育コンテンツを提供することで育成も可能です。

必要に応じて、外部の専門家やコンサルタントの支援も検討すると良いでしょう。


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まとめ


部署名は、事業内容やビジョンを体現し、社内外に影響を与える重要な要素です。

事業内容を明確に表現しつつ、独自性や革新性を打ち出し、覚えやすく親しみやすい名称にすることで、期待感やモチベーションを高めることができます。

社内ルールや文化との整合性を保ちつつ、柔軟性と発展性を考慮した体制構築を目指しましょう。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。




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