新規事業開発は企業の成長と競争力維持に欠かせない取り組みです。しかし、新規事業立ち上げに必要なスキルは業務ではなかなか身につきません。
本記事では、新規事業開発・チーム立ち上げに必要なスキルセットと研修プログラムの特徴を解説します。外部研修を活用するメリットと必要な知識・技術を知り、取り入れるべき分野の見極めにお役立てください。
目次
市場分析能力
企画力
ロジカルシンキング
コミュニケーションスキル
リスクマネジメント能力
提供形態の違い
対象人数
カスタマイズ性
フォローアップ支援の有無
利用者の声・実績
経営コンサルタント
起業家・実務家
業界の専門家
出張マーケティング研修プラン
マーケティングリサーチサポート
新規事業開発に必要なスキルとは
新規事業開発の成功には、以下の5つの主要スキルが求められます。
市場分析能力
市場のニーズや競合状況を正確に把握し、適切なビジネスチャンスを見極める力です。これにより有望な事業機会を特定できます。
企画力
アイデアを具体的なプランに落とし込み、実行可能な戦略を立てる能力です。市場分析の結果をもとに、実現性の高い事業計画を策定します。
ロジカルシンキング
複雑な状況を論理的に分析し、合理的な意思決定を行う能力です。これにより、事業計画の妥当性を高め、潜在的な問題点を事前に特定できます。
コミュニケーションスキル
チーム内外で効果的に情報を伝え、関係者の協力を得る力です。このスキルは、企画の説得力を高め、組織全体の支持を獲得するのに不可欠です。
リスクマネジメント能力
事業の不確実性を理解し、適切にリスクを特定、評価、対応する能力です。予測される課題に備え、事業の安定性と成長の両立を図ります。
これらの5つは事業開発だけでなく推進においても基本となるスキルです。各スキルをバランスよく高め、新規事業開発の推進に役立てましょう。
各スキルの詳細と、参考になるおすすめ本を別記事で解説しました。以下の記事をご覧ください。
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外部研修プログラム比較のポイント
先に挙げたスキルを高める手段のひとつに、外部研修プログラムの利用があります。ここでは、新規事業開発の外部研修プログラムを選ぶ際に確認しておきたい5つのポイントをまとめました。自社の目的とあわせて参考にしてください。
提供形態の違い
研修の提供形態は以下の3つに分類できます。
対面式:直接的なコミュニケーションと実践的な学習に適している
オンライン形式:時間や場所の制約が少なく、忙しい人でも柔軟に受講できる
ハイブリッド形式:両者の利点を組み合わせ、多様なニーズに対応できる
それぞれの提供形態にはメリット・デメリットがあるため、自社のニーズや受講者の特性に応じて選択すべきです。特に新規事業開発においては実践的なスキルが求められるため慎重に検討したほうが良いでしょう。
対象人数
研修は参加者の人数によって、その効果や進行方法が大きく変わります。
少人数:自分のペースで学びやすく、実践的なスキルが身につく
大人数:参加者の多様性から、多くの視点を得られる
少人数制の研修では、参加者一人ひとりに対する指導が行き届きやすく、個別のニーズに応じたカスタマイズが可能な研修もあります。参加者は自分のペースで学び、実践的なスキルが身につきます。
大人数の研修では、グループディスカッションやグループワークなど、他の参加者との意見交換が活発に行われるものが見られます。この場合、バックグラウンドの違いから多様な視点を得られるでしょう。
カスタマイズ性
企業のニーズや業界特有の課題に対し柔軟に調整できる研修プログラムは、企業独自の課題へ効果を発揮します。例えば、特定の市場や顧客層に焦点を当てたケーススタディを取り入れる研修プログラムであれば、対象が広い研修プログラムよりも自社の状況に即した知識を得ることができるでしょう。受講者のスキルレベルや経験に応じた調整が可能な研修もあります。
フォローアップ支援の有無
知識やスキルを業務に活かすには継続が不可欠です。受講後のフォローアップがある研修プログラムでは、自信を持ってスキルを活かす経験によって知識の定着を促し、プロジェクトの推進力を高める効果が期待できます。
個別相談、定期的な進捗確認、追加のワークショップやセミナーなど、研修をやっただけで終わらず、投資効果を最大限に引き出すための重要な要素です。
利用者の声・実績
多くの研修プログラムでは、商品紹介にフィードバック(利用者の声)が掲載されています。自社と似た企業の有無や傾向を捉えれば、プログラムの信憑性、自社の課題との適合度、投資対効果を把握できると考えられます。
講師のバックグラウンドによる違い
自社の課題に合った講師を選ぶには、適性の見極めが重要です。実務経験や専門知識、受講者に対する指導の様子は見ておくべきでしょう。特に、経営コンサルタントや起業家、業界の専門家など、講師のバックグラウンドによって指導に違いが見られます。それぞれの特徴をまとめました。
経営コンサルタント
経営コンサルタントは、企業の経営戦略や業務プロセスを分析し、改善策を提案する専門家です。彼らは、市場・競合分析、成功への具体的な戦略立案が得意です。研修プログラムも同様に、体系的なアプローチが特徴です。コンサルティングの知識と経験をもとに、新規事業の評価や選定の各種フレームワークを扱います。幅広い業界、業態への経験の事例を持ち、全体を俯瞰した洞察を得意とするでしょう。
起業家・実務家
起業家・実務家は、自身のビジネス経験をもとに、理論だけではなく実践に基づいた知識を持っています。
自身の起業経験に基づく具体的なノウハウを提供し、失敗談や克服方法など、リアルな体験談を交えた講義が特徴です。新しいアイデアを形にする能力に長けており、リスクに対する理解も深いと考えられます。
研修では実践的なスキルを身につけながら、理論と実践のギャップを埋める機会を得られるでしょう。特に、起業家精神や主体性は新規事業の成功に欠かせない要素ですので、不足していると感じる方にはおすすめです。
業界の専門家
特定業界に特化した専門家は、深い業界知識を活かした研修が特徴です。業界の最新トレンドや将来予測を共有し、業界特有の規制や慣習を把握した上での学びを期待できます。
彼らの成功・失敗を通じて得た教訓は業界経験がなければ得られない貴重なものです。未知の業界への新規参入であれば、リスクを軽減する手助けになるでしょう。
さらに、研修には講師を筆頭に業界の専門家が集まるため、新しいビジネスネットワークを得られる可能性も考えられます。
地方中小企業が選ぶべき研修プログラムの特徴
中小企業庁の2017年版 中小企業白書によると、新事業展開を実施していない企業の課題のうち、最も回答が多い課題は、「必要な技術・ノウハウを持つ人材が不足している」で、全体の4割近くを占めています。(参考:中小企業庁:2017年版「中小企業白書」)
この「必要な技術・ノウハウ」を紐解くと、以下の特徴が考えられるでしょう。
事業に必要な技術・ノウハウを持つ人材
デジタル技術とビジネスを一体的に考えられる人材
新規事業開発に関する高度な知見を持つ人材
予算、人、コストが限られる地方中小企業が選ぶべき研修プログラムは、社内に不足する技術・知識が得られるものを選択するべきです。そのためには、自社の新規事業開発に何が足りないのか、明確にすることから始めましょう。
そのうえで、研修プログラムを選ぶ際に押さえたい要素をピックアップしました。
地域特有の市場環境を熟知している
業界構造を熟知している
ファクト(事実)にこだわる
都市部と地方の情報格差(デジタルデバイド)に理解がある
地方企業への実績がある
これらの特徴を備えた研修プログラムにより、地方ならではの課題を乗り越える効果的な人材育成が可能になると考えられます。
地方中小企業が持つべき新規事業開発のマインドセット
新規事業開発で持つべきマインドセットは、柔軟性、挑戦心、地域への理解です。市場変化が激しい現代において、固定観念にとらわれず、新しいアイデアやアプローチを受け入れる姿勢は必要でしょう。
加えて、失敗を恐れずに試行錯誤し続ける姿勢も欠かせません。失敗から学び、次に活かし続けることが、成功を掴む重要な要素です。
さらに、その地方ならではの特性を理解し、地域資源を活用できれば、唯一の価値創造が可能になります。
とはいえ、新規事業開発で感じる「しんどさ」は、基本のマインドセットでは拭えないものです。新規事業開発でもどかしさを感じている方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
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HONEの研修・支援プログラム
地方の新規事業開発を支援するために、HONEでは多様な研修・支援サービスを提供しています。
私たちのアプローチは、オンラインでの面談やノウハウの提供だけでなく、地域特性とニーズを理解し、それに基づいた商品開発の伴走支援を行います。
①研修の形でマーケティングの基礎を学び、理論だけでなく実践的なスキルが身につく「出張マーケティングプラン」
②商品開発・新規事業開発に必要不可欠な「市場分析」「顧客分析」から伴走支援を行う「マーケティングリサーチプラン」
どちらも打ち合わせにて、ご希望と状況をもとにカスタマイズが可能です。
出張マーケティング研修プラン
「1日を通してマーケティングを知るきっかけをつくる」
1日でマーケティングを理解したいご担当者、組織のみなさまへ提供する研修パッケージです。本研修の目的は「地方でマーケティングを扱う、私自身が考える「マーケティングとはなにか?」への理解です。
本研修を受けて、「誰に、どんな価値を伝えたいのか?」を策定をし、自社のポジショニングや競合優位性、ユーザーインサイトなどの変数を見極めて、勝ち筋を決めていきます。
マーケティングリサーチサポート
「自分たちが進むべき市場を決め、勝ち筋を見つける」
弊社代表の桜井がこれまで学び、実践してきた経営学、マーケティング、ブランド戦略とともに、全国からお寄せいただいた課題と対峙した経験を詰め込んだ支援サービスです。
単純なリサーチだけでなく、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)、マーケティング戦略立案、コンテンツ・クリエイティブに一貫性をもたせる設計を、クライアント様とともに組み上げます。
まとめ
新規事業開発で必要なスキルは日常業務では身につきにくいものです。とはいえ、自社の状況に合った外部サービスの選定には、本記事で挙げた要素ごとの違いを比較し、目的に合うプログラムを見出すプロセスが必要になります。
多種多様な研修プログラムの中から、目的達成をアシストするサービスの選定にあたって、本記事がお役に立てることを願っています。
HONEのサービスについて
当社では地方企業さまを中心にマーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。
私がこれまで会得してきた知識・経験を詰め込んだブランド戦略サポートプランでは全5回でマーケティングの太刀筋を学べるものになっているため、ご興味ある方はご検討いただけたらと思います。
その他、マーケティング・ブランディングに関する無料壁打ちも受付中です。お気軽にどうぞ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】
株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。
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