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新規事業のKPI設定で失敗しないための5つのステップを解説!

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 2024年10月4日
  • 読了時間: 12分

更新日:3月31日


新規事業のKPI設定で失敗しないための5つのステップを解説!

新規事業を失敗させないためには、具体的な目標を設定し、その達成度を測ることが重要です。そこで役立つのが「KPI(重要業績評価指標)」です。


しかし、『KPIってそもそも何?』『どんな指標を選べばいいの?』と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。


本記事では、新規事業のKPI設定で失敗しないための5つのステップを具体的に解説します。あなたの事業に合ったKPIを見つけ、目標達成につなげましょう。





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資料


目次

  • KPIを設定するメリット

    • 目標達成への道しるべになる

    • 業務が効率化する

    • チーム全体のモチベーションが向上する

    • PDCAサイクルが円滑になる

    • 事業の撤退判断のサポートになる




KGIとKPIの違い


KGI(Key Goal Indicator)とKPI(Key Performance Indicator)の違いはご存知でしょうか?


KGIは最終的な目標を示す指標であり、事業の成功を測るためのゴールを設定します。

例えば、「年間売上1億円を達成する」というのがKGIの一例です。事業の成果を直接的に示すものであり、企業のビジョンや戦略に基づいて設定されます。


一方、KPIはそのKGIを達成するための進捗を測るための具体的な指標です。

KPIは、日々の業務や活動の中で達成すべき中間目標を示します。例えば「月間新規顧客獲得数100件」といった具体的な数値で表されます。


KPIは、KGIに向かってどの程度進んでいるかを把握するためのツールであり、業務の効率や効果を評価するために重要です。


KGIとKPIは相互に関連しながらも、役割が異なります。

新規事業を成功させるためには、両者を適切に設定し、連携させることが重要です。




新規事業でKPIを設定する5つのステップ


新規事業でKPIを設定する5つのステップ

ここでは具体的に、KPIを設定するための5つのステップを紹介します。


新規事業でKPIを設定する5つのステップ


ステップ1:ゴールとなるKGIの設定


まず、最終的な目標であるKGIを明確にします。

先述の通り、KGIは企業全体の目標や部門の目標を数値化し、達成したい状態を具体的に示す指標です。


例えば、「売上を10%増加させる」や「顧客満足度を80%にする」などが挙げられます。新規事業を途中で迷走させないためにも、最初のステップで組織全体が共通の目標を持ち、目指すべき方向性を定めるべきです。



ステップ2:目標達成に必要な要素を洗い出す


KGI達成のために、どのような要素が必要になるのかを具体的に洗い出します。

これは、KGIを達成するための「手段」を明確にするプロセスです。


例えば、「売上を10%増加させる」というKGIの場合、新商品の開発、既存商品の販促活動強化、新規顧客開拓などが考えられます。

これらの要素を洗い出すことで、KPI設定の範囲を明確にし、より効果的な施策を検討することができます。



ステップ3:KPIの選定


KPIを設定する際には、「SMARTの法則」を活用することが重要です。

SMARTの法則とは、Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性がある)、Time-bound(期限がある)の頭文字を取ったもので、これらの要素を満たす指標を選定することで、より効果的なKPIを設定することができます。


Specific(具体的)

まず、Specificとは、KPIが明確で具体的なものであることを指します。

例えば、「売上を増加させる」という漠然とした目標ではなく、「次の四半期で売上を10%増加させる」といった具体的な数値目標を設定することが重要です。


Measurable(測定可能)

次に、Measurableですが、KPIは定量的に測定できるものでなければなりません。これにより、進捗状況を把握しやすくなります。

例えば、「顧客満足度を向上させる」という目標ではなく、「顧客満足度調査で80%以上の評価を得る」といった具体的な数値を設定します。


Achievable(達成可能)

Achievableは、現実的に達成可能な目標を設定することが求められます。

過度に高い目標はチームの士気を下げる可能性があるため、過去のデータや市場の状況を考慮して、実現可能な範囲で目標を設定しましょう。


Relevant(関連性がある)

Relevantとは、KPIが事業の全体目標に関連していることを意味します。

個々のKPIが企業のビジョンやミッションにどのように寄与するのかを明確にすることで、チーム全体の方向性を一致させることができます。


Time-bound(期限がある)

最後に、Time-boundですが、KPIには明確な期限を設定することで、進捗を追跡しやすくなります。

例えば、「年内に新規顧客を100件獲得する」といった具体的な期限を設けることで、チームは目標達成に向けて計画的に行動することができます。


上記のように、SMARTの法則を活用してKPIを選定することで、より効果的な目標設定が可能となり、新規事業の成功に向けた第一歩を踏み出すことができるはずです。



ステップ4:KPIに基づいたアクションプランの作成


KPIを設定したら、それぞれの指標に基づいたアクションプランを作成します。アクションプランは、KPIを達成するための具体的な行動計画です。

目標達成に向けた行動を明確にします。


ここからは、アクションプラン作成における3つのステップについて解説します。


アクションプラン作成における3つのステップ

①KPI達成に向けた具体的なタスクの洗い出し

各KPIに対して具体的なタスクやプロジェクトを洗い出します。

例えば、売上を増加させることがKPIの一つであれば、マーケティングキャンペーンの実施や新商品の投入などが考えられます。


②タスクへの期限設定と責任者の明確化

これらのタスクに対して期限を設定し、責任者を明確にします。これにより、チーム全体が何をいつまでに行うべきかがはっきりし、行動が促進されます。


③柔軟性のあるアクションプランの構築

不確実な新規事業においては、アクションプランに柔軟性が求められます。

市場の変化や予期しない事態に対応できるよう、定期的に見直しを行い、必要に応じて修正することが求められます。これにより、KPI達成に向けた道筋が常に最適な状態に保たれ、事業の成功につながるはずです。



ステップ5:PDCAサイクルによる継続的な改善


KPIを設定した後は、PDCAサイクルを活用して継続的な改善を図ることが重要です。PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4つのステップを繰り返すプロセスで、これにより業務の効率化や目標達成に向けた進捗を見直しやすくなります。


  • Plan(計画):設定したKPIに基づいて具体的なアクションプランを策定します。

  • Do(実行):そのプランを実行し、実際のデータを収集します。

  • Check(評価):収集したデータを分析し、KPIの達成度を評価します。

  • Act(改善):評価をもとに、必要な改善策を講じることで、次のサイクルに向けた準備を整えます。


また、KPIの達成度を定期的に確認する場ができることでチーム全体に目標達成へ向けた一体感がうまれ、業務の効率化やモチベーションの向上につながります。




KPIを設定するメリット


KPIを設定するメリット

新規事業においてKPIは、単なる数値管理にとどまらず、事業成功に向けた重要な戦略的手段です。


ここでは、KPIを設定するメリットを5つ紹介します。


KPIを設定するメリット


目標達成への道しるべになる


KPIを設定すると、事業の進捗状況を数値で把握でき、目標達成度を客観的に確認できます。

例えば、売上高や顧客獲得数などの具体的な数値目標があれば、次のアクションを明確に打ち出しやすくなり、チーム全体が同じ方向を向いて努力できるでしょう。


また、KPIは目標達成のための具体的なアクションプランを導き出す基盤ともなります。

設定したKPIに基づいて、どのような施策を講じるべきかを明確にし、リソースの配分や優先順位を決定する際の指針となります。これにより、無駄な時間やコストを削減し、効率的に目標に向かうことができるのです。


他にも、KPIを通じて得られたデータは、事業の現状把握だけでなく、将来的な戦略立案にも重要な役割を果たします。

定期的にKPIを見直し、進捗評価することで、必要に応じて戦略を修正し、より効果的なアプローチを取ることが可能になります。その結果、目標達成への道筋が一層明確になり、事業の成功確率が高まるのです。



業務を効率化できる


KPIを設定することで、業務の効率化が図れます。

具体的な3つの効果を紹介します。


KPIがもたらす業務効率化:3つの効果

① 目標共有と業務の円滑化

KPIが明確になることで、各チームメンバーが自分の役割や目標を理解しやすくなり、業務の進行がスムーズになります。これにより、無駄な作業や時間の浪費を減少させ、リソースを最適に活用できます。


②業務プロセスの可視化と改善

進捗状況や成果を定期的に測定することで、どの部分がうまくいっているのか、または改善が必要なのかを把握しやすくなります。これにより、問題点を早期に発見し、迅速に対応することができるため、業務全体の効率が向上します。


③データに基づいた業務の最適化

KPIをもとにしたデータ分析を行うことで、業務のボトルネックを特定し、改善策を講じることができます。結果として、プロセスの最適化が進み、業務の生産性が向上します。

KPIを活用することで、単に目標を達成するだけでなく、業務そのものをより効率的に運営することができます。



チーム全体のモチベーションが向上する


KPIを設定することで、チーム全体のモチベーションが向上するという大きなメリットがあります。

具体的には、以下の3つの効果が挙げられます。


KPIがもたらすチーム全体のモチベーション向上:3つの効果

①目標共有と達成感によるモチベーション向上

明確な目標が示されることで、各メンバーが自分の役割を理解しやすくなり、達成感を得やすくなります。目標に向かって進む過程で、個々の貢献が可視化されるため、チーム全体の一体感も高まります。


②定期的なフィードバックによるモチベーション維持

KPIは定期的に評価されるため、進捗状況を確認する機会が増えます。このようなフィードバックは、メンバーにとって自分の成長を実感するチャンスとなり、モチベーションを維持する要因となります。成功体験を積むことで、次の目標に対する意欲も高まり、ポジティブな循環が生まれます。


③チームワークの強化と良好な職場環境の醸成

KPIを達成するための取り組みは、チーム内のコミュニケーションを促進します。目標に向かって協力し合うことで、メンバー同士の信頼関係が深まり、職場環境がより良好になります。KPIの設定は単なる数値目標にとどまらず、チーム全体の士気を高める重要な要素となるのです。



PDCAサイクルが円滑になる


KPIを設定することで、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)が円滑に回るようになります。

PDCAサイクルは、業務改善やプロジェクト管理において非常に重要なフレームワークですが、KPIがないとその進捗を正確に把握することが難しくなります。

KPIが明確であれば、計画(Plan)段階で具体的な数値目標を設定しやすくなり、実行(Do)段階でもその目標に向かって行動を取ることができます。


また、チェック(Check)段階では、設定したKPIをもとに成果を評価することで、どの程度目標に近づいているのかを客観的に確認できます。この評価があることで、必要に応じて改善策(Act)を講じることが可能になり、次のサイクルに向けた計画をより効果的に立てることができます。


KPIがあることで、PDCAサイクルが単なる形式的なプロセスではなく、実際に成果を上げるための強力なツールとなるのです。



事業の撤退判断がしやすくなる


新規事業を進める中で、時には撤退を考慮せざるを得ない場面もあるでしょう。

KPIを設定しておけば、現状を客観的に評価し、撤退の判断がしやすくなります。

具体的には、KPIが示すデータをもとに、事業のパフォーマンスを分析し、目標に対する進捗状況を把握できます。


例えば、売上や顧客獲得数といったKPIが設定されている場合、これらの指標が期待値に達していない場合は、事業の継続が難しいと判断する材料になります。

逆に、KPIが順調に達成されている場合は、事業の成長を続ける価値があると判断できるでしょう。


もちろん、単一のKPI設定だけでは正確な判断ができません。さまざまな角度で要素を数値化し、KGIに影響が高いKPIを設定するべきです。


KPIは事業の健康状態を示すバロメーターとなり、撤退のタイミングを見極めるための重要なツールとなります。


さらに、KPIを通じて得られたデータは、撤退の決定を行う際の説得材料にもなります。

経営陣やステークホルダーに対して、具体的な数値を示せば、撤退の必要性を理解してもらいやすくなります。その結果、感情的な判断ではなく、データに基づいた合理的な決定が可能となるでしょう。




まとめ


新規事業の成功には、明確な目標設定とその達成度を測るためのKPIが不可欠です。

本記事では、KPI設定の重要性から具体的な設定ステップまでを解説しました。


KPIを適切に設定することで、目標達成への道しるべとなり、業務の効率化やチームのモチベーション向上にもつながります。

また、事業の撤退判断をサポートする役割も果たします。


これらのステップを踏むことで、新規事業の成功に向けた確かな一歩を踏み出すことができるでしょう。



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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。

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