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新規事業立ち上げを成功させる5つのプロセス

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 2024年8月14日
  • 読了時間: 10分

更新日:3月31日


新規事業立ち上げを成功させる5つのプロセス

新規事業を成功させるためには、適切なプロセスを経ることが重要です。


本記事では、プロセスを重視した新規事業の成功事例、プロセスを軽視した際に直面するリスクの両面からプロセスの重要性を分かりやすく解説します。


また新規事業立ち上げに必要なプロセスを5つのステップに分けて紹介します。



 


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資料
 


目次



新規事業立ち上げにおけるプロセスの重要性


プロセス

場当たり的な新規事業展開では、予期せぬ問題によって事業が停滞するリスクが高まります。


計画的で体系的なプロセスを経ることによって事業の方向性を明確にし、リソースを有効に活用して損失を最小限に抑えることができます。



なぜプロセスが重要なのか?場当たり的な事業展開が陥る落とし穴


場当たり的に新規事業を展開すると、事業の方向性が不明確なまま多くの貴重なリソースが投じられ、事業の継続性を低下させる原因となります。


例えば、市場の動向や顧客ニーズを正確に把握せずに商品を開発すると、需要がない商品を市場に投入してしまう恐れがあります。また、競合他社の動向を把握せずに新規市場を開拓すると、短期間で優位な後発商品を発売され、市場シェアを奪われるリスクがあります。


さらに場当たり的な事業展開では、実施した事業内容の評価と改善を行うことが難しくなります。変化する市場環境や顧客のニーズとのズレを見落とし、改善策を講じられないまま競争力を低下させるリスクがあります。


特に中小企業においては、体力に勝る大企業と価格面だけで競争を続けることの困難さ、ターゲットとなる顧客により柔軟に寄り添った事業を展開する必要性からも、計画的で体系的なプロセスの重要性は高いといえます。



成功事例から学ぶ!プロセスを重視した企業の共通点


新規事業の成功事例を見てみると、重視しているプロセスには共通点が見られます。

業界も規模も異なる3社の事例をご紹介します。



事例1:ライオン株式会社の社内新規事業プログラムから生まれた新規事業


休日ハック

出典:休日ハック!


成功企業は市場や顧客ニーズの把握に多大な時間とリソースを投じています。市場の動向や顧客ニーズを徹底的に分析し、その結果を基に事業戦略を練り上げます。


ライオン株式会社の社内新規事業プログラムから生まれた株式会社休日ハックでは、サービス内容の検討に当たり、顧客調査を行ってターゲットとする顧客層の絞り込みと課題を明確化しました。



事例2:大型船舶の騒音防止技術から生まれた株式会社ササクラの建築用消音設備事業


ササクラ・エーイー

出典:ササクラ・エーイー


成功企業は新規事業計画の策定においても慎重です。実現可能性を評価し、リスクを最小限に抑えるための対策を講じています。


株式会社ササクラは、かつて大型船舶への騒音防止施工を行っていました。

しかしその後の国内造船不況に対し、都市環境での静音性への需要が高まる今後の社会情勢や、類似の技術を持つ競合他社が不在の現在の外部環境に着目しました。そこでさらなる技術開発を進めて独自性を高め、現在は主に建物への消音設備施工で成功を収めています。



事例3:三井物産株式会社×株式会社チェンジのシニア向け音声AIスピーカーアプリ


ボイスタート

出典:ボイスタート


成功事例では事業の評価と改善が継続的に行われています。


事業の成果を定期的にチェックし、必要に応じて戦略を修正することにより、変化する市場環境や顧客ニーズにも柔軟に対応できるのです。


三井物産株式会社の社内新規事業プログラムでは、ITコンサルティング会社である株式会社チェンジと共に、シニア世代に特化した音声AIスピーカーを利用したサービスアプリを開発しました。事業の展開にあたっては鎌倉市で1年間に渡る実証実験を行い、事業内容の評価と改善を繰り返すことで、顧客に求められるサービスを提供しました。




新規事業立ち上げを成功させる5つのプロセス


ここでは、新規事業立ち上げを成功に導くためのプロセスを5つの段階に分けて紹介します。


新規事業立ち上げを成功させる5つのプロセス(リスト)


1.徹底的な市場調査と顧客ニーズの検証


徹底的な市場調査と顧客ニーズの検証

新規事業の第一歩は、市場調査と顧客ニーズの徹底的な検証です。


市場の動向や競合他社の状況を把握し、ターゲットとなる顧客のニーズを正確に理解することで、事業の成功確率を大幅に高めることができます。


市場調査

業界レポートや市場調査データを活用し、現在の市場規模や成長率、主要なトレンドを理解します。


競合分析

競合分析を行い、競合他社の技術レベルや動向を把握します。また売れ筋商品を分析し、競合他社の商品戦略を調査することも有効です。


顧客ニーズの検証

新たにターゲットとして見込める潜在顧客を絞り込み、ペルソナを設定します。さらにアンケート調査やインタビューによって、ターゲット顧客のニーズを検証します。

このステップでは仮説と検証を繰り返し、顧客ニーズを深堀りしていくことが重要です。



2.事業戦略の策定と実現可能性の評価


事業戦略の策定と実現可能性の評価

事業戦略の策定によって必要なリソースの調達やリスクへの対処を想定し、予期せぬ問題が発生した際にも迅速に対応できる準備を整えることができます。


事業コンセプトの明確化と目標の設定

ビジョンやミッションを定義し事業コンセプトに沿った目標を設定します。

目標設定の質を判断するための指標として、SMARTの法則があります(具体的、進捗や達成度を測定可能、達成可能、事業コンセプトと関連性のある、期限がある)。

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事業モデルの設計

資金や人材、技術といった目標達成のためのリソースを抽出した事業モデルを設計して、計画が現実的で実行可能かどうかを判断します。


リスク分析と対策の立案

外部環境の変化、関連法令規制、想定されるトラブルなど、目標達成までのリスクを分析し、これらに関する対策をまとめてリスクマネジメントの計画を立案します。



3.最小限のリソースで実行可能な事業計画の策定


最小限のリソースで実行可能な事業計画の策定

リソースを無駄なく活用し、事業を前進させる計画を立てます。これにより、初期投資を抑えつつ、事業の立ち上げを効率的に進めることができます。


リソースの効率的な配分手段を計画

限られた計画的かつ有効にリソースを活用するための、具体的な手段や時期を計画します。

この具体的な手段としては、以下のような手法が検討できます。


・プロトタイプと顧客検証

必要最低限の機能だけ盛り込んだプロトタイプを用いてテストマーケティングによる顧客検証を繰り返すことで、製品開発の期間とコストを効率化できます。


・社外人材の活用

外部の専門家やパートナーシップを活用することで、内部リソースの負担を軽減します。


・資金調達計画の検討

必要に応じてクラウドファンディングによる資金調達、事業コンセプトに合致する補助金や公的支援を活用することで、借入を必要最低限に抑えることができます。



評価と改善の仕組みを導入

事業計画が実行に移された後も、定期的に成果を評価し、必要に応じて計画を見直すための仕組みを導入しておくことが重要です。


・事業計画の柔軟性

市場の変化や予期せぬ事態に対応できるよう、計画には一定の余裕を持たせ、必要に応じて調整できるようにします。


・段階的な目標とKPIの設定

最終的な目標の達成に向けて、時期や状況に応じた段階的な目標を設定します。さらにこれらの目標の達成状況を数値的に評価するため、数値的な指標をKPIとして設定します。



4.効果的なマーケティング戦略とプロモーション


効果的なマーケティング戦略とプロモーション

ターゲット市場に対して適切なメッセージを発信し、ブランドの認知度を高めるための施策を実行します。

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ターゲット顧客と提供する価値の明確化

ターゲットとする市場と顧客を特定し、その市場に対してどのような価値を提供できるのかを明確に示したメッセージを発信することで、顧客の関心を引きつけることができます。

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適切なチャネルの選定

さまざまなチャネルやメディアを活用して、ターゲット顧客とコミュニケーションする方法を検討します。

特にソーシャルメディアやメール等のデジタルマーケティングはコスト効率が高く、効果測定が容易であるため、新規事業にとって非常に有効です。またメディアへの登場によるPRは信頼性が高く、コストを掛けずに幅広い層の顧客への認知が期待できます。

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マーケティング活動の効果測定

顧客の声を収集し、マーケティング活動の改善に活かすことが成功への鍵となります。

必要に応じてデータ分析を活用して、どの施策が効果的であったかを把握し、次のアクションに反映させることで、持続的な成長を実現することができます。



5.事業の継続的な評価と改善


事業の継続的な評価と改善

市場環境や顧客のニーズは常に変化するため、事業の競争力を維持するにはそれに対応していく柔軟性が求められます。


事業開始後のパフォーマンスを評価するための指標を設定

事業のパフォーマンスを評価するため、売上、顧客満足度、市場シェア等の指標を設定します。事業計画で設定したKPIと連携させた指標を設定することも有効です。


競合他社や市場の環境を分析

常に変化する競合他社の動向や市場環境を分析し、取り入れるべき新技術や対応すべきトレンドを把握する必要があります。


結果に基づいて改善策を検討

事業のパフォーマンスの評価や市場環境の分析の結果に基づき、現在の事業計画やマーケティング戦略に対する改善策を検討します。

これにより事業計画やマーケティング戦略を現実に即した効果的な状態に保つことができます。


継続的な事業の評価と改善を繰り返す

こうした事業の評価と改善は一度きりの作業ではなく、PDCAサイクル(計画、実行、評価、改善)として継続的に実践するべきプロセスです。

ミーティングやレビューを通じて、定期的にメンバーで現状を共有しながら、評価と改善を繰り返す仕組みを作ることも有効です。




まとめ


新規事業の立ち上げは、単なるアイデアや情熱だけでは成功しません。場当たり的な事業展開を避け適切なプロセスを踏むことで、リスクを最小限に抑え、成功の確率を高めることができます。


市場調査と顧客ニーズを把握し、慎重に事業計画を立案し、評価と改善を繰り返しながら有効なプロモーションを実践する、一見地道なこれらのプロセスこそが、新規事業を継続し成長させる最も効率的な方法と言えます。



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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。

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