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執筆者の写真桜井 貴斗

思考力は育成可能なスキルセットなのか?について。

更新日:9月26日


思考力は育成可能なスキルセットなのか?について。

ビジネスにおいて必要な「思考力」。そもそもを鍛えることは可能なのか?この疑問に答えるために、教育心理学の専門家や論文、成功したビジネスリーダーたちの意見を集めて考えてみました。思考力を高める具体的な方法とその効果について掘り下げていきますので、ぜひお読みいただけたら嬉しいです。


↓参考にさせていただいたポストはこちら





私自身、現在企業向けのマーケティング外部研修や新人向けのスキルセット育成、学生向けの非常勤講師など、僭越ながら教える仕事が増えてきました。そこで直面している課題は「思考の深さを鍛えるにはどうするか?」についてです。


この「思考の深さ」の解像度を上げるプロセスとして、冒頭の「伸ばせる能力と伸ばせない能力」がとてもヒントになるんじゃないかと思い、まず私個人として重要視している能力TOP3を抜粋して考えを羅列してみようと思います。


【私個人が重要視している能力】 ■比較的簡単に伸ばせる ・文章コミュニケーション ・目標設定 ・ニーズのすりあわせ ■難しいが、可能 ・ストレスマネジメント ・好感 ・コンフリクトマネジメント ■伸ばすのは、難しい ・知性 ・概念の構造化 ・ねばり強さ




■比較的簡単に伸ばせる


・文章コミュニケーション

・目標設定

・ニーズのすりあわせ


比較的簡単に伸ばせるスキルに分類されている3つ(文章コミュニケーション・目標設定

・ニーズのすりあわせ)は言わばビジネスのベースになるようなイメージかなと思っています。昨今、遠隔地とのやり取りが多く、非同期コミュニケーションも増え、「テキストコミュニケーション」が取れなければ話にならないため、文字でものを正確に伝えることが求められます。さらに「目標設定、ニーズのすり合わせ」は相手方との目線合わせとしても前提のため、必修スキルといえます。



■難しいが、可能


・ストレスマネジメント

・好感

・コンフリクトマネジメント


地方に限らず、マーケティングを戦略レイヤーから進めていくと直面するのが組織マネジメントです。その結果どんな状況に陥るか?というと「板挟み・部門間調整・メンタリング」などの割合、地味でジメジメした仕事が多いような気がします。


そんな時に必要なのが「ストレスマネジメント・コンフリクトマネジメント」であり、さらに大切なのが「好感」だと思っています。身なりを整えて清潔感を出し好感度を高めておく。ルッキズム論を語るわけではないですが、かっこいい・かわいい人の方がなんだかんだ言って説得力が増しているように思います(あくまで経験則ですが)。



■伸ばすのは、難しい


・知性

・概念の構造化

・ねばり強さ


最後に難しいとされているの中でも特に必要だよなぁというスキルは「知性・概念の構造化・ねばり強さ」だと感じています。


知性とは「一見無関係な情報と情報の間に関わりを見出すこと」で宿ると教わりました(チ。より)これは2つ目に挙げている「概念の構造化」にも通ずるように思います。




概念の構造化については私の専門分野であるマーケティングのレイヤーにおける構造化などがわかりやすい例かもしれません。簡単にいうと、「一体どこの話をしているの?」という議論にならないように、思考の地図を描けることが大切なんじゃないかと思っています。


と同時に構造化ができると思考バランスが取れるので、「抽象と具体のバランスを持って語れる人」にもなれるかなぁなんて思っていたりします。




そして最後がねばり強さ。


知性や構造化は一見ロジカルで飄々としたイメージを持たれるのですが、実情は実に労働集約で長い時間をかけて作り上げられるものなんじゃないかと思っています。すなわち、しつこさがないと知性・構造化はなし得ないため、ねばり強さが必要なわけですね。



■思考力の前に、最後はマインドセット、価値観


と、最後までスキルの話をした後で言うのもなんなのですが、スキルを身につけるにはマインドセット、さらには価値観を変えなければ身につくことはできないように思います。


マインドセット・価値観

流用:NewsPicks


(本文より流用) 価値観を変えるのは容易ではありません。 人間には自己保存の本能があって、自分の実感できる価値観で世の中を見たくなってしまいます。自分が理解できないものを否定してしまうのは、やむをえないところがあるのです。価値観の外側には、マインドセットがあって、その外側にスキルがあります。さらに、その外にビヘイビア(行動)があるわけです。 ビヘイビアを変えようと思ったらスキルを変えないといけなくて、スキルを変えようと思ったらマインドセットを変えないといけなくて、マインドセットを変えようと思ったら価値観を変えないといけません。つまり、価値観に拘束されているのです。 価値観が変わらない人たちは、結局、マインドセットが変わらないのでスキルに対してもオープンマインドになりません。たとえば、マーケティングに対してもすごく閉鎖的になりがちで、どうしても技術を売りたがるのです。

スキルの中でも伸ばしづらいスキルがありますが、スキル以前にマインドセット(思考のクセ)が変わらないといけない、さらには根底にある価値観が変わらないと人の思考は変わらない、と言うわけです。


とても難しい問題ですが、本当に変わろうと思えば価値観を変えねばならない。私も独立してからたくさんの価値観が変わって(場合によっては変えて)きました。これから先もどんどんアップデートされていくんだと思います。


私自身、変化を恐れず、楽しみながら価値観を柔軟に変え、思考にクセを持たず、スキルを身につけていきたいと思いますし、価値観が変わることを恐れないトレーニングなるものを私自身が教育事業の中に実装できたらいいなぁと感じています。


つらつらと書いてしまいましたが、そんな感じでこれからもがんばっていきます!

HONE社ではマーケティングと組織課題に向き合っています


また当社では地方企業さまを中心にマーケティング戦略の伴走支援を行なっています。

※事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。


私がこれまで会得してきた知識・経験を詰め込んだブランド戦略サポートプランでは全5回でマーケティングの太刀筋を学べるものになっているため、ご興味ある方はご検討いただけたらと思います。


その他、マーケティング・ブランディングに関するお問い合わせはこちらまでお気軽にどうぞ!最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

【記事を書いた人】


Takato Sakurai / 桜井 貴斗  HONE Inc. 代表取締役/マーケター

Takato Sakurai / 桜井 貴斗

HONE Inc. 代表取締役/マーケター


札幌生まれ、静岡育ち。大学卒業後、大手求人メディア会社で営業をしたのち、同社で新規事業の立ち上げ等に携わる。「売り手都合の営業スタイル」に疑問を感じていた矢先に、グロービス経営大学院にてマーケティングに出会い衝撃を受ける。その後、新たな新規事業の立ち上げを経て、2021年に独立。現在はクライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営などを手掛けている。

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