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新規事業の提案を成功させるプレゼン② -メッセージが伝わる資料作成-

執筆者の写真: 桜井 貴斗桜井 貴斗

更新日:2024年11月5日


サムネ

プレゼンテーション(プレゼン)において、資料は相手に情報を効果的に伝えるツールです。

質の高い資料があることで、プレゼンが進めやすくなり、提案の説得力の向上も期待できます。本記事では、具体的な構成例やページ作成のポイントを通じ、伝わりやすい資料作成のノウハウを具体的に紹介します。これらを活用して、資料の完成度を高めを作り、新規事業提案を成功に導きましょう。


▼ぜひこちらのシリーズ記事から続けてお読みください。

新規事業の提案を成功させるプレゼン①-伝えるべき5つのポイント-


 


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プレゼンの成否を左右する資料作成のテクニックとは?


シリーズ記事①「伝えるべき5つのポイント」のおさらい

シリーズ記事①で紹介したように、新規事業のプレゼンでは網羅性と正確性のある情報を伝えることが不可欠です。

さらにプレゼン相手の関心やニーズを捉え、収益性、独自性のある事業内容、事業目的の社会的意義など、相手が求める項目をより強調した情報の整理を行うことが求められます。

また特に社内起業のプレゼンでは、新規事業の目的や内容が、既存事業の方針やビジョンと親和性 / 関連性や、既存事業でのリソースや強みを活用できるかを示すことがポイントとなる場合もあります。

こうしたプレゼンの内容を充実させ、担当者の強い意志とともに、自分の言葉でプレゼン相手とコミュニケーションを取ることが、プレゼンの成否に関わる最も重要な要素であることは言うまでもありません。



プレゼンにおける資料の役割とは

プレゼンにおいて、資料作成は成否を左右する重要な要素です。

資料には以下のような役割が期待されます。


資料の役割とは

プレゼンの構成

資料は、自身 / 相手の両者にプレゼンの内容を視覚的に示し、プレゼンの全体像や流れを把握しやすくします。

資料の準備作業はプレゼンの設計作業とも言えるのです。


データの見える化

資料では、複雑な情報やデータを見える化することで、言葉だけでは伝えきれない内容を効果的に伝えることができます。


印象付け

視覚的な資料を示すことで、メッセージが相手の記憶や印象に残りやすくなります。特に重要なポイントやキーワードについては、「口頭+文字+見える化(色調、データ、グラフ、画像など)」といった複数の方法で伝えることがポイントです。

実際に、記憶と言語処理に関する研究では、「聞いただけ」の情報よりも、「聞いた+読んだ+観た」といった複数の媒体(マルチメディア)から取り入れた情報のほうが、記憶に残りやすいことが知られています。


なぜプレゼンにテクニックが必要なのか

プレゼンが、人に伝える、という目的を達成するためには、分かりやすい伝え方を工夫するテクニックも無視できないポイントです。


社会心理学では、一部の良い印象によって、全体の評価が肯定的な方向に引きずられる現象が知られています。これは認知バイアスの一種であり、「ハロー効果」と名付けられています。またこの現象は否定的な方向にも働き、これは「逆ハロー効果」の名で知られています。

「ハロー効果」に頼ってプレゼンで実際の内容以上の評価を得られると期待することは良い考えではありませんが、「逆ハロー効果」によっていたずらにプレゼンの評価を下げてしまうことも得策とは言えません。

そこで本記事では、資料作成という切り口で、相手の関心に沿って、提案のメッセージをより印象的に伝えるテクニックを紹介します。


コミカルな雰囲気ですが、プレゼンにおけるテクニックの効果をわかりやすく感じることができます。



プレゼンを成功させる資料作成のポイント4点


資料作成のポイント4点

本項では、プレゼンにおいて自身のメッセージの発信と相手のメッセージの理解を助け、印象付けるための資料作成のポイントを紹介します。


結論から示すページ作りを意識する

プレゼンのページ(または複数ページにまたがるセクション)作りにおいては、結論となる言葉、データ、画像などが、最初に目に留まるよう明示されていることを意識しましょう。

これによって、自身 / 相手ともに常に結論を意識しながら説明をする / 説明を 聞くことができ、自身が示したいメッセージや論点に相手の注意を集中させることができます。


ストーリー性のある構成を工夫する

またプレゼンの様々な要素を、一貫したストーリーとして示すことが重要です。

このような伝え方の手法は「ストーリーテリング」と呼ばれ、相手の共感を呼び起こし、メッセージを深く記憶に残すのに役立つことが知られています。

例えば、事業の背景と目的の要素に、「〇での苦労を無くしたい」「新しい△を実現したい」「✕を超えたい」などの自身の体験や想いを盛り込み、市場分析をこうした体験や想いの一般化、事業計画をこれらの実現の手段としてストーリーを構築します。

これにより、相手にプレゼンの内容を印象付け、事業実現への意思を感じさせることができます。


データや数字を見える化する

さらに結論を裏打ちするデータや数字を使用することも効果的です。

例えば、重要な結論をデータによって裏付けることで、相手の注意を引き付け、プレゼン全体に信頼感を感じさせることができます。また数字によって基準を示すことで、議論のポイントを絞る効果も期待できます。

しかし、数字に誤りがあったり、過剰なデータによりページが見にくくなることは、逆に要点を得ない印象を与えるおそれがあるため、データや数字の使用はあくまで要所で、特定の結論を裏付ける目的を持って、簡潔に行うことがポイントです。


ビジュアルを設計する

ページのビジュアルにおいても、色使いやフォント選び、配置などを、自身が伝えたいメッセージに合わせて設計することが大切です。

例えば、余白を適切に設け、重要な要素を際立たせることで、相手に直感的に注目してもらうことができます。

また、新規事業のイメージに合わせて、色使いや配置する要素を工夫することも効果的です。

例えば、暖色系のカラーで温かみのある事業のイメージを表現したり、データや数字を意識的に活用して論理的でクレバーなイメージを印象付けることができます、




プレゼン相手別!プレゼン資料の構成6例


新規事業のプレゼンでは、相手の立場によってプレゼンに掛けられる時間が変わるため、プレゼン相手によって適切な時間設定をした資料を準備することが求められます。

例えば、課長クラスには事業の背景等を理解してもらう必要があるため、比較的長めに時間を取って丁寧なプレゼンを擦る必要があります。一方、役員クラスは多忙であるため、短時間で要点と意思を伝えられるようなシビアな情報の整理が必要となります。


この限られた時間の中で、効果的にメッセージを印象付けるためには、重要な情報や相手が関心を持つ情報についての資料を充実させ、それ以外の情報については資料も必要最低限のみに絞った構成を取る、メリハリを付けた取捨選択をすることがポイントです。


本項では、具体的な構成の例を示します。これらを参考に、相手の興味を引きつけるプレゼンを目指しましょう。



社内プレゼン


課長クラス

課長クラス

部長クラス

部長クラス

役員クラス

役員クラス


社外プレゼン


金融機関(銀行など)

金融機関(銀行など)

行政機関(地方自治体、官公庁)

行政機関(地方自治体、官公庁)

協賛企業、協賛者

協賛企業、協賛者


新規事業のプレゼンでの想定質問例


新規事業のプレゼンは、一方的な情報の提示ではなく、自身と相手の双方向のコミュニケーションです。

本項では、想定される質問をまとめました。プレゼンで割愛した内容や、異なる切り口での質問に対しても、スムーズに情報や意見を提示できるよう準備を整えましょう。


  1. なぜこの新規事業を始める必要があるのですか?

  2. 既存ビジネスと比較して、この新規事業のメリットは何ですか?

  3. この新規事業が、自社の他部門や既存事業に与える影響はありませんか?

  4. 競合他社の強み・弱みは何ですか?また、どれくらい収益が上がっているのですか?

  5. 市場規模や市場予測、収益性のエビデンス(証拠)データはありますか?

  6. この新規事業の想定されるリスクや課題は何ですか?

  7. この新規事業を実施するのに必要なリソースや予算はどの程度ですか?

  8. 新規事業の立ち上げには、どのくらいの期間がかかる予定ですか?

  9. 新規事業が単月黒字化するタイミングはいつですか?また、累積黒字になるのはいつですか?

  10. 顧客への付加価値や、差別化ポイントは何ですか?

  11. 新規事業の成長戦略や拡大計画はありますか?

  12. この新規事業の戦略的な目標や長期ビジョンは何ですか?




まとめ


本記事では、新規事業のプレゼンを成功させる資料作成のテクニックについて紹介しました。


まずは、資料作成のテクニックがプレゼンの成否に与える影響について理解を深め、効果的な資料を作り込む重要性を認識しましょう。

さらにプレゼンの直前には、「新規事業のプレゼンでの想定質問例」を参考に質疑応答の準備にも気を配ることをお勧めします。


これによって、資料の完成度を向上させるだけでなく、プレゼンのイメージを具体的に固め、スムーズな双方向のコミュニケーションを実現して、プレゼンの成功率を高めることができます。


▼これらのテクニックの背景について、シリーズ記事で紹介していますのでこちらもお読みください。

新規事業の提案を成功させるプレゼン①-伝えるべき5つのポイント-



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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。

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