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「売れない」を「売れる」に変える!アンケート調査で重視するべきポイントとは?

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 6月6日
  • 読了時間: 6分
「売れない」を「売れる」に変える!アンケート調査で重視するべきポイントとは?

アンケート調査は、ただ質問を並べるだけでは意味がありません。本当に必要なのは、顧客の深層心理に迫り、「売れる」理由を解き明かすための「正しいアンケート設計」です。


本記事では、多くの企業が陥りがちな「残念な質問」の罠を避け、顧客の「過去の行動」から真のニーズを引き出す、実践的なアンケート設計の極意を解説します。





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資料




アンケート設計で見つける顧客ニーズの真実


アンケート設計

「うちの商品、なぜか売上が伸び悩んでいて……」「新しいサービスを考えているけど、本当にニーズがあるのか不安」


もしあなたが今、このような課題を抱えているのなら、アンケート調査がその突破口になるかもしれません。しかし、ただ闇雲にアンケートを実施しても、期待する効果は得られません。大切なのは、「顧客ニーズの真実」を明らかにできるような、適切なアンケート設計を行うことです。




やってはいけない!アンケート調査「残念な質問」とは


多くの中小企業がアンケート調査を実施する際に陥りがちなのが、「残念な質問」をしてしまうことです。代表的なのが、「〇〇という商品があったら欲しいですか?」といった未来の意向を問う質問です。


このような質問は、一見するとニーズを探る良い方法のように思えますが、実は「誘導尋問」になりがちです。


人は、もしあれば欲しいと答えてしまう傾向があります。しかし、「欲しい」と答えるのと、実際にお金を払って「購入する」の間には、大きな隔たりがあるのです。結果として、「欲しい」という回答ばかり集まっても、実際の購買行動には結びつかず、時間とコストを無駄にしてしまうことになりかねません。


本当に知りたいのは、ユーザーが「何に価値を感じ、どんな状況で、なぜ購入に至るのか」という、具体的な行動の背景にある心理です。

残念な質問では、その真実にたどり着けません。



「過去の行動」こそ売れるヒント


ヒント

では、どのようにすれば顧客ニーズの真実に迫れるのでしょうか? その答えは、「ユーザーの過去の行動」にあります。


人は、未来のことについては不確実な予測しかできませんが、過去に実際に行った行動は、紛れもない事実です。この「過去の行動」の中にこそ、商品やサービスが「売れる」ためのヒントが隠されています。


私が支援したケーキ屋さんを例として解説します。

このお店はこだわりのケーキをオンラインで販売していましたが、なかなか売上が伸びないという課題を抱えていました。そこで、私は以下の点を明らかにするためのアンケート調査を設計しました。


  • 「ケーキがなぜ買われないのか?」

  • 「どのような状況で、どんなケーキが、誰に、どのように買われているのか?」


これらの問いに答えるために、私は「もし〇〇があったら欲しいですか?」といった未来の質問ではなく、「過去にケーキをどのように購入し、どのような状況で利用したか」に焦点を当てて質問を設計しました。



今日からできる!「売れる」を生み出す質問設計の具体例


では、具体的に「過去の行動」を問う質問設計はどのように行えば良いのでしょうか?実際に設計した質問を参考に見ていきましょう。


  1. ギフトとしてケーキを送ったことはありますか?(Yes/No)

    • まず、大前提となる行動の有無を確認します。

  2. 「はい」と答えた方へ:どのようなシーンでケーキを買いましたか?(例:誕生日、クリスマス、記念日、手土産、お礼など複数選択可)

    • 具体的な利用シーンを特定し、需要の発生源を探ります。

  3. どのような種類のケーキを買いましたか?(例:ショートケーキ、チョコレートケーキ、チーズケーキなど複数選択可)

    • 競合となるケーキの種類や、自社製品が選択肢に上がる可能性を探ります。

  4. そのケーキはどこで買いましたか?(例:デパート、専門店、オンラインストア、スーパーなど)

    • 購買チャネルを把握し、自社の販路戦略に役立てます。

  5. いくらくらいのケーキでしたか?

    • 顧客がケーキにどの程度の金額を支払う意思があるかを把握します。

  6. どのような選定基準でケーキを選びましたか?(例:味、見た目、価格、ブランド、口コミ、日持ちなど複数選択可)

    • 購買の決め手となる要素を特定し、自社の強みとして打ち出すべき点を明確にします。


これらの質問からは、「ケーキを贈るという行動自体」や「その行動がどのような文脈で行われているのか」という、顧客の具体的な行動パターンや価値観が見えてきます。

そして、その行動の背景にある「なぜ?」を深掘りしていくことで、真のニーズや、顧客がまだ言語化できていない願望にたどり着けるのです。


▼もっと知りたい方は続けてお読みください🙌

【基本のキ】地方マーケティングにおける調査(マーケティングリサーチ)設計について。
【定量調査の進め方】消費者の声を紐解き、新たなヒントを見つける


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「過去の行動」に焦点を当てたアンケート設計は、売上アップに直結する重要なプロセスです。しかし、質問項目の設計、アンケートツールの選定、データ収集、そして得られたデータの分析と施策への落とし込みには、専門的な知識と経験が必要です。


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私がこれまで学んできた経営学、マーケティング/ブランド戦略に加え、この数年間、地方での現場で対峙してきた経験を詰め込みました。


単にリサーチを行うのではなく、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)〜マーケティング戦略〜コンテンツ・クリエイティブ制作に一貫性を持たせた調査設計を行わせていただきます。


弊社ミッションは「日本の地方にマーケティングを実装すること」です。


田舎だから、零細企業だから、という理由でマーケティングを実行することを諦めてほしくないと思っています。ありとあらゆる地域にマーケティング思考・戦略が実装されればメイドインジャパンはもっと強くなれるはず。


だから、地方に点在するブランドが手の届きやすい価格でサービスを提供することを第一に考えています。都内のマーケティング会社に比べると提供価格は安いかもしれませんが、地方にとってマーケティングに予算を投じるということはとても稀です。


これからも地方にマーケティングを実装すべく、日々奔走していきたいと思っています。


最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。



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【記事を書いた人】


株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。

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