【定量調査の進め方】消費者の声を紐解き、新たなヒントを見つける
- 桜井 貴斗
- 5 日前
- 読了時間: 5分

株式会社HONEの桜井です。マーケティング支援を行う立場から、ある食品カテゴリに関する定量調査を行った経験をもとに、この記事を執筆しました。
本記事では、定量調査の基本的な進め方や活用方法について、具体例を交えながらご紹介します。とくに地域資源を活かした事業を展開している方々にとって、マーケティング戦略を練るうえでのヒントになれば幸いです。
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目次
定量調査の第一歩:目的と仮説を明確にする
まとめ:定量調査は「問い」と「深掘り」の繰り返し
定量調査の第一歩:目的と仮説を明確にする
今回取り組んだのは、ある地域特産品に関する定量調査です。主な目的は、「その特産品が消費者にどのように認知され、受け入れられているか」を把握することでした。
調査に先立ち、以下のような仮説を立てて設計に入りました。
認知度はまだ高くないのではないか?
消費時期に偏りがあるのではないか?
このように、目的に基づく仮説設定が、調査設計の土台となります。
▼商品認知の仮説で使える「CEP」についてまとめました!
効果的な質問設計:知りたい情報を引き出すために
今回のアンケートでは、以下の項目を中心に質問を構成しました。
認知度:その食品を知っているか
喫食経験:食べたことがあるか
未食理由:未経験である場合の理由(食べたことがない場合、その理由は?)
喫食シーズン:いつ頃食べることが多いか
喫食頻度:全体的な摂取頻度
これらの質問を通じて、該当商品の認知度や喫食状況だけでなく、消費者の皆さまがカテゴリー全体ををどのように捉えているかの傾向も把握しようと試みました。
重要なのは、知りたい情報に合わせて質問項目を丁寧に設計することです。選択肢の設計や自由記述式の活用など、回答者の皆さまが答えやすいように工夫することも大切です。
アンケート結果の分析:深掘りすることで見えてくる本質
集まったアンケート結果をただ眺めているだけでは、本当に有益な情報は見えてきません。私は、以下の切り口でデータを分析し、深い洞察を得ることができました。
全体像の把握:まずは全体像を確認し、大まかな傾向を掴む
属性別の分析:性別・年齢・居住地などで傾向を比較
掛け合わせ分析:複数項目を組み合わせて深い相関を見る
未喫食理由の分析:なぜその行動をとるのかを探る
たとえば、「ある食品を知っている人は喫食頻度が高い」や、「未経験者は『どこで売っているか分からない』と回答している」などの傾向が見えてきます。
重要なのは、表面の数値にとどまらず、背景にある“なぜ”を探る姿勢です。
仮説の構築とアクションへの展開:データに基づいた次の一手

アンケート分析の結果を踏まえ、私は以下のような仮説を導き出しました。
日常的に特定の食材をよく摂る層ほど、認知・経験率が高い
他の一般的な食材と組み合わせて訴求することで、関心を持たれやすい
そして、この仮説に基づき、具体的なアクションプランとして以下のアイデアを提案しました。
定番商品のセット販売に組み込んでみる(例:ECサイトでの販促施策)
販売チャネルの再検討:取り扱い場所が限定されている場合、拡大を検討
定量調査の目的は、仮説とアクションにつなげることにあります。
まとめ:定量調査は「問い」と「深掘り」の繰り返す
今回の事例は、定量調査が単なるデータ収集ではなく、事業の現状を深く理解し、新たな可能性を探るための非常に強力なツールであることを改めて示してくれました。
アンケートを活かすポイントは以下の4つです。
明確な目的意識を持つ
適切な質問設計を行う
多角的な視点でのデータ分析を心がける
データに基づいた仮説を立て、具体的なアクションにつなげる
地域で新しい可能性を探っている方や、中小企業で商品開発・販売促進に携わる方にとって、アンケートは強力な味方になります。
この事例が、皆さんの事業のヒントとなれば幸いです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】

株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。