【セミナー前日譚】マーケティングって結局なんなの? 専門書を理解する第一歩は「行動理解」だった。
- 桜井 貴斗
- 3月12日
- 読了時間: 6分
更新日:3月30日

マーケティング関連の書籍が扱う事例は大手企業が中心で、地方では活用しづらいと感じる方が少なくありません。桜井の推奨書「戦略ごっこ」や「確率思考の戦略論」も、理論はわかるけれど実践は難しく感じる方が多いでしょう。
そこで、静岡マーケティングサロン主宰であり戦友のザキヤマさんと、Xのスペースで掘り下げてみました。録音もありますので、聴いていただけたら嬉しいです!
株式会社HONEでは過去のセミナー資料、お役立ち資料、会社紹介資料がダウンロードできます。
目次
ロイヤルティよりも浸透率アップを目指せ
手法ではなく、消費行動から考える
マーケティングの成功は「行動変容」にある
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地方でも活かせるマーケ本の要点
マーケティングの書籍やセミナーでは、P&G、スターバックスコーヒー、USJなど、大手企業の成功事例が紹介されがちです。しかし、こうした事例をそのまま自らのビジネスに当てはめるのは難しいですよね。
私自身、3/11に開催した「マーケティング寺子屋」でお伝えしたいことをまとめたところ、スライドにして130ページもの大長編になりました……(苦笑)。

すべてインプットするのは難しいので、今後のセミナーに参加いただく方は、ご自身のビジネスで明日実践するものを掴んでいただきたいと思っています。
▼2025年4月から3ヶ月間、戦略ごっこと確率思考の戦略論を理解するセミナーを開催します!この記事でお伝えする内容を事例紹介・Q&A・公開壁打ちの3パターンでお伝えする豪華版です。奮ってご参加ください!
HONE主催ウェビナー3ヶ月連続行います(4/11、5/9、6/13) 『戦略ごっこ』と『確率思考の戦略論』を地方ビジネスに実装するには?https://www.hone.jp/aitemu/marketingseminar-202504
ロイヤルティよりも浸透率アップを目指せ

「差別化が大事」「N=1に刺さるブランドを作れ」といった戦略は専門書でよく見かける定説です。これ自体は間違いではないのですが、エビデンスなく対象を絞ることは間違いだと考えています。ターゲットを絞れば尖ったブランドになるかというとそうではありません。
「戦略ごっこ」「確率思考の戦略論」で注目したいエビデンスのひとつが、浸透率とロイヤルティです。浸透率とは一般的に、特定領域(製品カテゴリーなど)でその商品を購入した消費者の割合を指します。
私の解釈では、商品サービスを購入するだけでなく、いつ、どんな状態で使われるブランドなのかを理解している人の割合だと捉えています。

「特定のコアなファンを作るよりも、まず市場全体で認知を増やすことがビジネスの成長につながる」という考え方です。地方ビジネスでは特に重要なエビデンスと言えるでしょう。
手法ではなく、消費行動から考える
マーケティングでは、ペルソナ設計やCEP(カテゴリーエントリーポイント)など、さまざまなフレームワークが使われます。しかし、手法にこだわりすぎると、本来大切な「ユーザーの行動を理解する」という視点が抜け落ちてしまいます。
例えば、多くの人はパンを買うときに、以下の流れでパンを購入します。
おなかすいた。何食べよう?(商品カテゴリーの選択)
パンでも食べるか。どこで買おうかな?(ブランドの選択)
◯◯ベーカリーの、何系のパンにしようかな?(商品の選択)

この流れを無視して、いきなり「うちの『やきそばパン』が良いですよ!」と訴えても、多くの人には響きません。むしろ、最初の「おなかがすいた。パンでも食べるか」と思う段階で自社のブランドが想起されるほうが重要です。
また、すでに商品へのロイヤルティが高いファンがリピート購入するケースはあるものの、ごく少数であることが消費行動の研究から明らかになっています。
これは、脱毛サロンでも同じです。ザキさんは静岡市で「脱毛サロン ハイジ」の経営をしています。この場合、まずは①脱毛というカテゴリーを選択した人にどうアプローチするかを考えると良いと思います。
マーケティングは「大きな海流」を捉えるべきです。「どう競合と差別化するか?」よりも、「そもそも、多くのお客様がどこで、どういう流れでこの商品を選んでいるのか?」を知るほうが、マーケティングの成功につながります。
マーケティングの成功は「行動変容」にある

セミナーに参加した人の多くは「面白かった!」と言ってくれますが、それだけでは意味がありません。大事なのは、その後に行動を変えたかどうかです。
実際に試してみたか?
購買行動が変わったか?
新しいマーケティング施策を導入したか?
私が研修・セミナーで受ける肌感覚としては、「地方マーケティングをやりたいです!」と意気込む方は多くても、実際に行動変容した人は1割もいません。こちらから出した課題に取り組まない方もいます。
残念ながら、この行動する1割に入らなければ地方マーケティングで成果を得られません。
戦略の精度よりも、目標への打ち手を実行し切るほうが成功確率を上げるからです。
セミナーでは、参加者が知識を学ぶだけでなく、実際に行動に移せるような仕掛けを大事にしています。セミナーで見知ったことは、必ず実践してください。
まとめ:マーケティングの本質を学ぶ熱き学舎へ参加を!
ザキさんのおかげで、私の中で噛み砕いたマーケティングの理論を、地方ビジネスの目線にあわせることができました。
3月11日の「マーケティング寺子屋」は、嬉しいことに40人以上もの方々が集結!ミクソロジーハウスはまるで寺子屋のような熱気に包まれました。この前日譚は、参加者のみなさんにとって予習になったようです。
さらに、4月からスタートするセミナーでは、140スライドもの内容を3回に分けて深めます。
マーケティングの本質を学び、ビジネスに活かしたい方は、ぜひご参加ください!
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HONEのサービスについて
当社では、地方企業さまを中心に、マーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。
私がこれまで会得してきた知識・経験を詰め込んだ「3つのサービスプラン」をご用意しており、お悩みや解決したい課題に合わせてサービスを組んでいます。ご興味のある方は、ご検討いただければと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】

株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。
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