コーポレートブランディングって知ってる?|「◯◯といえばこの会社」と呼ばれるために
- 桜井 貴斗
- 5月3日
- 読了時間: 9分
更新日:5月10日

コーポレートブランディングは、大企業だけのものではありません。今や、どの会社にとっても、独自のブランドづくりは不可欠です。特別な知識や資金がなくても、自分たちの日々の誠実な取り組みがブランドの土台となり、やがて地域や業界で存在感を放ちます。
地方企業の強みや物語を引き出し、他社には真似できないブランドを一緒につくり上げる自信が我々にあります。一歩踏み出せば、あなたの会社もきっと未来を切り拓けます。
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目次
「コーポレートブランディング」ってそもそも何?今求められる背景
なぜ今、コーポレートブランディングが重視されるのか
地方発だからこそ、今問われる「自分たちらしさ」とブランドの力
重要な三大要素「理念」「象徴」「文化」
4段階の実践プロセス(理念策定/ブランド開発/内外コミュニケーション/評判の管理・評価)
「コーポレートブランディングといえばこの会社」― 成功企業の特徴
選ばれる企業には理由がある
ステークホルダーと共に作るレピュテーション
事例解説:印象に残るブランド構築の取り組み
スノーピーク
バーミキュラ(愛知ドビー株式会社)
「コーポレートブランディング」ってそもそも何?今求められる背景

企業の強みとは、商品やサービスだけではありません。時代や価値観が大きく変わる今、自分たちの存在意義をどのように社会に伝えていくか。そのカギとなるのが「コーポレートブランディング」です。
なぜ今、これが必要なのでしょうか。地方発の企業だからこそ見えてくる“自分たちらしさ”についても、あらためて考え直してみたいと思います。
なぜ今、コーポレートブランディングが重視されるのか

「ブランドって、大きな会社だけのものじゃないの?」そう感じる方も多いかもしれません。
働き方や購買行動が多様化するなか、会社そのものが“どんな思いで事業に取り組んでいるか”が、ますます問われる時代になりました。
社員の離職防止や採用力の向上だけでなく、取引先や地域での信頼づくりにも、ブランドが大きな役割を果たします。
SNSの普及で、何気ない日常の取り組みや、一つひとつの姿勢までもが見られる時代。
「うちは小さいから…」と遠慮せず、自分たちならではの個性を社会と分かち合うことこそ、これからは強みになるはずです。
地方発だからこそ、今問われる「自分たちらしさ」とブランドの力

都会にはない、地方発の会社ならではの魅力とは何か?多くの地方企業が感じるこの問い。
人口減少や人手不足、情報発信の難しさ…。
課題も多いなかで、地域の歴史や人々のつながり、独自の技術やサービスが“らしさ”として強みに変わります。
地元の人に愛され、応援されることで、地域外からも“価値ある存在”と認められることが増えてきました。特別なことをしなくても、日々の積み重ねや現場密着の姿勢が、ブランドを形づくる原動力になるのです。
成功するコーポレートブランディングのフレームワーク

自分たちらしいブランドを作りたいけど、何から手をつけたらいいのか?
そんな悩みを抱える企業は少なくありません。
ここでは、コーポレートブランディングを成功に導くための基本要素と、実践のためのプロセスを具体的に見ていきます。
重要な三大要素「理念」「象徴」「文化」
「理念」は、自分たちの存在理由や社会への貢献を示す“芯”の部分。
「象徴」は、ロゴや社名、独自のプロダクトなど、ブランドを視覚的・言語的に表す要素。
そして「文化」は、日々の働き方や現場でのふるまい、会社全体の空気感に表れる。
この三つがバラバラにならず、自然に溶け合い、社員一人ひとりの行動に息づくとき、ブランドに“血が通う”。
「絵に描いた餅」に終わらせないためには、地道な積み重ねや、一貫した姿勢が不可欠なのです。
4段階の実践プロセス(理念策定/ブランド開発/内外コミュニケーション/評判の管理・評価)
言葉はあるけど、実際にどう動けばいいのか?そんなときは、この四つのステップを意識しましょう。
まず「理念策定」で自分たちの軸を明確にし、「ブランド開発」でどんな言葉やデザイン、サービスで表すかを考えます。次に「内外コミュニケーション」で、社員やお客様、地域に自分たちらしさを伝え、最後は「評判の管理・評価」で振り返り、必要があれば調整します。
自分たちだけの“サイクル”を回し続けると、ブランドは自然と育ち、進化していきます。
「コーポレートブランディングといえばこの会社」― 成功企業の特徴

「ブランドが根づいている会社は、やっぱりどこか違う」
そんな声をよく聞きます。
いったいどんな特徴や共通点があるのでしょうか。
選ばれる企業の理由、そして“信頼される評判”をどのように築いているのかを紐解きます。
選ばれる企業には理由がある
何となく好き・なんだか応援したくなる、こうした言葉の裏には、会社の一貫した理念や姿勢、普段からの誠実な取り組みが息づいています。
急に有名になるのではなく、長い年月をかけて信頼を積み重ねてきた歴史が、“選ばれる理由”となるのです。
実際、ブランドを軸に事業やサービスを進化させてきた企業には、「ぶれない信念」と「人との誠実な対話」が共通して見受けられます。
ステークホルダーと共に作るレピュテーション
ブランドの評価(レピュテーション)は、会社や社員だけで作るものではありません。
取引先や地元の人たち、働く仲間などの関わるすべてのステークホルダーとともに良い循環を築くことで、社会的な信頼や評判はどんどん厚みを増していきます。
ちょっとしたトラブルが起きた時も、「この会社なら信じられる」と支えてもらえる。
そんな関係性こそ、ブランドづくりの本当の力なのだと実感します。
事例解説:印象に残るブランド構築の取り組み

「具体的に、どんな取り組みが印象に残るブランドを生み出しているのだろう?」全国には、規模や業界を超えて“らしさ”を貫き、ブランド力を高めてきた企業があります。今回は特に、地方性や現場目線を大切にしながら、着実にブランドを築いてきた2社を紹介します。
スノーピーク

新潟県三条市。職人の町と知られるこの地でスノーピークは1958年に、創業者・山井幸雄氏によって登山用品の販売から歩みを始めました。流行や大量生産に頼らず、「自分が本当に欲しいものを、自分の手でつくる」の姿勢を貫き、その精神は今も会社に根付いています。
1オートキャンプ路線への転換は、1986年に入社した山井太氏の主導によるもので、同氏の主導のもと、1990年代には業界全体のブームを牽引しました。この路線変更が、現在の事業の幅広さと成長の礎となっています。
中でも焚火台は、しっかりとした造りと美しいフォルムで知られ、「長く使い続けたい」と多くのユーザーに愛されています。スノーピークの製品は、使う人の人生に寄り添い、本物の価値を感じてもらえるものを目指して生み出されています。
アウトドア用品だけにとどまらず、「人生に、野遊びを」という理念のもと、社員や地域とのつながりを大切にしています。2011年4月にはキャンプ場と直営店を併設した新しい本社に移転・開業し、地域の活性化や多様な働き方にも積極的に取り組んでいます。
本拠地を都会に移すことなく、新潟・三条の風土や職人文化を受け継ぎ、「雪国から世界へ」という思いで挑戦を続けてきました。こうした姿勢が、スノーピークをアウトドア用品の枠を超え、自然や人、地域とつながる特別なブランドへと育てています。
「スノーピークなら間違いない」「ここで働いてみたい」「このブランドと一緒に自然を楽しみたい」そんな声が自然と生まれる、唯一無二の存在です。
(引用元:スノーピーク * Snow Peak)
バーミキュラ(愛知ドビー株式会社)

愛知県名古屋市で1936年に創業した愛知ドビーは、町工場からスタートし、長年にわたり鋳物づくりの技術をじっくりと磨いてきました。“町工場から世界最高の製品を生み出したい”──3代目の兄弟の強い思いから、バーミキュラは誕生しています。
バーミキュラ最大の特徴は、手作業を貫き、一切の妥協を許さない職人の丁寧なものづくりである。日本の技術と真心がこもった鋳物ホーロー鍋は、量産型の製品とは一線を画し、その美しさと精密さが料理好きの心をつかみ続けています。
ブランドスローガン「手料理と、生きよう」には、家族や大切な人と食卓を囲み、手料理を通して日常を豊かにしたい──そんな思いが込められています。この鍋でご飯を炊くと、素材本来の味がしっかり引き出され、料理の時間も、家族団らんのひとときもより特別なものになる。バーミキュラは、ただの調理道具ではなく、日々の暮らしの中に小さな幸せや誇りをもたらしてくれる存在です。
派手な広告や宣伝に頼らず、製品のクオリティとお客様からの信頼、そして「使う人の声にしっかり耳を傾ける」姿勢を大切にしています。その姿勢が口コミを広げ、バーミキュラの輪が少しずつ全国・世界へと広がってきました。
「バーミキュラの鍋で料理をすると、自然と家族が集まってくる」「忙しい毎日でも、丁寧に暮らす喜びを見つけられた」…。使い手の心の声が、また新しいファンへと届き、ブランドの魅力が受け継がれています。
職人たちが守り抜いてきた技と、暮らしを本当に豊かにしたいという情熱。この2つが重なり合い、バーミキュラは“Made in Japan”の誇りを持つ世界ブランドへと成長しました。町工場から生まれた挑戦が、今も多くの共感や希望を呼び続けています。
あなたの地域と共に歩むブランドを

ブランドづくりとは、特別な誰かだけが成し遂げるものではありません。むしろ、毎日の積み重ねが、自分たちの“らしさ”となり、やがて地域の未来を照らす強いブランドへと育ちます。
この町で、あなたの会社で、共に歩むブランドを育てていく。その一歩を、今日から始めてみませんか。
HONEサービスについて
当社では、地方企業さまを中心に、マーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。
私がこれまで会得してきた知識・経験を詰め込んだ「3つのサービスプラン」をご用意しており、お悩みや解決したい課題に合わせてサービスを組んでいます。ご興味のある方は、ご検討いただければと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】

株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。
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