マーケティングの本質は「人間理解」。リベラルアーツをビジネスに実装しよう。
- 3 日前
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日々のビジネスにおいて、ターゲティングやポジショニング、あるいは最新の広告手法など、マーケティングの「How(手法)」ばかりに目を奪われてはいないでしょうか。
もちろんそれらのスキルセットも大切ですが、実はマーケティングにおいては、「マーケティングだけを勉強しても、マーケティングができるようにはならない」というパラドックスが存在します。
なぜなら、マーケティングの根底にあるのは「人間そのもの」を深く理解することだからです。
今回は、表面的なノウハウから一歩踏み込み、多様な学問やリベラルアーツ(教養)をいかにビジネスやマーケティングに実装していくべきか、その全体構造を3つのポイントに絞って紐解いていきます。
マーケティングのOSは「人間理解」である
マーケティングの全体構造を捉える際、多くの人は「ポジショニング」や「ブランド」「メディアとクリエイティブ」といった、いわば手段の部分にばかり注力しがちです。
富永朋信さんの日経COMEMOの記事の表現をお借りするのであれば、OS(オペレーションシステム)ではなく、アプリ(ソフト)部分に該当するところしか見ていない、といったイメージです。
アプリを正常かつ効果的に動かすためには、基盤となる「マーケティングのOS」が必要不可欠となります。このOSこそが「人間理解」に他なりません。
上記の記事を書かれた日本マクドナルドなどでマーケティングの要職を歴任された富永さんは、記事の中で、マーケティングの構造を「アプリ」と「OS」に例えて解説されています。
人は常に合理的な判断をするわけではなく、「参照点(何かとの差)で物事を見てしまう性質」や「返報性・一貫性」などのバイアスを持っていると解説しています。
こうした人間の無意識の性質や心の機微(=人間理解のOS)を捉えることができて初めて、その上にある「マーケティング施策(=アプリ)」が機能するわけです。
マーケティングを支える「多様な学問」の構造
では、その「人間理解」を深めるためにはどうすれば良いのでしょうか。
ここで重要になるのが、マーケティングが単一の分野ではなく、多様な学問を横断的に結びつけるような構造を持っているという事実です。

この点についても、富永さんの著書『人がモノを買うしくみを言語化する』などで示されている図解が非常に的を射ています。マーケティング関連のフレームワークの「説明力」は、実は以下のような周辺学問の土台の上に成り立っています。
心理学・社会学: 人の心や組織の機序に迫る
経済学・行動経済学: 意思決定のメカニズムを解き明かす
哲学・消費者行動学: 本質の希求やコンセプト開発の基盤となる
つまり、マーケティングの引き出しを増やし、事象への解像度を上げるためには、マーケティングの専門書だけを読んでいても不十分だということです。
人間の活動を多角的に捉えるこれらの学問領域に触れ、それぞれの視点から「人がモノを買うしくみ」を言語化していくプロセスが求められます。
リベラルアーツ(教養)をビジネスに実装する
人間理解と多様な学問の土台、そのさらに深層にあるビジネスパーソンとしての「仕事のOS」とはなんなのか?私自身さまざまな学問を学んできた結論は、「リベラルアーツ(教養)」です。
リベラルアーツとは、文系・理系といった分野の垣根を超えた学際的な学びであり、複雑な問題への答えや新しいアイデアを生み出す源泉です。
リベラルアーツとは? 「リベラルアーツ」はラテン語「Artes Liberales」を語源としており「国家・政治からの影響を受けず、自由で制限のない教育」という意味があります。古代ギリシャを発祥に、欧州の大学へその学びは引き継がれ、17世紀頃には米国にも伝播しました。
これらリベラルアーツを単なる「知識」として終わらせず、「ビジネスへの実装」として捉え直してみると、実践的なスキルに変換されるのではないかということです。
例えば、以下のように各学問領域は日々のビジネスの強力な武器になります。

【文学】 相手の言葉の行間を読む
【哲学】 答えのない問いを立てる
【倫理】 自分なりのスタンスを持つ
【歴史】 地域のルーツを知る(※ローカルビジネスにおいて極めて重要です)
【数学】 答え(ゴール)から逆算する
これらの教養を通しメンタルモデル(言葉と概念)を操り、物事を関係性で観たり、あるいは懐疑的に観たりすることで、企業や社会を観る解像度を自在にコントロールできるようになるんじゃないかと思っています。
まとめ
マーケティングとは、決して小手先のテクニックではありません。
リベラルアーツという「仕事のOS」の上に、人間理解という「マーケティングのOS」を構築し、初めてその上のアプリケーション(施策)が輝きを放ちます。
ことわざの通り、「急がば回れ」です。
ビジネスの壁にぶつかった時こそ、一度マーケティングの枠を飛び出し、歴史や哲学、心理学などの「リベラルアーツ」に触れてみてください。そこでの深い「人間理解」こそが、結果的にビジネスを前に進める最強の推進力になるはずです。
HONEでは、表面的なプロモーションの代行ではなく、事業の根幹となる「ブランド戦略・マーケティング戦略」の策定から伴走し、中長期的な売れる必然を共に創り上げていきます。
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【記事を書いた人】

株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。











