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【レポート】心のパンツを脱いでみる 。自己開示とチームワーク【ローカルプレイヤーズ第3期】

  • 執筆者の写真: 梨沙子 亀元
    梨沙子 亀元
  • 10月18日
  • 読了時間: 6分
心のパンツを脱いでみる

2025年8月30日、発起人であるきら星株式会社の伊藤綾さんによるローカルプレイヤーズのオンライン講義が開催されました。


テーマは「心のパンツを脱いでみる - 自己開示とチームワーク」。


講義のポイントや印象的だったものを抜粋してレポートいたします。


「自己開示」や「心のパンツ」というキーワードを軸に、参加者のリアルな葛藤やテクニックを交えながら、地域に飛び込むためのヒントをまとめます。

ぜひ最後までご覧ください。


【講師情報】


株式会社WONDER COMMUNICATIONS    高橋邦男さん

きら星株式会社 代表取締役

伊藤綾さん 


ローカルプレイヤーズ発起人






株式会社HONEでは過去のセミナー資料、お役立ち資料、会社紹介資料がダウンロードできます。


セミナー資料


「心のパンツ」とは何か?


心のパンツとは何か
講義資料より

地域に入る際に立ちはだかる壁。


それは外側からやって来た人に対する警戒心もあります。

この壁を乗り越えるには、まず自分自身が「心のパンツを脱ぐ」こと。これは、肩書きや学歴、会社名といった鎧を脱ぎ捨て、裸の自分で関わることを意味します。


講義では、「パンツとは、他人に見せたくない自分を隠す見えない防具である」と定義されました。具体的には、次のようなものが「心のパンツ」にあたります。



どんなものが「心のパンツ」なのか?


  • 失敗:人に知られたくない過去の失敗や、恥ずかしい経験

  • コンプレックス:自信がない部分、弱みだと感じていることネガティブな感情:不安、嫉妬、劣等感など、人には見せにくい気持ち


知らず知らずのうちに「自分は完璧だ」「何でも知っている」といった本当の自分とは異なる鎧を、無意識のうちに身につけているということです。



自己開示の心理学と戦略

自己開示の返報性

心理学に基づいた「自己開示の返報性」が紹介されました。


人は他者が心を開いてくれたとき、自分も開きたくなる。この自然な心理を活かすことで、より深い人間関係が築けます。


ただし、何でも開示すればいいわけではありません。


状況や相手に応じて、自己開示の深さや内容をチューニングする「戦略的な開示」が重要です。自己紹介では「地元の話」「趣味」「失敗エピソード」など当たり障りのない話から始めて、徐々に信頼を積み重ねていくのも良いと思います。



「心のパンツ」を脱ぐ内省


受講生の体験共有では、さまざまな「心のパンツ」が明かされました。


  • 「期待される自分を演じてしまう」(成果を求められるがゆえにできないが言えない)

  • 「年齢や肩書きに縛られる」(経験があるからできるはずという目で見られる)

  • 「かっこよくいたい自分」(いい人でありたい、優しい人と思われたい、という演出)

  • 「会社名の重み」(所属に見合う自分でいなければと無理をしてしまう)


それぞれ、自分の中にあるパンツを認識し、脱ぐことで得られることや脱ぎ方について話しました。



自己開示は「戦略的な行動」である


重要なのは、「パンツを脱ぐ=自己開示」は単なる弱さの開示ではないということです。

心のパンツを脱ぐ(=自己開示)は、 単なる「弱さを見せること」ではなく、「信頼関係を築くための戦略的な行動」である


この視点を持つことで、ただの暴露ではなく、「相手との関係を育むための選択的行為」へと意味づけが変わると感じました。



実践のコツ:「軽いパンツ」から始めよう


  • 趣味、最近ハマっていること

  • 出身地や地元エピソード

  • 小さな失敗談(例:ダイエットに失敗、寝坊、方向音痴 etc)


これらは雑談とも言える内容。

最初のアイスブレイクには、こうした当たり障りのない話題を場所シュチュエーションにより分けて持っておくと良いと伝えられました。

また、服装・言葉遣い・方言・子ども同伴など、非言語の自己開示も含めた工夫も紹介されました。



自己開示にはリスクもあるが、得られるものも大きい


心のパンツを脱ぐメリットデメリット

【メリット】

  • 仲間と信頼関係の獲得

  • ストレスの軽減:秘密を抱える重荷から解放され、ありのままの自分でいられる安心感を得られます。

  • 新たな機会の創出:人間性が伝わり、協力者や活動チャンスが増えます。


【デメリット】

  • 誤解と誹謗中傷

  • 心理的な傷つき:相手の反応次第で、深く傷ついたり、再び心を閉ざしたりする可能性があります。

  • プライバシーの侵害


自己開示には確かにリスクが伴います。

開示する情報の深さは、相手や場の雰囲気、関係性の段階に応じて調整しましょう。

無理に全部さらけ出す必要はありません。特に、まだ信頼関係が築かれていない段階では、心から話したいと思える範囲にとどめても良いと話されました。



まとめ


今回の講師であるの伊藤綾さんの実体験の共有もあり、受講生参加型の講義となりました。


地域に入るときには、肩書きや経歴といった「鎧」を脱ぎ捨て、ありのままの自分を差し出す勇気が求められます。


それは単に「弱さをさらす」のではなく、「信頼関係を築くための戦略的な自己開示」であると、あらためて感じます。


「パンツ」という比喩で表現される「隠したい自分」を少しずつ開示していくことで、共感が生まれ、仲間ができ、地域の輪の中に自然と入っていけます。その最初の一歩は、まず趣味や日常のちょっとした話題からでも良いでしょう。


大切なのは、自分をさらけ出すこと以上に、相手へのリスペクトと、相手がどう感じるかを意識することだと感じました。


「誰と、どんな関係を築きたいか?」。この問いからはじまる関わりこそが、地域活動を動かし出す第一歩となりそうです。



ローカルプレイヤーズについて


ローカルプレイヤーズ

あなたがまだ知らない、地域での“持ち味の活かし方”

「地域で何かしたいけど、何ができるかわからない」

ローカルプレイヤーズは、そんな人のための“実験場”です。


地域づくりに関心を持つ人が、現場に入り、試し、学び、地域に持ち帰って活躍できることを目的としています。HONE代表の桜井さんが伊藤綾さんと共に発起人です。




HONEのサービスについて


当社では、地方企業さまを中心に、マーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


プロフィール画像


株式会社HONE

マーケター 亀元梨沙子











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