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【レポート】高校生と考える「人生哲学が見つかるマーケティング講座」(2025/8/8)

  • 執筆者の写真: PR・広報担当
    PR・広報担当
  • 8月11日
  • 読了時間: 6分
【レポート】高校生と考える「人生哲学が見つかるマーケティング講座」

2025年8月8日、用宗の古民家民泊ミクソロジーハウスふじやにて、サントリー“君は未知数”基金、「せのび」越境体験プラットフォームを通じて、静岡市立高校の1年生にお越しいただきました。


このプログラムは、NPO法人しずおか共育ネットが主催する、地元の企業を知る・地域の人と繋がる・キャリアについて考えるきっかけを高校生に提供する目的のフィールドワークであり、サントリー”君は未知数”基金に採択された事業です。


講師は株式会社HONE代表取締役の桜井貴⽃が務め、「人生哲学が見つかるマーケティング講座」を開催。


北海道から鹿児島まで、年間50件以上の地域現場を駆け回る現場主義のマーケターである桜井が、自身の体験とワークを用いて、高校生と一緒に「自分の使命」について掘り下げました。生き方に悩む方・使命を見つけたい方必見です。


ぜひ最後までご覧ください。




資料ダウンロード



マーケティングは現場から始まる


講座の様子

桜井は冒頭、「都内の仕事はしません。地方の現場に行って仕事をします。」という自身の仕事哲学を紹介しました。北は北海道稚内、南は鹿児島の大隅半島まで足を運び、地域の人々と同じ場所で課題を見つめ、解決策を考えています。


 例えば、人口3万人を割った町でどのようにして商業を成り立たせるのか。人を呼び込むのか、外へ売るのか、都心に出店するのか。現場でしか得られない生々しい問いに向き合い続けてきたと言います。


人口50人・子どもゼロの鹿児島県甑島の集落の事例を出し、「必要最低限のものはあります。ここで暮らすなら何を始めますか?」という問いを投げかけました。参加した高校生は「観光客が来られるようにする」「木を整備する」「ここにしかないものを作る」とアイデアを出し、会場に和やかな雰囲気が流れました。



なぜ独立したのか


駿府城

やりたいことをやろう。コロナ禍で将来の不確実性を痛感し、好きなことを仕事にする決断をしたと桜井は話します。地方に恩返しをしたい、離島の人々の暮らしを守りたい。そうした思いが独立の原動力になったといいます。


静岡の中部エリアは観光客や宿泊施設が少なく、資源が眠っている状態。桜井は「静岡市に天守閣を建て、観光客を呼びたいですね。」という壮大な夢も話し、故郷を盛り上げるビジョンを熱く語りました。


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今までで一番大変だった場所は?


真剣に話を聞く高校生達

講座中、高校生からこんな質問が飛びだしました。「全国を回ってきて、ここやばいな、難しいなと思った場所はありますか?」


桜井は少し考えてから、「あります。まずは稚内。静岡が20℃くらいの時に、稚内は4℃。駅前の商店街が全部シャッターで閉まっていて、空いているのはスーパーだけでした。少子高齢化も進んでいる。天候の関係で野菜も満足に作れません。何をするにしてもコストがかかります。そういった環境の中で、どう生き残るかを考えなければなりません。」と気さくに答えます。


さらに続けて、さらに印象的な場所として大分県の離島・深島の話をしました。


「でも、一番大変だったのは深島ですね。人口11人の離島で、どうしたら無人島にならないか?という問いに向き合う方がいらっしゃいます。島にある一棟貸し・カフェの利用は増えていますが、すべてが手作り。行政の手は入っていません。こういう現場を見ると、静岡は本当に恵まれているし、きついなんて言っていられないですね」



この話に高校生たちは静かに耳を傾け、地元を見つめ直すきっかけを得た様子でした。



自分の使命を考える


10の質問
価値観/スタンスを知る10の質問

講座後半は、参加者それぞれが「自分の原体験」から使命を探るワークへ。「自分の使命を知るには、まず自分の価値観を知る必要があります。」と桜井はいいます。


では、その価値観を知るためにはどうしたら良いのか。 今回は、スライドで提示された10の質問の中から、最も印象的な3つ選び、その理由や背景まで言葉にしました。


 例えば「人生で最も誇りに思う瞬間」「これまでの最も難しい決断」など、日常ではなかなか意識しない問いを深掘りしました。


高校生からは、サッカーのリーグ戦で昇格を決めた試合、友人とのスポーツ観戦、仲間に刺激されて勉強した経験など、具体的なエピソードが飛び出しました。



道徳と経済



さらに、ワークで見つけた価値観を仕事に生かすためのフレームワーク「ikigai」を解説しました。 「好きで」「得意で」「需要があって」「お金になる」4つの条件が重なるポイントこそ、自分の使命を形にする場所になります。


というのも、得意で需要があってお金になるが好きではない場合、心地良いが空虚というように、1つ欠けるとどこか満たされないという状態が生まれてしまいます。



「ikigai」で価値観と仕事をつなぐ


価値観と仕事

このikigaiを作るステップは、「好きで」「得意で」「需要があって」「お金になる」の順番で考えます。桜井は自身の事業を当てはめて説明しました。


  • 好き:見知らぬ場所に行く

  • 得意:人と仲間を集めること

  • 需要:インバウンド観光

  • お金:民泊事業


お金を稼ぐだけなら他にも方法がありますが、自身のikigaiのために民泊をやっていると教えてくれました。


最後に、「どれが優れているかではなく、自分に合う生き方を選ぶことが大事です。」と高校生達へメッセージを送りました。 また、「困っている人に飛び込み、当事者になることで、大きな達成感が得られます。」と、自身の経験を交えて語りました。



高校生の声


高校生の声

  • 優劣ではなく、自分に合った考え方を選ぶことが学びになった

  • 難しい課題に挑む姿勢が印象的だった

  • 当事者になって、自分の価値観や考えを広げたい


高校生たちは、桜井の人生哲学やワークを通じて、価値観や使命を見つめるきっかけになり、これからの進路や生き方にヒントを持ち帰ったようです。



学びとこれから


集合写真

今回の「人生哲学が見つかるマーケティング講座」は、高校生にとってマーケティングを学ぶ場であると同時に、「自分は何のために生き、何を成し遂げたいのか」という人生の問いに向き合う時間となりました。


桜井が全国の現場で見てきた稚内や深島の厳しい現実は、地元・静岡の恵まれた環境を改めて考えるきっかけになりました。そして「やりたいことをやろう」という決意の背景には、困難な場所で奮闘する人々への思いと、自分の故郷を守りたいという強い意志がありました。


ワークショップを通じて、高校生たちは自分の原体験を言葉にし、「ikigai」のフレームを使って価値観と仕事のつながりを考えました。マーケティングは単なる手法ではなく、自分の使命を形にし、社会に価値を届けるための手段であること。その本質を体感した一日でした。


この日見つけた小さな気づきや言葉が、数年後の進路や生き方の選択で大きな力になることを願っています。



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私がこれまで会得してきた知識・経験を詰め込んだ「3つのサービスプラン」をご用意しており、お悩みや解決したい課題に合わせてサービスを組んでいます。ご興味のある方は、ご検討いただければと思います。



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