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「なぜ売れない?」から始める、マーケティングの本質的な考え方について。

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 6月14日
  • 読了時間: 5分
「なぜ売れない?」から始める、マーケティングの本質的な考え方

「いい商品なのに、なぜか売れない」「頑張って伝えているのに、なぜか届かない」そんな経験はありませんか?


私も、あるプロジェクトを通じて、まさにこの壁にぶつかりました。今回はその現場で実践したマーケティングの過程から、「なぜ売れないのか?」「どうすれば伝わるのか?」という視点の重要性についてお話しします。




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使われない理由に向き合うことが、次のヒントになる


使われない理由に向き合うことが、次のヒントになる

ご相談いただいた商品は、機能性と情緒性を併せ持つ生活雑貨として企画されました。「使いやすさ」や「デザイン性」にも配慮した設計でしたが、実際の販売状況では、想定よりも伸び悩んでいます。


原因は明確でした。「誰に向けて作っているのか」が曖昧だったのです。


つまり、機能的な便利さだけでは、生活の中で自然に使われるには至らない。「使われない理由」を見つけて改善することこそが、次の商品開発の出発点になると強く感じたのです。



顧客のニーズを正しく読み解く2つのカギ


顧客のニーズを正しく読み解く2つのカギ


①顧客の使用状況と心理を深掘りする


顧客調査をしたところ、多くのお客様は、「便利そう」「応援したい」といった前向きな気持ちを持っていました。 ところが、実際に使用された頻度やタイミングを聞いてみると、「使いたいと思っているけど、しまったまま」「たまにしか出番がない」といった声があったのです。


ここで大切なのは、「使う/使わない」の事実だけでなく、「なぜそうなったのか?」という背景や気持ちを丁寧に探ることです。


「可愛いけど、なんとなく自分には似合わない気がする」 

「忙しい朝に、わざわざ身につけるのが面倒」

 「汚したくないから、特別なときだけにしている」


こうした心理に寄り添うことで、本当に届けるべき価値が見えてきます。



②ペルソナ設定は、細分化がカギ


今回、購入者の年齢層は30代と60代が多く、それぞれライフスタイルも価値観も大きく異なっていました。また、デザインや色の好みについても「シンプル派」と「柄物好き」で反応が真逆になることも。


つまり、「女性」「主婦」「日常使い」といったざっくりしたターゲット設定では、メッセージがぼやけてしまうのです。


誰に届けるのか?を考えるときは、


  • 年代

  • ライフスタイル(仕事・家事・育児など)

  • 心地よさを感じる瞬間

  • 不便を感じる場面


複数の視点から“人となり”を描き出す必要があるため、ひとりの理想的な購入者像を設定するだけでなく、より細かく分けた複数のペルソナを想定するアプローチが、今後ますます重要になると感じています。


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【基本のキ】地方マーケティングにおける調査(マーケティングリサーチ)設計について


クラウドファンディングは「仮説検証の場」


今回のプロジェクトは、単に商品を売るだけでなく、「この価値は誰にどう届くのか?」という仮説を検証する場所でもありました。


たとえば、


  • 動きやすさは本当に求められているのか?

  • 色や柄はどの程度購入の決め手になるのか?

  • メッセージは伝わっているのか?


クラウドファンディングは「市場の反応を観察できる実験室」です。 数字だけを見て一喜一憂するのではなく、「なぜ売れたのか/売れなかったのか?」という“理由”を拾いにいく姿

勢が、次の挑戦の種になります。


▼詳しくはこちら🙌

未来を創る商品ブランド戦略:成功事例と実践ヒント


まとめ


プロジェクトを通して見えてきたのは、「売れない理由」には必ず“伝わっていない理由”があるということでした。 商品や思いに手応えがあるほど、そのギャップに気づきにくくなるものです。


  • 「なぜ使われないのか」を見極めることが、次の一手につながる

  • 表面的な反応だけでなく、心の奥にある声に耳を傾ける

  • 届けたい相手を、もっと具体的に、もっとリアルに思い描く

  • クラウドファンディングは、価値の伝え方を試せる貴重なフィールド


マーケティングは、売るためのテクニックではなく、「どうすれば本当に届くのか?」を探り続ける対話のようなもの。売れない理由に真摯に向き合うことこそが、次の可能性を拓く第一歩になるのだと実感しました。



HONEのマーケティングサービスについて


当社では、地方企業さまを中心に、マーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


プロフィール

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。



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