好きなこと×地域×ビジネス を考える合宿(静岡市用宗)【2026.09.05-06】開催レポート

2026年9月5日 (土)・ 6日 (日)、静岡市用宗エリアの「ミクソロジーハウスふじや」にて、「好きなこと×地域×ビジネスを考える合宿」が開催されました。
主催は静岡市、運営はEXPACT株式会社。弊社代表の桜井貴斗が講師として参加しました。高校2年生2名と大学4年生1名の計3名が、両日を通して学んだ1泊2日のプログラムです。
今回取り組んだのは、「自分を知る」「地域を知る」「コンセプトをつくる」の3つ。自分の関心を言葉にし、まちに出て地域の素材を見つけ、誰かに届く企画へと考えを深めました。本記事では、その2日間をダイジェストでお届けします。
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目次
「10の質問」で、自分の価値観を振り返る
LIFE-WORKシートで、暮らし方と働き方を考える
見つけた地域資源を組み合わせる
GHILとは
自分を知る|好きなことや、大切にしたいことを言葉にする
最初に向き合ったのは、自分自身です。
地域で何かを始めるとき、自分が何に関心を持ち、どんなことに取り組みたいのかを考えることが、活動の出発点になります。

「10の質問」で、自分の価値観を振り返る
「これまでの人生で最も誇りに思う瞬間は?」「自分にとって成功とは?」など、10の質問を使って、自分の経験や感情を振り返りました。
一つの問いを選び、その答えから気づいた自分の価値観やスタンスも言葉にします。

LIFE-WORKシートで、暮らし方と働き方を考える
次に、人生(LIFE)と仕事(WORK)を並べて考えるシートに取り組みました。暮らし方と働き方、趣味・学びと仕事の価値観、お金と収入・キャリア、人生と仕事の目標。4組の問いから、これから大切にしたいことを整理します。

「どこで、誰と暮らしたいか」「誰を笑顔にする仕事をしたいか」。日々の暮らしと仕事のつながりを考え、地域とどう関わりたいかを探る手がかりにしました。
すべての答えをすぐに埋める必要はありません。まずは今の自分が考えていることを確かめる。合宿での学びや今後の経験を通じて、少しずつ考えを深めていきます。
地域を知る|まちを歩き、身近な風景を見つめ直す
地域を知るワークでは、「GHIL分析」を使いました。地域にあるものや人々の営みを、地理・歴史・産業・生活の4つの視点から整理する方法です。まちを歩くときに何を見て、何を調べればよいか。地域の特徴を見つけるための手がかりになります。
GHILとは
「GHIL」は、4つの視点を表す英語の頭文字を取ったものです。
G|Geography(地理):海や山、気候、交通の便など、その土地の自然環境や位置。
H|History(歴史):まちの成り立ち、伝統行事、歴史的な建物など、受け継がれてきたもの。
I|Industry(産業):農林水産業、ものづくり、商業や観光など、地域を支える仕事。
L|Life(生活):食習慣、住民のつながり、日々の過ごし方など、今ある暮らし。

会場の外へ出て、用宗エリアの海辺を歩きました。
会場での学びと合わせて、用宗のまちを歩く時間も設けました。海辺の風景に触れ、その土地の食を味わい、地域を自分の目で見る。教室や画面の中で得る情報に、自分で体験したことを重ねていきます。

見つけた地域資源を組み合わせる
書き出した素材を、「地理×歴史」「産業×生活」など、異なる視点で組み合わせ、企画の種を考えました。
考え方の例を挙げると、海のあるまちでは「漁業(産業)」と「魚の食べ方(生活)」を組み合わせ、その土地の食文化を伝える切り口を考えることができます。地域の素材を掛け合わせ、「誰に、どんな体験を届けたいか」へと発想を広げていきます。

これが、地域を「編集する」という考え方です。
講義では料理に例え、同じ食材でも、自分の昼食と友人を招く食事では献立が変わることを紹介しました。地域の素材も、届けたい相手や目的に合わせて選び、組み合わせていきます。
コンセプトをつくる|自分の関心と地域の発見を、相手に届く言葉へ
2日目は、自分の関心と地域での発見を結び付け、コンセプトづくりに取り組みました。ここで考えるコンセプトは、企画の中心となる価値を表すものです。

「主語・目的・役割」で、誰のための企画かを整理する
コンセプトづくりでは、「主語・目的・役割」の3つをシートに書き出しました。主語は「誰が」、目的は「何をしたいか」、役割は「そのために地域や企画が何を担うか」です。

届けたい相手と、その人が望むことを確かめながら、自分の関心と地域の発見を組み合わせる。誰にとってどんな意味がある企画なのかを考え、一行のコンセプトにまとめていきます。
さらに、顧客の視点で書けているか、その地域や自分ならではの発想があるか、事業として広がる可能性があるか、シンプルな言葉になっているか、という4つの条件から見直しました。
言葉を組み合わせたり、別のものに例えたり、視点を変えたりしながら、一人ひとりが考えを整理。最後には発表と質疑・フィードバックを行い、他の人に伝えることで、さらに考えを深める時間となりました。
地域の現場と、自分のこれからをつなぐ学び(用宗合宿を終えて)
自分が好きなことを知る。地域にある素材を見つける。その組み合わせを、誰かにとっての価値として言葉にする。今回の合宿では、この3つを行き来しながら学びました。
ミクソロジーハウスふじやの畳の部屋でテーブルを囲み、まちを歩き、戻ってまた考える。学ぶ時間と地域で過ごす時間がつながっていることも、今回の合宿の特徴です。
自分がやってみたいことと、地域との関わり方を、自分の言葉で考える。そんな機会を、これからも大切にしていきたいと思います。

HONEの研修・ワークショップについて
HONEでは、自治体・支援機関・企業・教育機関に向けて、地域理解、キャリア、コンセプトづくりなどをテーマにした研修・ワークショップを行っています。参加する方や地域の状況に合わせて、講義とワークを組み合わせたプログラムをご提案します。
「学生が地域と関わるきっかけをつくりたい」「地域の資源から新しい企画を考えたい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。
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大切にしている価値観は「現場に足を運ぶこと」です。土地の空気にふれ、人の声に耳を傾けることから始めるのが、私たちのやり方です。
学びや知恵は、ためらわずに分かち合います。自分の中だけで完結させず、誰かの力になるなら、惜しまず届けたいと思っています。
誰か一人の勝ちではなく、関わるすべての人にとって少しでも良い方向に向くべく、尽力します。地域の未来にとって、本当に意味のある選択をともに考え、かたちにしていきます。
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【記事を書いた人】

株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。








