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吉祥寺ハーモニカ横丁は、JR吉祥寺駅北口の目の前にある、戦後の闇市をルーツとした約100軒の小さなお店が密集するレトロな商店街です。
隣同 士の近い距離感で盛り上がる飲み客の姿が印象的で、仕事帰りにふらっと一杯、という夜の食事として立ち寄る人も多い印象です。
でも、実はこのハモニカ横丁、月に一度、朝だけ別の顔を見せる日があります。

月に一度だけ開かれる、ハモニカ横丁中央通り朝市
それが「ハモニカ横丁中央通り朝市」です。
個人の作り手や小規模店主の方々が、お菓子やパン、産直野菜、雑貨、リサイクル品などを持ち寄る、月に一度だけの小さな朝市です。

始まったのは2011年6月。
東日本大震災が起きた年からスタートし、当時の復興支援の目的が強かったため、最初はわずか15店舗ほどの出展だったそうです。
それから15年近く経った今では、復興支援のチャリティを続けながら、個性あふれる商品を扱う店が約50店舗も出展するまでに成長しました。
1月の新春イベント、2月のシールラリー、10月のハロウィン仮装、12月のクリスマスイベントなど、季節ごとの催しも増えているようです。
開催は毎月第2日曜日の午前8時〜11時、吉祥寺駅北口のハモニカ横丁内。
出展しているのは、一人ひとりが手を動かして作った商品を扱う小規模な作り手の事業者の皆さんです。
今では約50店舗が軒を連ねる、穏やかな賑わいが広がる朝市になっています。
夜はあれだけ賑わう横丁が、朝はどんな表情を見せるのか。実際に足を運んでみました。
実際に行ってみて|掘り出し物との出会い方
狭い路地にびっしりと出店が並んでいる光 景です。

「手作りでアクリルたわしを作っています」「添加物を一切使わないジャムを作っています」といったお店が軒を連ね、どのお店にも個性があります。
出展の1店舗1店舗は小さいながらも、作り手の方々に実際にお会いでき、想いやこだわりに直接触れられる機会は、近年では意外と珍しいのではないかと感じます。
お茶を試食させてもらいながら作り手のこだわりを聞いたり、たわしの素材の話を教えてもらったり。
買う前のこうしたやり取りがあるだけで、同じ商品でも手に取ったときの愛着がまるで違います。
隣が「あそこのジャム美味しいですよ」とおすすめする
印象的だったのは、隣の出展事業者さんが「あそこのジャム美味しいですよ」とおすすめしてくれた場面です。
路地の中という狭くて近い距離感だからこそ生まれるコミュニケーション。
競合するはずの隣同士が、お互いの商品を自然にすすめ合っている光景に、この朝市らしい温かさを感じました。
教えてもらったお店には、添加物を使っていない季節のジャムが並んでいました。ももやピオーネのジャムなど、なかなか市販では見かけない種類もあり、見ているだけでワクワクします。
作り手の方は、果物を見ると煮たくなるくらい、ジャムがお好きなのだそうです。
好きなことを仕事にしている楽しさが、話しぶりから伝わってきました。
買う前に、まず一杯|和香園の和紅茶

写真は、鹿児島県のお茶屋さん「和香園」です。
試飲させてもらいました。買う前に、まず一杯飲ませてもらえる。それだけで、お店との距離がぐっと縮まります。

いただいたのは、和紅茶「カクホリ 紅茶べにふうき」です。
店頭のPOPには、英国の「The Leafies 2025」和紅茶部門の優秀賞、「GREAT TASTE 2024」の3つ星、日本茶AWARDの3年連続プラチナ賞と、国内外の受賞歴のチラシが。
「独自の低温萎凋(いちょう)製法による柔らかな渋みと、芳醇な花の香り。ウンカの好影響が生んだマスカテルフレーバー」という説明も書かれています。
一口いただくと、茶葉そのもの香りをダイレクトに感じられて、渋みはやわらかく、角がありません。
POPにあった「柔らかな渋み」という言葉を、実際に感じられたような感覚でした。甘さで飾らないような、大人な美味しさです。
ただ、カクホリは茶葉(リーフタイプ)の商品。急須のない我が家では、少しハードルが高そうです。
そこで選んだのが、和紅茶ティーバッグです。
同じくべにふうきの茶種でマグカップひとつで、作り手のこだわりが詰まった和紅茶を楽しめます。急須がなくても、朝市の味を自宅に持ち帰れるのは、うれしいところ。
実際にそこで購入したものの感想を、来月の朝市で伝えに行きたくなるくらいでした。
地元の方も、初めての方も
地元の方も、初めて訪れた方も、どちらも楽しめる雰囲気があります。
買い物客同士がすれ違いざまに「今日は何か良いのあった?」と声をかけ合っていたり、常連らしき方が作り手さんと世間話をしているのも、ここならではだと感じます。
今やネットで情報収集するのが当たり前になった時代だからこそ、
こうして人とのつながりや賑わいを感じ、そこから魅力を伝えてもらえる空間は貴重だと、改めて思いました。
休日は早起きしてハモニカ朝市から始める
昭和の闇市にルーツを持つ横丁で、震災の年に始まり、今も小規模な作り手の事業者の方々を支え続けているハモニカ横丁の朝市。
休日、少し早起きしてハモニカ朝市へ出向く朝から一日を始めてみると、吉祥寺がもっともっと魅力的に感じるはずです。

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