top of page

小さな会社にブランドは必要?地方企業こそ取り組むべき理由を解説

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 5月29日
  • 読了時間: 9分
小さな会社にブランドは必要?

「うちみたいな小さな会社に"ブランド"なんて必要あるの?」

地方で事業を営む方々にとっては、ブランディングは大企業がやることに思われているかもしれません。

限られた人員と予算で毎日の業務をこなすだけで精一杯の中、「ブランド戦略まで手をつけるのは難しい」と感じる方も多いでしょう。

しかし、地方で事業を営むあなたにこそ、“選ばれる理由”を伝えるブランド戦略が必要です。本記事では、小さな会社でも始められるブランディングの実装方法をご紹介します。




株式会社HONEでは過去のセミナー資料、お役立ち資料、会社紹介資料がダウンロードできます。


セミナー資料


目次



そもそも「ブランド」とは何か?わかりやすく解説


そもそもブランドとは?

「ブランド」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?おそらく多くの人がロゴやパッケージデザイン、有名企業の広告などを思い浮かべるのではないでしょうか。


しかし、ブランドの本質は“見た目”だけにあるわけではありません。

ブランドの正体は、お客様があなたの会社や商品に対して抱く「信頼」「印象」「価値」の総体です。


「◯◯さんの野菜は安心して食べられる」「あのお店は対応が丁寧」など、商品・サービス・企業へ同じ印象を持つことこそが、ブランドが形成されている状態です。


マーケティングを意識していなくても、地域に根ざした日々の実践こそがブランドを育てています。なぜ選ばれるのか、どう思われているのか考えることが、ブランディングのはじめの一歩です。



本当の意味は「信頼」や「選ばれる理由」


ブランドの本質は、シンプルに言えば「信頼」にあります。単に商品やサービスを作るだけでなく、お客様が"なぜあなたから買うのか"という明確な理由を持ってもらえることが、強いブランドの証です。


他より少し高くても「ここの商品なら安心できる」「この人が作ってるから応援したい」と思ってもらえる。それはロゴや広告の力ではなく、日々の誠実な対応や地域への想いが、お客様に“信頼”として伝わっているからです。


決して都会の大手企業だけの特権ではありません。むしろ逆に、顔の見える関係や地域とのつながりを自然に持つことができる地方の小さな企業こそ、本物の信頼=ブランドを築きやすい土壌をすでに持ってます。



地方企業こそ“ブランド戦略”が必要な理由


地方企業こそ“ブランド戦略”が必要な理由

厳しい価格競争に巻き込まれず、お客様から長く応援され続けるためには、何が必要でしょうか?

それは商品やサービスの"スペック"だけではなく、「なぜわざわざこの会社から買うのか」という共感できる物語や信頼関係です。


地方の企業こそ、日々の誠実な取り組みや、地域への想いなど“信頼”を育む環境があります。その価値を自覚し、言語化し、伝えることが、ブランド戦略の土台になるのです。



「モノづくりの会社(メーカー)」と「選ばれる会社」の違い


良い商品を作ることと、その商品が市場で“選ばれる”ことには大きな違いがあります。

「メーカー」はモノを作る会社である一方、「ブランド」は信頼されて意識的に選ばれる会社です。


地方の企業は、真面目に良いモノを作っている会社が多い分、「品質はいいのに知られていない」「なぜか選ばれない」というギャップに悩むことが少なくありません。

だからこそ、“ただ作る”という発想から“選ばれる”ことにも目を向けることが大切です。ブランディングは、この変化を生むための大切な手段なのです。



リソースが限られているからこそ「選ばれる工夫」が必要


人手も予算も限られている地方企業にとって、何でもやろうとすると疲弊してしまうのは当然です。だからこそ大切なのが、“選ばれるための戦略”をしっかりと持つことです。


ブランドは「認知されること」ではなく、「適切な人に選ばれる理由を届けること」なのです。無理に全国で知られる必要はなく、まずは地域の中で「この人(会社)に相談すれば解決できる」と思ってもらえるような信頼関係を築くことが重要です。


そのためには、今あなたが持っている資源を活かして、届けたい相手にしっかり届くように工夫する視点、つまりマーケティングの実装が求められます。

地方企業にとって、ブランディングは「贅沢な投資」ではなく、貴重なリソースを無駄にせず確実に成果を出すための"必須戦略"なのです。



地方ならではの“ブランド価値”とは


地方で事業を営んでいることは、決してハンデではありません。むしろ大きな“価値”になり得ます。

都会では手に入らない豊かな自然素材、何世代にも渡って受け継がれてきた技術、人と人との信頼関係など、これらは、簡単に真似できるものではなく、モノ以上に“物語”のある価値です。


大切なのは、その価値を“当たり前”として見過ごさず、「だから何が違うのか」「誰に、なぜ響くのか」までを明確に伝えることです。


そして、ブランドは、言葉にするだけでは十分とは言えません。

大切なのは、それが実際の行動や体験と結びついているかどうか。

お客様自身が「ああ、そういう会社なんだ」と感じられる瞬間があってこそ、ブランドとしての信頼が育まれていきます。


地方ならではの強みを、見つけて、育て、実感として届けること。それが、他では生まれない「選ばれる理由」につながるのです。



「今ある強み」を言語化する


ブランドをつくるうえで最初にすべきことは、あなたの会社がすでに持っている強みや、日々「当たり前」にやっていることに改めて気づき、それを適切な言葉で表現することです。


たとえば「地元に密着している」「一つひとつ丁寧に作っている」「お客様の細かな要望にも小ロットで対応ができる」といった特徴も、伝え方次第で“選ばれる理由”になります。


こうした強みを明確な言葉にすることで、商品やサービスの背景にあるストーリーに共感が生まれ、価格や機能以上の価値が伝わっていきます。


自分たちの言葉で、自分たちの価値を伝えられるようになること。それが、地方発のブランドづくりにおいて最も力強い一歩となるでしょう。


▼あわせて読みたい🙌

分かりやすく解説!ブランドコンセプト作成法ガイドと成功事例3選


地方におけるブランディングで必要な2つの要素


地方におけるブランディングで必要な2つの要素

ブランドは、派手な広告や有名人とのタイアップがなくても作ることができます。大切なのは、自社の価値や考え方を明確にし、それを一貫して伝えること。

そのためには、企業の“軸”を整えるところから始めるのが効果的です。


たとえば、なぜこの事業を行っているのか(ミッション)、どんな未来を実現したいのか(ビジョン)、どんな価値観を大切にしているのか(バリュー)を言語化することで、自分たちの「らしさ」が明確になります。

今回は、ブランドづくりに欠かせない2つの要素をまとめてみました。


①MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)

②インナーブランディング・アウターブランディング



まずは、MVVを実装しよう


MVVとは、Mission(使命)、Vision(目指す未来)、Value(価値観)のこと。これらを言語化し、社内外に共有することは、ブランドの土台づくりに欠かせません。


MVVは「見栄えのいい言葉」を飾るものではなく、日々の意思決定やコミュニケーションの指針になる実践的なツールです。

小さな会社でもMVVを明確にすることで、スタッフの意識が統一され、外部への発信にも一貫性が生まれます。


▼あわせて読みたい🙌



ブランディングは社内外の両輪で考える!インナーとアウターの視点


ブランドはお客様に向けて発信するだけでなく、まずは社内で「共通認識」を持つことが大切です。これが“インナーブランディング”と呼ばれる考え方です。


自社の強みやMVVを社員やスタッフがきちんと理解し、自分の言葉で語れる状態になっていれば、対外的な発信にも説得力が生まれます。


一方、SNSや販促物などを通じて外部に価値を伝える活動が“アウターブランディング”です。この両者はどちらか片方だけでは不十分で、「内と外」のブレがないことが、信頼を生むブランドづくりには欠かせません。

社員一人ひとりがブランドの担い手であるという視点を持つことが、あらゆる企業にとって欠かせない姿勢です。



HONEの支援事例と地方の可能性



弊社ではこれまで、さまざまな地方の企業や団体とともに、ブランドづくりの支援を行ってきました。


たとえば、静岡で130年以上の歴史を持つ鋳物づくりの老舗企業、栗田産業株式会社様。もともとは鋳物製品をBtoB向けに生産していましたが、他メーカーとの激しい競争に直面していました。そこで、自社ブランドの強みを言語化し、コンセプトを策定。独自性を出すべくBtoCブランド「重太郎」を立ち上げました。


地方企業のブランド作りを通して私自身が感じていることは、地方の企業には都市部にはない独自の価値と、それを活かせる豊かな土壌がすでに存在するということです。

その価値に気づき、適切な言葉で表現し、必要な人に確実に届ける取り組みが大切です。弊社では、地方の企業が持つ本物の強みを見つけ、磨き、伝えるお手伝いをしています。


あなたの会社にも、必ず他にはない価値があります。その価値をブランドとして育てる一歩は、マーケティングの知識と実践にあります。



まとめ


ブランドとは単なる見た目やロゴではなく、「信頼され、選ばれる理由」を育てること。特に地方企業にとっては、限られたリソースの中でも自社の価値を伝える仕組みを持つことが、これからの経営において大きな武器となります。


「ウチにはまだ早い」と思わず、まずは“今ある強み”を言葉にすることから始めてみてください。MVVの整理や、小さな発信からのスタートで十分です。あなたの会社が持つストーリーや地域との関わりが、確かなブランドとして育っていく未来を、私たちは全力で応援しています。



HONEのサービスについて


当社では、地方企業さまを中心に、マーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。


私がこれまで会得してきた知識・経験を詰め込んだ「3つのサービスプラン」をご用意しており、お悩みや解決したい課題に合わせてサービスを組んでいます。ご興味のある方は、ご検討いただければと思います。



マーケティングリサーチサポートプラン
事業伴走プラン
マーケティング研修プラン


またサービスのリンク先はこちら↓


その他、気軽にマーケティングの相談をしたい方のための「5万伴走プラン」もスタートしました。詳細はバナー先の記事をお読みください!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


5万伴走


【記事を書いた人】


記事を書いた人

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。

Comments


Commenting on this post isn't available anymore. Contact the site owner for more info.
bottom of page