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ブランドイメージはどうやって確立する?ブランドの作り方と成功事例を紹介

  • 執筆者の写真: 桜井 貴斗
    桜井 貴斗
  • 3月17日
  • 読了時間: 11分

更新日:3月30日

ブランドの立ち上げにおいて、「ブランドイメージ」をどう確立していけばよいか悩む方は多いと思います。ただデザインを作ればよいのではなく、ブランドのコンセプト、自社のMVVなど、顧客へ伝えたいイメージを一気通貫させるために押さえるべきポイントがあります。

ブランドの立ち上げにおいて、「ブランドイメージ」をどう確立していけばよいか悩む方は多いと思います。ただデザインを作ればよいのではなく、ブランドのコンセプト、自社のMVVなど、顧客へ伝えたいイメージを一気通貫させるために押さえるべきポイントがあります。


本記事では、ブランドイメージを確立するための具体的なポイントや成功事例を紹介します。




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資料

目次



ブランドイメージとは?重要性とその影響


ブランドイメージは、消費者がブランドに対して抱く印象や感情を指し、名前・ロゴ・品質など多くの要素によって形成されます。強いブランドイメージがあれば、他社との差別化・独自化により、価格競争を回避しやすくなります。


また、消費者の信頼を獲得し、ファンを増やすことで長期的な成長を促します。さらに、ブランドの好印象は企業のリスク管理にも寄与し、危機的状況でも信頼を維持する力となります。そのため、ブランドイメージの確立には戦略的なアプローチが不可欠です。



ブランドイメージの要素


ブランドイメージは以下の要素によって形成されます。


ブランドイメージの要素 ブランドの名前・ロゴ・デザイン メッセージや企業の姿勢 製品やサービスの品質・体験

まず、ブランドについて知りたい方は、下記の記事もご覧ください。


「ブランド」とは何か?中小企業が知っておくべき基本


なぜブランドイメージが重要なのか?


ブランドイメージは、消費者の購買意欲やブランドへの忠誠心に大きな影響を与えます。

4つの効果を見てみましょう。


ブランドイメージがもたらす影響 競争優位性の確立 他社との差別化ができ、価格競争に巻き込まれにくい 収益性の向上 信頼されるブランドは、高価格でも受け入れられやすい ファンの獲得と長期的な関係構築 ブランドへの共感が継続的な支持につながる リスク管理の強化 ポジティブなブランドイメージは、トラブル時の信頼維持に役立つ

このように、ブランドイメージは企業の成長と持続可能性を支えるうえで非常に重要です。

そのため、戦略的な構築・維持が求められます。


「それっぽい」クリエイティブをつくって満足し、「誰に対してどんなメッセージを届けたいのか?」が置き去りにされないよう留意して構築しましょう。


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地方の“エセ”ブランディングを根絶していきたい。


ブランドイメージを確立するための5つのステップ


ブランドイメージの確立には下記のステップが有効です。


① ブランドのコンセプトを明確にする

ブランドの使命や価値観、提供するユニークな価値が明確になれば、一貫したメッセージを発信できます。例えば、「サステナビリティ」を掲げるブランドなら、環境配慮型の素材やエシカルな生産を強調すると、消費者に強い印象を与えられるでしょう。


② 一貫したビジュアルとメッセージを作る

ロゴやカラー、フォントなどのビジュアル要素を統一し、ブランドの世界観を確立しましょう。また、広告やSNSでのメッセージも一貫性を持たせれば、消費者に信頼感を与え、ブランドの認知度を向上させます。


③ ターゲットに合ったコミュニケーションを設計する

ターゲット層の特性を理解し、それに合った言葉遣いやメディアを活用すれば、ブランドの魅力を効果的に伝えられます。例えば、若年層向けならTicTokやInstagramなど、その世代がよく触れるメディアで投稿すると良いでしょう。


④ 体験価値を向上させる

顧客体験を向上させると、ブランドへの愛着が深まります。店舗の雰囲気やスタッフの対応、デジタルツールの活用など、細部にこだわることで、満足度が高まりリピーター増につながります。


⑤ ブランドの信頼性を高める

品質の確保、透明性のあるビジネス運営、顧客の声を反映した改善を行い、ブランドの信頼性を向上させましょう。製品の原材料や製造プロセスの公開なども、消費者の安心感につながります。


これらのポイントを意識することで、ブランドイメージを強化し、競争の激しい市場でも長く愛されるブランドを築くことができます。


地方企業が取るべきブランド戦略についてはこちらの記事でも紹介しています。


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小さな地方ブランドの勝ち筋は「オケージョン」にあり! ダブルジョパディの法則に基づくブランド戦略の考え方について。


成功するブランドが実践する差別化のポイント


成功するブランドは、競合他社と明確に差別化するための戦略を持っています。


競合との差別化要因を見極める


ブランドの独自性を確立するには、競合との差別化が不可欠です。競合分析を行い、自社の強みを明確にしましょう。例えば、高品質を打ち出すブランドがある一方で、コストパフォーマンスを強みとするブランドもあります。消費者のニーズやトレンドを把握し、独自の価値を打ち出すことで、ブランドの印象を強化できます。


自分が最も得意で競合が提供できず、かつ顧客が求めている独自の価値である「バリュープロポジション」の作り方・使い方はこちらの記事で紹介しています。


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【マーケティング初学者向け】バリュープロポジションとは?具体的な事例や使い方を解説します。


ブランドストーリーを活用する


ブランドの理念や歴史を伝えることで、消費者との感情的なつながりを築けます。創業者の想いや挑戦を語りながら親近感を生み、ブランドの独自性を際立たせましょう。また、ストーリー性のあるコンテンツは記憶に残りやすく、SNSでの拡散にもつながります。


ターゲット層に共感されるメッセージとは?


ターゲットの価値観やニーズを理解し、それに寄り添ったメッセージを発信することが重要です。例えば、環境問題に関心がある層にはサステナビリティを強調した内容が響きます。一貫したメッセージを維持すれば、ブランドの信頼性を高め、長期的な関係を構築できます。


強いブランドイメージを確立し、競争優位性を高めるために、これらの要素を組み合わせましょう。



【成功事例】ブランドイメージ確立に成功した企業


ブランドイメージを確立するためには、具体的な成功事例から学ぶことが非常に有益です。ここでは、ブランドイメージの確立に成功した企業を紹介します。


コスパを武器にしたブランド(例:ユニクロ、IKEA)


ユニクロやIKEAは、コストパフォーマンスの高さを武器にして成功を収めた代表的なブランドです。ユニクロは、シンプルで高品質な基本アイテムを手頃な価格で提供し、幅広い顧客層に支持されています。特に「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」などの製品は、機能性とデザイン性を兼ね備えたコスパの良さが評価され、リピーターを多数生んでいます。


IKEAも同様に、デザイン性に優れた家具を手頃な価格で提供し、特に若年層や新生活を始める人々に人気を博しています。IKEAの家具は、組み立てが簡単で、スタイリッシュなデザインが特徴です。また、店舗の体験型ショールームが顧客に強い印象を与え、ブランドの魅力を高めています。


これらのブランドは、コストパフォーマンスを軸にした戦略を通じて、顧客のニーズを的確に捉え、競争の激しい市場でも確固たる地位を築いています。


サステナビリティでブランド価値を高めた企業(例:Patagonia)


Patagoniaは、環境保護を企業の根幹に据えたアウトドアブランドとして知られています。彼らのブランドイメージは、サステナビリティに対する真摯な取り組みによって確立されており、この姿勢が消費者からの高い支持を得ています。また、Patagoniaは、リサイクル素材を使用した製品の開発や、製品の修理サービスを提供することで、環境負荷の低減に努めています。


さらに、同社は「買わないでください」という逆説的な広告キャンペーンを展開し、消費者に持続可能な選択を促しました。このような大胆なアプローチは、ブランドの信頼性を高め、消費者との深い絆を築く結果となりました。Patagoniaの成功は、企業が社会的責任を果たすことで、ブランド価値を高められるという良い例です。



事例③:地域資源を活用し独自性を出している地方ブランド(例:今治タオル、白い恋人)


地方ブランドは、地域特有の資源を活用して独自のブランドイメージを確立しています。例えば、今治タオルは、愛媛県今治市の豊かな水資源と伝統的な製法を活かし、高品質なタオルを生産しています。このブランドは、地元の職人技術を最大限に引き出し、全国的に高い評価を得ています。品質の高さだけでなく、地域の文化や歴史を感じさせるストーリーが消費者に支持される要因となっています。


また、北海道の「白い恋人」は、地元の材料を使用し、独自の製法で作られた人気のスイーツです。この製品は、北海道の美しい自然と地元の食文化を象徴する存在として、観光客にも広く知られています。地域資源を活用することで、他のブランドとの差別化を図り、強力なブランドイメージ構築に成功しています。


これらの事例からわかるように、地域資源を活用したブランドは、独自性を持ち、消費者に深い印象を与えられます。地域の特性を前面に出して消費者と強く結びつき、長期的な支持を得られるのです。


ブランド戦略の代表格であるスターバックス・コーヒーの事例はこちらでの記事で紹介しています。


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ブランド戦略を成功させるためにスターバックスから学ぶ地域攻略


また、地域ブランドのためのマニュアルもご用意しています。


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「地方ブランド」のための新商品開発マニュアルをつくりました。


注意点とよくある落とし穴


ブランドイメージを確立する際には、いくつかの注意点と落とし穴に気を付ける必要があります。


一貫性のないメッセージは逆効果


ブランドイメージを確立するためには、一貫したメッセージが不可欠です。メッセージが一貫していないと、消費者はブランドに対して混乱を感じ、信頼を失う可能性があります。例えば、あるブランドが「高品質」を売りにしながら、同時に「低価格」を強調すると、消費者はその矛盾に気づき、ブランドの信頼性が損なわれてしまいます。


また、一貫性のないメッセージは、ブランドのアイデンティティを曖昧にし、競合他社との差別化を難しくします。消費者がブランドを認識する際、明確で一貫したメッセージがあると、他のブランドと区別しやすくなります。例えば、あるファッションブランドが「エコフレンドリー」をコンセプトにしている場合、そのメッセージを全ての広告やプロモーションで一貫して伝えるとよいでしょう。


ターゲットとブランドのズレに注意


ターゲット層の価値観とブランドの方向性が一致しないと、消費者の共感を得にくくなります。例えば、若者向けブランドが堅苦しいイメージを持つと敬遠される可能性があります。市場の変化に合わせてターゲット層のリサーチを行い、適切なメッセージを発信することが不可欠です。


短期的ではなく長期的な戦略を意識


ブランドイメージを確立するためには、短期的な成果を追求するのではなく、長期的な戦略が不可欠です。短期的な施策は一時的な効果をもたらしますが、持続可能なブランドイメージを構築するためには、顧客のフィードバックを反映させながら時間をかけて成長させる必要があります。


まとめ:ブランドイメージを強化して競争に勝つ方法


今回、ブランドイメージの確立に関する全体像をお伝えしました。ブランドイメージの確立は、単なるデザインやスローガン作りではなく、 「誰に、どんな価値を届けるか」 を明確にし、一貫したメッセージを発信し続けることが大切です。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。

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