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AIに読まれる記事と、人が読みたくなる記事は何が違うのか?HONEの検索データから見えた、これからの記事づくり

  • 14 時間前
  • 読了時間: 13分
AIに読まれる記事と、人が読みたくなる記事は何が違うのか?

HONEの検索データから見えた、これからの記事づくり

HONEブログほねろぐの検索データを比較し、生成AIの回答に使われやすい記事と、人がサイトを訪れて読みたくなる記事の違いを考察しました。


定義・比較・整理と、固有名詞・現場・物語。それぞれの役割と、これからの記事づくりをまとめていきます。





生成AIで調べものをする機会が増えました。


私自身、以前ならGoogleでいくつものページを開いていたような疑問も、まずは生成AIに聞くことが増えています。簡単な言葉の意味や考え方の整理であれば、検索結果からサイトへ移動せず、AIの回答だけで理解できることも少なくありません。


では、これからWebサイトの記事は読まれなくなるのでしょうか。


HONEブログと、地方の現場を記録する「ほねろぐ」のデータを見比べると、少し違う景色が見えてきました。


結論から言えば、生成AIの回答に使われやすい記事と、人がサイトを訪れて読みたくなる記事には、それぞれ異なる傾向があります。


ただし、両者は完全に分かれているわけではありません。検索で見つけられるための土台は共通しており、その先で「答えとして使われるのか」「体験として読まれるのか」が違うのだと思います。


今回は、自社サイトのデータから見えてきたことをもとに、AI時代の記事づくりについて考えてみます。


※本稿は、HONEサイトの通常検索と生成AI検索面のデータを比較した自社分析です。すべての生成AIサービスに共通する一般法則を証明するものではありません。



HONEブログとほねろぐの違いについて


株式会社HONEが運営する「HONEブログ」と「ほねろぐ」は、発信する情報の性質や目的が異なります。前者はマーケティングの解説やビジネスの知見を伝えるノウハウ軸、後者は全国の地域や現場での生きた体験・挑戦を綴る活動記録軸という棲み分けになっています。


▼HONEブログの特徴

マーケティングの解説やビジネスのヒント、思考法を発信。地方マーケティングやブランディングに関するノウハウ・知識が中心。イベントやセミナーのレポート、会社の案内などを掲載しています。


▼ほねろぐの特徴

全国の地方を訪れた際に見聞きした「リアルな姿」や発見を記録。地域で挑戦する人たちへのインタビューや、現場の空気感を伝えるルポが中心。ハウツーではなく、その土地の風景や人となり、営みを伝える情緒や人間味を重視しています。



AIに拾われやすいのは、答えを切り出しやすい記事だった


生成AI側で見つけられやすかったのは、言葉の意味や考え方を整理した記事でした。

例えば、次のような記事です。



共通しているのは、問いと答えの対応がはっきりしていることです。


「コンセプトとは何か」「ブランドとメーカーはどう違うのか」「ロジックモデルはどのようにつくるのか」といった問いに対して、定義、比較、手順、具体例が整理されている記事です。


生成AIから見れば、回答の材料となる文章を見つけやすく、必要な部分を要約しやすい記事だと考えられます。一方で、こうした記事には難しさもあります。


「コンセプトとは」という広い質問への回答材料としては使われやすい一方、検索画面やAI回答だけで疑問が解消され、サイトまで来てもらいにくい、ということです。私自身にも心当たりがあります。意味だけを知りたいときは、わざわざ複数の記事を最後まで読まなくなりました。


ただし、サイトへの訪問が少ないからといって、記事の価値がないわけではありません。AIの回答の中で参照されることは、そのテーマについてHONEが情報源の一つとして認識されることでもあります。


大切なのは、定義だけで終わらせないことです。HONEの場合、一般的な答えの先に支援現場でどのように活用したのか、どこで判断を誤りやすいのか、実務では何を優先するのかまで書いておく必要があります。要約できる情報を入口にしながらも、代替できない経験談をコンテンツに残しておく必要があります。



人が読みたくなるのは、現場と物語のある記事


一方、通常の検索やサイト内でよく読まれていた「ほねろぐ」の記事には、別の共通点がありました。



これらの記事には、地名、施設名、人物、出来事が書かれてあります。


ばあちゃん喫茶で働くばあちゃんたちは、どんな表情でお客さんを迎えるのか。白虎隊が城下を望んだ場所に立つと、何が見えるのか。地域の小さな直売所がなくなると、地域の人は何を失ってしまうのか。豪雪地の空き家に、なぜ若者がもう一度灯りをともそうとしているのか。


こうした問いは、たった一文の要約だけでは書くことはできません。単なる「事実」を知るだけでなく、その場の空気や、そこにいる人の考えに触れる必要があります。


AIは事実や出来事を手短に説明ができます。しかし、取材した人がどこで立ち止まり、何に違和感を持ち、誰の言葉に心を動かされたのかまでは、元の記事を読まなければ受け取れません。


ほねろぐの現場性は、AI時代に人間がWebサイトへ来る理由になっています。ただし、物語だけでよいわけでもありません。


例えば「ばあちゃん喫茶とは何か」「いつ、どこで始まったのか」「介護サービスの中でどのような仕組みで運営されているのか」といった事実を冒頭で整理すれば、生成AIも内容を理解しやすくなるはずです。そのうえで、働く人の表情や始めた人の葛藤を丁寧に残していく。事実と物語を層のように重ねることで、AIにも人にも届く記事になっていくと思います。



AIと人間は、まったく別の記事を見ているわけではない


今回の分析で興味深かったのは、生成AIでの表示回数とオーガニック検索での表示回数には強い正の相関があり、実際に読まれた記事との間にも高い相関が見られました。


上位の記事群にも多くの重複があります。

ここから言えるのは、AI向けの記事と人間向けの記事が、完全に別世界に存在しているわけではないということです。


オーガニック検索からも見つけやすく、内容が理解されやすく、信頼できる情報として扱われる。その基本は共通しています。実際、Google側も、生成AI検索のためだけの特別な最適化は必要なく、従来のSEO、技術構造、独自性のある有用なコンテンツを重視する方針を示しています。


相関があるからといって、生成AIに表示されれば人も必ず訪れる、という因果関係までは言えませんが、通常検索で評価される記事の多くがAIにも見つけられていることは事実です。


違うのは、該当する情報が見つかった後の「使われ方」です。


生成AIは、記事から答えを取り出します。一方で人間は、記事の中にある背景や意味を読み解いていきます。

言い換えれば、AIにとっての記事は回答を組み立てるための「材料」になりやすく、人にとっての記事は自分の考えや感情を動かす「体験」になりやすいのだと思います。



これからの記事は、事実と体験の二層でつくる


では、これからHONEブログとほねろぐで、何を意識すればよいのかについて考えてみました。



【HONEブログ】実務で使える情報を盛り込む


定義やフレームワークを解説する記事では、冒頭で問いに対する(みんなが求めている)短い答えを用意しておきます。その後に、比較、手順、具体例、参考にした根拠などを整理。ここまではAIにも人にも理解しやすい基本構造となるはずです。


その先に、HONEだから書ける内容を用意します。


  • 地方企業の現場では、どこでつまずきやすいのか

  • 実際の支援では、何を基準に優先順位を決めたのか

  • 一般論をそのまま使えなかったのは、どんな場面か

  • 調査や実践を通じて、当初の仮説がどう変わったのか


などです。


言葉の定義はAIの回答に使われたとしても、その定義にした判断・過程は記事を読む理由として残るのではないかと思っています。



【ほねろぐ】事実・情報と背景・物語の2層構造にする


現地取材の記事では、地名、人物名、施設名をタイトルと冒頭で明確に記載。そのうえで、「何をしている人なのか」「いつ、どこで始まったのか」「どのような仕組みなのか」を整理していきます。

その後は、現地の景色、本人の言葉、決断に至った背景、取材者が感じたことを文章にしていきます。


表向きの事実・情報がAIに拾ってもらう入口となり、現場で感じた背景・所感・物語の描写を人に届けていくようなイメージです。



二つの記事を、内部リンクで往復できるようにする


もう一つ重要なのは、HONEブログとほねろぐを分断しないことだと思っています。


まちづくりの課題を解説する記事から、実際に地域で活動する人の記事へつないでいく。ばあちゃん喫茶の記事から、高齢者福祉や地域の居場所づくりを考える記事へつなぐ。ロジックモデルの解説から、HONEが現場でどのように設計したかを紹介するレポートへつなぐ、などなど。


「知ってもらうための記事」と「感じてもらうための記事」を往復できれば、検索で偶然たどり着いた人にも、HONEが何を考え、どのような現場に関わっている会社なのかが伝わります。



AIにわかるように書き、人が読みたくなるものを残していく


AIに読まれる記事と、人に読まれる記事。今回のデータを見るまでは、(なんとなく)両者を分けて考える必要があると思っていました。


実際には、分けるべきなのは記事そのものではなく、記事の中の役割なのかもしれません。


定義、比較、仕組み、時系列は、迷わず理解できるように書いていく。現場の空気、本人の言葉、書き手の視点、判断の過程は、簡単に要約されないものとして残していく。


AIにわかるように書くことと、人が読みたくなるように書くことは、競合しません。事実を整理し、体験要素を過度に削らない。その両方を持つ記事が、生成AIにも検索にも、その先にいる人にも届くのだと思います。


HONEには、マーケティングの知識を整理してきた蓄積があります。同時に、地方へ足を運び、人に会い、現場を見てきた記録があります。


答えを差し出すことと、現場に入る意味を残していくこと。

AI時代だからこそ、この二つを分けずに積み重ねていきたいと思っています。



HONEは地域に根ざし、現場に足を運ぶマーケティング会社です。


日本の地方には、魅力的な商品・サービスがたくさんあります。


地方に根ざしたブランドの志や文化、人々の誇りや営み。HONEはそうした人たちの想いを価値に変えるべく、現地に出向いてきました。 私たちは、文化と経済の「骨」を設計し、地域の「らしさ」を未来へつなげる仕組みを育てます。 論語と算盤。想いと仕組み。美学と実行力。 その両立を、マーケティングの力で実装していきます。


HONEは地域に根ざし、現場に足を運ぶマーケティング会社です。


▼HONEにできること


語られていない価値の「骨」を探す

商品や地域の中にある「想い」や「背景」は、まだ言語化されていないだけかもしれない。 それらを丁寧にすくい上げ、ブランドの芯として翻訳します。 見落とされがちな隠れた価値に役割を与えることが、事業の骨格をつくるはじまりです。


現場に入り、五感を使って「骨」を磨く

戦略も仕組みも、現場を歩き、対話することから始まります。 地形、歴史、空気、人の言葉やまなざし。デスクリサーチでは捉えきれない情報を五感で受け取り、定量と定性、論理と情緒、ロマンとそろばんを掛け合わせて、設計に落とし込みます。


手を動かしながら、「骨」を強くする

支援とは、プランを出して終わりではありません。 現場に入り、泥臭く、時に失敗しながら共につくりあげていきます。 頭で考えて、手足を動かす中で生まれる「実感」こそが、骨を太くし、しなやかに持続する構造を育てていきます。


文化となる「骨格」を、未来へ残す

目指すのは、ただ売ることではありません。 地域に根ざした文化や営みに芯を通し、事業として持続可能なかたちに育てていくこと。短期的な成果ではなく、関わる人たちの誇りとなり、語り継がれていく仕組みをデザインします。 HONEは、経済と文化をつなぐ骨を共につくり、未来へと残していきます。


▼HONEにできること


▼HONEの強み


01/一貫サポート

戦略設計から実行〜検証まで。経営課題の整理から、現場を動かす具体的な仕組みづくりまでを、一貫して支援します。リサーチ・企画・実装・振り返りのすべてに伴走し、商品・サービスの価値を再定義しながら、現場に根づく事業を共につくります。目指すのは、短期的な成果だけでなく、文化が息づき、長く続く事業と地域のかたちです。


02/現場主義

デスク上、リモートワークでは見えない、地域の空気や人の温度に触れる。HONEは現地に足を運び、実際に現場の風景・人の営みに向き合いながら、これまでの現場で得た経験則を元に戦略・戦術に反映していきます。現在起こっている事実に基づく分析はもちろんのこと、解釈に現場の五感で得た気づきを重ね合わせ、実装へとつなげていきます。


03/全国実績

北は北海道、南は沖縄まで、一次産業から観光、教育、行政、ベンチャー、スタートアップ、アトツギなど、多種多様なプロジェクトに携わってきました。たくさんの地域を見てきたからこそ、それぞれの良さに気づくことができます。そして土地に根付くその事業の「らしさ」を、より鮮明に見つけることができます。全国各地で積み重ねた知見を、次の挑戦に活かします。


04/産学官連携

企業・教育機関・行政と手を取り合い、対話を重ねながらプロジェクトを推進しています。 単なる連携にとどまらず、それぞれの立場が持つ知見や資源を持ち寄り、地域に根ざして実装していくこと。 現場での実践と、学びの場での理論、そして制度や仕組みをつなぐ橋渡しとして、多様なセクターの信頼を得ながら取り組みを展開しています。


▼HONEの強み


なぜ今、“地方”でマーケティングが必要なのか


マーケティングという言葉には、しばしば「スケールする」「売上を伸ばす」といったイメージが付きまといます。しかし、地方において本当に必要なのは、そうした直線的な成長だけではありません。人口減少、担い手不足、そしてインフラや情報環境の未整備。多くの地域が、さまざまな制約の中で日々の営みを続けています。


制約が多いからこそ、その土地に根ざした価値を継続し、文化や人々の想いを循環させていくための工夫が欠かせません。マーケティングの論理をそのまま持ち込むのではなく、人肌を大切に、想いを大切に、未来へとつなげていく。実装力と創造力を備えた「地方のマーケティング」が必要です。


なぜ今、“地方”でマーケティングが必要なのか


地方に必要なのは、「地域理解」


こうした現場においてまず必要なのは、「何をどう売るか」よりも先に「この地域には何があるのか」「何を残していきたいのか」を知っていく姿勢。つまり「地域理解」です。ブランド構築の土台を固めるには各レイヤーごとに把握すべきポイントを理解することが重要です。


地方に必要なのは、「地域理解」

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HONEサービス一覧
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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【記事を書いた人】


プロフィール

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。

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